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独帝
苦手な方🔙
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「リーマン、もう行くのか?」
今日は独歩の出勤日、おそらく残業
それはいつもの事だったし、家に帝統を一人にする事は申し訳ないと思っていた。
「行くよ、金は机の上に置いてあるからな」
独歩の言葉にはっとしたのか、すぐに机に目線を合わせた
約2万、ただ、8割方ギャンブル
残りの2割はご飯代
「おう…」
いつもなら金があると言えば食いついていく帝統が、不貞腐れた反応を示していた
そのまま独歩に対して背を向け、気を付けろよ。とだけ言って去っていこうとした
「俺が行くの嫌なのか?」
思わず呼び止める、こんな事している時間はないことなんて独歩自身、よく分かってるはず。
帝統は小さく鼻をすする音を立て始める
「リーマン…今日だけ隣に居てくれねぇか…」
独歩より少しだけ身長が高い帝統が、独歩の胸の中へ収まるくらい縮まった
今日はギャンブルでもない、行きたくない会社へ行ってクソ上司に仕事を押し付けられる、そんなことも無い
ただただ、最愛の恋人と時間が許す限り。
愛し合いたいだけだ
「今日はなんとしてでも休むよ」
「…サンキューな」
たまにはお互いの日常の場所では無く、
非現実的な場所にでも行こう。
例えば、独歩と帝統が初めて出会った所
お互いに行くことは無いだろう所で、なんで出会えたんだろうね。
運命は、本当にあったのかもしれないね。
″君はあの時なんであそこに居たんだ?″
″あー…なんか、感じたんだよ。その日はパチも当たる気しなかったんだ″
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帝統の口調を学びたい
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