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夕方、近くのデパートのスーパーで肉と野菜を買って、帰ろうとした時。
[う〜ん…何のお願いしようかなぁ…?]
[ぼくはパパとママがずっと仲よくありますようにってお願いした!]
声がする方をみると、
デパートの隅に作られた、七夕スペース。
そういえば明日は七夕かあ…
星の形と短冊の形の紙が置かれていて、置かれた紐で笹に結べる。
あの子達はお願いを書き込んで紐で笹に結んでいた。
『七夕…ね』
もう長い事お願いとかしていないし、たまには…そう思って紙とペンを手に取り、願い事を書こうとペンを当てる。
何をお願いすればいいんだろう。
チャンネル登録100万?ゲームの技術向上?会社の景気アップ?
どれもいい目標なのに、しっくりこない。紙のペンと接している部分から少しずつインクだまりが出来ていく。
紙がインクに覆われていく。我に返って、キャップを閉め、紙をくしゃっと折り曲げてポケットに入れ、その場を後にした。
ー
『願うってこんな大変だっけ…』
我ながらに意味がわからない事を呟く。
昔はぽんぽんと願い事が出ていた。
テスト100点取れますようにとか、卓球の大会で勝ちますようにとか。
今は、思いつくけれどしっくりこない。
『あ、この後撮影じゃん』
時刻は午後4時、5時から撮影だ。
急ぎ目に道を歩いた。
ー
「今日の撮影もお疲れ様で〜す‼︎いやぁ〜…鬼畜はやっぱ疲れるなぁ…笑」
【45歳にこれをやらせる事が1番の鬼畜だよ…】
〔なんだそれ笑〕
〈そーだ、この後一緒に焼肉行きません⁉︎〉
「いいねいいね〜、多分まだみるぴえもご飯作ってないし、ちょっと聞いてくる〜」
【俺は参戦で‼︎】
〔俺もお腹空いてるし、行こうかなぁ、ぼんさんの奢りだし〕
【奢るなんて言ってねえよw】
【おんりーチャンは行くの?】
『ん〜…もう材料買っちゃったしなぁ…ま、行きます』
行くしかないでしょ。
「僕も行くね〜」
〈やったぁ〜‼︎〉
ー
「乾杯〜‼︎」
全員でグラスを持って乾杯する。
ガラスのコップの氷の音と合わさってカランコロン、と気持ちいい音が鳴る。
〔生うめぇ…〕
「僕もお酒飲みたいけど最近制限してるからね…」
【やっきにくやっきにく〜‼︎】
『ぼんさんの奢りですけどね』
【いやいや、これ経費で落とせるっしょ‼︎】
「会社の経費をなんだと思っているんですか、経理に怒られるんでやめてください」
マジで経費を何だと…
【ぇ〜…じゃあ割り勘じゃダメ…?】
〔お金持ってないっすw〕
【おいやってんなあ⁉︎】
「まあまあ、じゃあまあ割り勘でいいね?」
はあい、と残念そうに声を出すmen。
『…皆さん肉焼けてますよ』
みんなが割り勘だの奢りだので言っている間に全員分の肉が焼けていたから、一応皿によそっておいた。
【いただきまーす‼︎】
〈おんりーありがとな‼︎〉
「ありがと、おんりーも食べな‼︎」
ー
結局約束通り割り勘で会計し、店を出る。涼しかった空気が一気に蒸し暑くなる。
「ふ〜…美味しかった…」
【じゃあまた明日、撮影の時〜‼︎】
〔おやすみなさ〜い〕
〈また明日〜‼︎〉
『撮影の時また話しましょう〜』
そう言って別れる。
〈おんりー、今日の肉美味しかったねんな‼︎〉
『ん、美味しかったよね』
〈そーそー、今日話した事でさーー〉
みんなといるのが一番楽しい。
〈ていうか、明日七夕やんw おんりーは願い事決まった?〉
そっか、願い事。
『ん〜…』
そうだ。簡単に思いつくじゃん、最高の願い事。
『俺は思いついてるよw 』
〈僕も‼︎せーので言わん?〉
『いいよ、じゃ、せーの‼︎』
[みんなで仲良く健康に過ごせますように‼︎]
〈あ、揃ったw〉『ほんとだね、やっぱ考え同じかぁ〜‼︎w』
明日にでも短冊に書きに行こう。そう決めた自分だった。
遅刻気味七夕
まだ日付跨いでない(23時20分頃)なのでよし‼︎
雑談出します、 ビジュが神すぎてw