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あくねこもしも○○だったら
「もしも執事たちが闇堕ちしたら」
今回は、ルカス編
主様=💍
ルカス=🍷
前回につづく 𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
𝕤𝕥𝕒𝕣𝕥☆
ベリアン!!
目を覚ますと、そこはデビルズパレスの自室で、私はベッドの上で眠っていた。
そばではルカスが見守っている。
🍷「おや、主様、お目覚めですか?」
💍「うん……おはよう、ルカス」
🍷「主様、いい夢見れましたか?」
ルカスが妖しい笑みを浮かべる。
ルカスの問に私は、そっと額の冷や汗を拭う。
💍「う、うん……ルカスのおかげだよ!」
私の答えに一瞬、どこか不満の色が過ぎるが、すぐに表情を整える 。
まるで、何事も起きていなかったかのように───。
🍷「主様、体調は如何ですか?まだ少し、顔色があまり良くない様ですが……」
💍「だ、大丈夫だよ……」
私はか細く笑う。
そうですか、と答えるルカスの瞳(め)には、獲物を狙い定める捕食者の光が宿る。
🍷「お召し物の交換をお手伝いさせていただきますね」
粟の花にちなんだクリーム色のドレスだ。
ルカスが動く度、甘ったるい香の匂いが風の中を泳ぐ。
💍「クシュッ」
🍷「主様、風邪ですか?」
ルカスが心配そうにこちらを振り返る。
💍「ただの花粉症だよ」
開いていない窓を見ながら、私は後ろめたさを隠す。
💍「そういえば、ベリアンは?」
🍷「ベリアン……ですか?」
一気にルカスの笑顔が冷めるのを感じる。
少し不安になる。
夢の中で、私はベリアンを刺し殺した。
凄くリアルで、どれが夢でどれが現(うつつ)なのか区別がつかない程に。
🍷「ベリアンなら、グロバナー家の依頼でお出かけ中ですよ♪」
すぅっと背筋が凍るのを感じる。
ベリアンはどこだろう、無事なのだろうか。
🍷「主様、ついてきて頂きたいところがあるのですが、よろしいでしょうか?」
ルカスが恭しく一礼する。
胸の奥がざわつく。
まただ、またこの感じ……。
ルカスの後について行く。
道中、すれ違いざまにハウレスどれラムリに挨拶をする。
私が微笑む度に、ルカスの瞳の翳が暗くなる。
階段を降りて、右手に曲がる。どうやら地下に向かっているようだ。
黒い扉の前で止まる。
「🗝ガチャ」
ルカスが鍵穴に鍵を差し込み、右へ回す。
「🚪ギィィィ」
古い木製の扉が重苦しい悲鳴をあげる。
デビルズパレスに、こんな場所があったんだ。
部屋の中は思ったよりも綺麗で、普段から掃除が行き届いているのだとわかる。
🍷「さぁ、主様、着きましたよ」
💍「ここは?」
🍷「尋問室です」
ルカスの笑顔が歪む。
ふと、先程と同じ匂いが何処からか漂ってくる。
甘ったるい、吐き気のする匂い。
布の擦れる音で目が覚めた。
目の前は真っ暗だ。椅子に縛り付けられていて、手足が動かない。
💍「……ッ!?」
身体を捻り、縄を緩めようとするが、相手の縛る手つきは慣れていて、そう簡単には解けなかった。
突然、目の前に光が差し込む。
暫くして、ようやく明るさに目が慣れてくると、目の前にはルカスが片膝立ちをしていた。
💍「ふはふ(ルカス)?」
口にも布を詰め込まれていた。
🍷「ようやくお目覚めですか、主様?」
ルカスがニヤける。手には目隠しのような黒い布を持っていた。
彼がやったのだろうか。
💍「はなひへ(はなして)……!!」
🍷「おおっと、すっかり忘れていました」
「今解きますね」ひとりごとのように呟くルカスの目は笑っていない。
全身に悪寒が走る。
💍「べ、ベリアンはどこ!?」
🍷「今朝もお話したと思いますが、、少し遠出をさせています♪」
まさか、本当に私が殺したんじゃ……変なことを考えてしまう。
此方の様子に気付いたルカスが笑いながら言う。
🍷「今朝も言った通り、グロバナー家の依頼で少し遠くの街に出かけているだけですので、ご安心ください」
💍「ほっ……」
内心ほっとする。
急にルカスが私の両手を握る。
💍「ビクッ」
🍷「主様……主様はどうして、こんなにも素敵なのでしょうか?」
なんのことかよく分からない。
目を逸らそうとすると、顎をギュッと握られ、強制的に彼の目と合わせられる。
💍「やめ…て…」
彼は黙り込んで、それから瞳に怒りの炎を宿す。
🍷「主様、担当執事はこの私ですよ!?」
いきならのことに、少し驚きつつも「そうだよ」と答える。
🍷「なぜ……私じゃ満足できませんか?どうして……どうして私以外の執事とあんなきょりで……!?」
ルカスが私の顎を握っていた手を放す。
🍷「はぁ……」
俯き、深呼吸をする。
💍「…………」
再び目を合わせたかと思うと、その場に跪き、丁寧に私の手を取る。
🍷「主様、どうか、私を見捨てないで」
視線の先には、今朝ルカスが選んでくれた粟の花色のドレスのつた模様が伸びている。
私にまとわりつくように。
💍「わかった」
私は冷ややかに答える。
ルカスは耳を疑った様子でぱっと顔をあげる。
🍷「本当ですか、主様?」
💍「うん、本当だよ」
何とかルカスを説得し、縄を解いてもらう。
🍷「主様、これからは、くれぐれも他の執事たちとの距離に気を付けてくださいね」
「私が嫉妬しちゃいますから」耳元で囁く声からは、大人の魅力と上品な甘さが感じられる。
💍「……もちろん」
私は薄笑い、彼の手を取りながら地下室を後にした。
𝑒𝑛𝑑
長くなってしまいました💦短くしようと頑張ったんですけど…
粟の花言葉にちなんで、ヤンデレなルカスにしてみました。(ルカスっぽいって思いました)
次は❤🩹編です。
コメント
1件
おお、ルカス編きたか!これはなかなか重めの闇堕ちルートやな… ヤンデレ執事、最高にツボるわ。最初は優しいのに、地下室連れてって縛るとかギャップがエグい。 でも、最後は主様もルカスを受け入れるかのような態度で、またなんかざわつく終わり方やった。粟の花のドレス、花言葉知ってから読むと深いな〜 次は❤🩹編か。この流れからどうなるか楽しみや🔥