次の日。
「…………んん?朝?」
ローが目を覚まして横を見ると、キッドが寝ていた。はじめて見る髪をおろした寝顔にローはドキッとした。(どきっ?何だこの気持ち…)
恋愛とは無縁だったローには何がどうなのか分からなかった。
(こいつ、結構顔は整ってるんだよな。)
ローはキッドの手を握って
(ゴツゴツしてる。あったけぇ。ネイル綺麗に塗るな、自分でやってんのか?デカイな…こうしたら…)
ローは自分の頬にキッドの手を乗せた。
「…………おちつく。」
「……そうかよ」
ローが呟いた途端にキッドが目を覚ました。と言っても、ずっと起きててタイミングを伺っていたという感じだった。
「…………フイ」
顔を背けたローだったがキッドには耳でバレバレだった。真っ赤になった顔をかくすために背けたことを。
「……なぁ、トラファルガー」
「…」
「昨日のこと覚えてるか?」
「…」
「………シカトかよ」
(覚えてないわけじゃない。キッドは確かに「ああ」と言った。俺はどうすればいいんだ。俺も多分ユースタス屋が好きなんだ。これが恋なんだろう。だが、男同士で何をするんだ?幸せになれるのか?)
ローは混乱していた。
「…せめてこっち向けよ」
そう言ってぐいっとローの体をこっちに寄せた。だが、キッドはぎょっとした。
ローが泣いている。ポロポロと涙をこぼして、目を合わせないようにしている。
「……い、え、ご、ごめん?」
「……俺も、好きだ。」
「え?」
「お前が俺を好きなのと一緒で俺もお前が好きだ。でも、お前と…つ、付き合ったとして、お前は幸せになれるのか?男同士で何ができるんだ?俺は…怖い。」
「俺は…幸せだぞ?」
「え?」
思いをうちあけたものの、不安で苦しそうなローにキッドは宣言した。
「好きなやつと結ばれて幸せじゃない奴がいるか?」
「…でも、何するんだよ」
「まぁ、男同士って思うかもしれないが、別に男女で付き合っているのと一緒のことをするだろ?」
「…お前は、俺と付き合って、俺と日々を過ごしていけるのか?敵船であろうとも?」
「ああ。当たり前だろ。どんな関係であろうとも捕まえるし、結びつける。」
「…バカ。告白のセリフじゃねぇよ笑」
このまま2人は付き合った。
ローの首元には赤い愛のしるしが着いていた。
・━━━ ℯ𝓃𝒹 ━━━・
いかがだったでしょうか!
いいねが累計500行ったらもしかしたら続編出すかも…?
ありがとうございました( *ノ_ _)ノノ╮*_ _)╮アリガタヤー
コメント
3件
好き
ありがとうございます!!!
めっちゃ好きです、!やばいですなんかもう満たされてく感じ、、、!! ありがとうございますフォロー失礼します!