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それでは、
どうぞ!!
來亜side
公認カップル、公認カップル、公認……、。
『公認カップル、マジで最近来すぎてる』
『あの2人にしか出せない魅力やばい。』
『昔は、ゆずちゃんの片想いみたいだったけど、今両思いぐらいくっついてるよね!!?』
デビューしてからずっとファンの間でよく言われているペア。
昔は、動画コンテンツ内であまり一緒になることはなかなか無かった。
けど、最近はペアで撮影することが多い。
それが私にとっては、結構地獄。
だって、私はゆずのこと本気だから。
ほらまた今日も。
『もうちょい、近付いてもらって___。』
『あー、!!そんな感じでお願いします!』
スタッフさんたちやマネさんたちは何の気なしにさらっとお願いしてくる。自分が言うのはあれだけど、人気ペアだから事務所がくっ付けてたがるのもよくわかる。
でも、こっちの身にもなってほしい。
顔が赤くなるのを必死に我慢して、
近づくと心臓が跳ねるのを必死に気づかせないように
私は何も思ってないように装うのを
本当に頑張っているんだから。
🩵「くれあ、?」
🤍「ん?」
🩵「いや、ぼーっとしてたから大丈夫かなって」
🤍「え、大丈夫だよ?笑」
🩵「そっか〜、…。てか!今日のメイク少し変えてみたの!!どう?似合ってる?」
🤍「、うん。似合ってるよ。可愛い。」
あくまでも仕事上の関係。ただのメンバー。
私の本心を打ち明けると困るのは貴女だから。
それにグループで恋愛なんて仕事に支障が出る。
___
『撮影、終了です!』
『時間が少しございますので、好きなように過ごされてください。』
2人で少し散歩をしないかと誘われ、公園に向かう。
私とゆずはベンチに座る。
私はこの日常を壊したくない。壊れるのが怖い。
🩵「ほら、ぼーっとしてる。」
🤍「え、?」
🩵「ねえ、くれあ。」
ゆずが私の肩に頭をもたれかけてくる。
こんな勘違いさせること、やめてほしい。
いや、私が毒されすぎてるだけなんだ。
こんなスキンシップよくあるはず。
でも、どうして貴女がするとこんなにも胸が苦しいのだろう。
🩵「くれあ。もし私に好きな人ができたら、どうする?」
🤍「へ?」
🤍「いや、冗談でしょ?笑」
🩵「本気。」
🤍「え、っと…。その、私はゆずの意見を尊重する。」
深く踏み込みたくない。
知りたくない。
私が貴女の好きな人を知ってしまったら、きっと_。
いや、絶対正気じゃなくなる。
みっともない独占欲を爆発させてしまう。
ああ、聞きたくない。
🩵「私、くれあが好き。」
🤍「は、え。本気?」
🩵「うん。本気。」
今、え?なんて言った。
🩵「ずっと、デビューしてから好きだった。」
思いがけない告白に頭が真っ白になる。
🤍「わ、わたしも。ゆずが好き。」
例え、誰かに話すことのできない関係性でも私はそれでいい。
ゆずがいてさえくれれば。
___
××
???「うわ、付き合っちゃったか〜」
???「へへっ!!私の勝ち〜」
???「やっぱり弱すぎ笑」
今回のコンテンツ撮影後。
本当に私たち、悪趣味すぎる。
でも仕方ない。
楽しいもん。人を壊すの。
???「で、あの後どうするの?」
???「あ〜。考えてねえ」
???「考えとく。そっちは続いてるんでしょ?」
???「まあね、笑。まあでももうそろ最高潮だからそこかな」
???「一緒に考えてて、いい案思いついたの」
???「ねー♡」
???「まじ?笑悪趣味すぎるって。」
???「そんなのお互い様じゃん笑」
???「本当、壊し甲斐がある。」
???「ゆっくり、ゆっくり極限まで。そこから地獄に堕とす。」
???「否めないわ〜」
私たちはとっくのとうに壊れてる。
だから、みんなも壊すことにした。
誰かに期待され、裏切られて。
じっくりじっくりこっち側に引き摺り込むの。
自分の心を守るにはこれしか無かった。
これでお互いの存在意義を感じてる。
もう私たちは戻れない。
いや、戻りたくないのかもしれない。
だって、壊れた方が楽って知ってしまったから。
???「じゃ、賭けよ!!!」
そして、また賭け事をする。
みんなも一緒に壊れよ?
end…