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しなつ
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いやー、最後の告白シーンで「僕も好き!!」って叫ぶところ、めっちゃ胸熱だったわ🔥 ツンデレるぅとくんが「下心で看病した」って自己嫌悪するところもリアルでグッときた。2人の掛け合いが可愛くて、あっという間に読了。続きあるなら絶対読みたい!
「ピピピピピッ」
静かな部屋に体温計の音が鳴り響く。
8月の猛暑も終わり衣替えの季節。
エアコンをつけなくても窓を開けているだけで気持ちの良い風が部屋に入ってきて十分心地よく生活できるようになってきた季節の変わり目に僕は風邪をひいていた。
隣に座っていた男が僕から体温計を抜き取りすこし顔をしかめる。
「うげー、38度5分もあるじゃないですか。僕に移ったらどうしてくれるんですか。」
「、、、、そんなこと言われても、ゴホッゴホッ、お前が勝手に来たんだろ」
今はこんな憎まれ口をたたいているがこの男が優しいと言うのを僕は知っている。本当は心配してくれているのだろう。
~ツンデレな君と僕のラブストーリー~
僕はころん。去年大学に入学して以来一人暮らしを始めている。るぅと君は大学に行ってからできた初めての友達だ。
大学入学とともに地方から東京に上京してきたため周りに知人が一人もおらずあたふたしていた時にるぅと君と出会った。
授業もほとんどが被っていて僕たちはすぐ仲良くなった。
と、キャラ紹介はここまでにしてそろそろ物語に入ろう。
真っ暗な部屋にキーボードを叩く音が響いている。
僕は今、大学の課題提出に追われ、何日も徹夜をしてレポートを仕上げている。
「ああもう!こんなのわっかんないよぉぉ!!」
そう叫ぶやいなや、席から立ちあがり、モ〇スターを冷蔵庫から取り出し一口飲んだ。
「よし、やるしかないかぁぁ」
そうつぶやきガッツを入れレポート作成にとりかかる。
作り終えたころにはもう深夜3時を回ろうとしていた。
「やば、もう寝ないとじゃん。」
僕は飲みっぱなしのモンスターを一気に飲み干し、そのままベッドで眠りについた。
「やばい、これ完全に風邪ひいた」
朝起きて一番に出た言葉はそれだった。
頭痛が激しく、体はどことなく怠いし関節の節々が痛い。熱を測る必要などないほどあからさまな風邪だった。
今日は大学休もうかな。そんなことを考えているとインターホンがなった。
「、、、はぁ”~い」
気怠そうな声で返事をし、重たい体を引きずりながら玄関まで歩きドアを開けるとそこにはるぅと君が立っていた。
「、、、、、おはようございます」
「、、、、、」
「えっ、、、、とぉ?」
「おはよ」
るぅとくんが僕の顔をじろじろ見てくる。
流石にしんどいのが出ていたのかもしれない。
「体調悪いんですか?」
心配してくれているのだろうか。少し優しい声色になっている。
「うん、ちょっとね」
「熱測りました?」
「まだ」
「測りましょう。あがりますね」
「は?いいよ」
「お邪魔します」
こいつ強引すぎるだろ。
そう心のなかで悪態をつきながらもるぅとくんに引っ張られて寝室まで連れて行かされた。
おとなしく寝ててください。そういわれて僕は自分のベッドに寝かしつけられた。
「体温計どこですか?」
「ん~そこの薬箱のなか」
「あ、ありました」
ピピピピピッ
「うげー、38度5分もあるじゃないですか。僕に移ったらどうしてくれるんですか。」
「、、、そんなこと言われても、ゴホッゴホッ、お前が勝手に上がってきたんだろ」
自分から上がってきておいてこの言い様、やっぱりこいつはツンデレなんだなと再確認する。
「そんなこと言って、僕が看病してあげないところちゃん一人じゃないですか」
「まぁ、そうだけど、」
「ほら、ありがとうは?」
「、、ありがとう」
「はい、治ったらお寿司連れて行ってくださいね」
「てか看病してくれるの?」
「あ~、まぁころん先生にここで恩を売っておきたいので、ほら、早く治して僕をお寿司に連れてってください!!」
僕が聞いた瞬間るぅと君は顔を真っ赤にして部屋から出て行ってしまった。
かわいいかよ。
るぅと君はおそらくツンデレだ。ああやって憎まれ口をたたきながらも結局は優しくしてくれる。
まぁ、寿司をおごらされることもあるけど、そんなわがままを言ってきても、るぅと君なら許してしまいたくなる。ほんとずるいやつ。
部屋の外から何か料理している音がする。雑炊でも作ってくれているのかなと考えていると頭痛がひどくなってきた。
痛みで頭が真っ白になる。心なしか息も苦しくなってきた。
布団にうずくまる様にして浅く息をしながら寝ころんでいると料理をし終えたのかるぅと君が部屋に入ってきた。
「ころちゃん、もうちょっとでおかゆできますけど、、、って、大丈夫ですか?」
僕のしんどそうな姿を見てるぅと君が駆け寄ってくる。
「ころちゃん大丈夫?気持ち悪い?」
僕が黙ってうなずくとるぅとくんはちょっとまっててと言い残し部屋から出て行ってしまった。
空いたドアからおかゆのにおいがしてくる。食べ物のにおいをかいで吐き気が襲ってきた。
「う、うぉ”え」
胃から喉へと胃酸がどんどん逆流してくる。
もう口から出てきそうというところでぎりぎりるぅと君がビニール袋を持ってきてくれた。
「おぉ”え」
「う”っ」
呻き声を出しながらビニール袋に吐いている僕の背中を優しくるぅと君が撫でてくれていた。
「一回全部吐きましょう。そうすれば少しは楽になりますよ」
3~4回ほど吐いて、僕の胃の中が空っぽになったころるぅと君がビニール袋を片付け始めた。
「ありがとう、ごめんこんなことやらせて」
「大丈夫です。それより薬持ってきますね。」
「ありがとう。解熱剤と鎮痛剤もってきて」
「わかりました」
頭はまだ痛いけど吐いたおかげで少し気分がすっきりした。
恋愛漫画でよく看病物見るけど熱なんか出したところで別に変なこと口走ったりすること別にないよな~とか考えたりする余裕も出てきた。
「持ってきましたよ。」
そんなことを考えているとるぅと君が薬をいっぱいの水を持ってきてくれた。
「ありがとう」
「薬飲んですぐに吐かないといいんですけど」
るぅと君から薬を受け取り薬を飲みながらるぅと君の心配そうな顔を眺めていた。
今日はなんだかるぅと君が素直だ。僕が弱っているせいかあまり憎まれ口をたたいてこない。
「ころちゃんなにか食べれそうなものありますか?買ってきますよ?」
「今は何も食べれそうにないからいいや。ありがとね」
「そうですか。でも何も食べないのも、いや無理に食べて吐くのも」
なにかるぅと君がぶつぶつ言っているけど体がしんどすぎて聞こえてこない。
なんだか眠くなってきたし、寝よう
~るぅとside~
薬を飲むとすぐころちゃんが寝始めた。
いつもの真っ白できれいな顔が今日は全体的に少し火照っている。
僕はころちゃんのことが好きだ。もちろん恋愛的な意味で、だけど恥ずかしくなってつい憎まれ口をいつも叩いてしまう。
今日無理に家に押し入って看病を始めたのも心配5割と下心5割だ。そんなことも知らずに純粋なころちゃんはありがとうやごめんと優しい言葉をかけてくれる。
これだけしんどそうにしているころちゃんを見て、心配しながらもそれを見れた事実に喜んでしまっている自分がいる。
下心で看病している自分がすごくいやらしく感じた。
ころちゃんはしんどいのになんて自分は醜い考えを持っているのだろう。
この看病が終わったらころちゃんに気持ちを伝えて謝ろう。
僕はそう決心した。
~ころんsaide~
なんだろう、意識がもうろうとしている。すごい眠たい。さっきまで自分が何をしていたのか思い出せない。
おでこと首が少し冷たい、けどその冷たさが気持ちいい。
重たい瞼を開けると見慣れた自分の部屋の天井と僕の首に冷えピタを張っているるぅと君の姿があった。
「あ、すみません起こしちゃいましたか?」
るぅと君があやまりながら僕のおでこの冷えピタをはがし、新しい冷えピタに変える
「あれ、なんでるぅと君がここにいるの?」
僕がそう質問するとるぅと君は眉毛をあげて目を少し見開いた。
「え、ころちゃん風邪引いてて今僕が看病してるんですよ。覚えてないですか?」
「あ~そういわれたらそうだった気がする。ありがとうねぇ」
僕がお礼を伝えるとるぅと君は少し悲しそうな顔をした。
「いえ、そんな、お礼を言われるようなことはしていません。」
「そんなことないよ、すごい助かった」
「もう、だいぶ回復しましたか?」
「うん、おかげ様でだいぶ楽になったよ」
「それはよかったです。じゃあ僕は帰りますね。お大事に」
「うん、ありがとう、また明日学校で」
そう言ってるぅと君は帰っていった。
なんか、僕が起きてから素気なかったな。いつものツンデレって感じじゃないし、、、どうしたんだろ
次の日の朝目覚めると体はすっかり回復していた。
僕はそのままルンルンで学校に行くともうるぅと君が学校の前に立っていた。
「おはようるぅとくん、昨日はありがとう」
「おはようございます。元気になったようでよかったです。」
挨拶を交わした後、妙な沈黙が流れた。なにか話をしようと僕が口を開くと同時にるぅとくんが言葉を発した。
「ごめんなさいころちゃん、僕、ころちゃんのことが恋愛的な意味で好きです。」
いきなりの告白に少し戸惑い黙っているとさらに言葉をつなげた。
「実は、昨日の看病もころちゃんのことが好きで下心でやってたんです。ごめんなさい。気持ち悪いですよね。もう近づきません」
そう言ってるぅとくんは僕に背なかを向けて歩き始めた。
僕はとっさにるぅと君の手をつかんでこう叫んだ。
「僕も、好き、だから!!付きあお!!!」
るぅと君は勢いよく振り返り驚いたような顔をして僕に聞き返してきた。
もう一度同じことを言うと今度は抱き着いてきてころちゃんが彼女になってくれてうれしいとすっごい長文で伝えられた。
「何言ってんの、彼女はるぅとくんだよ」
「ころちゃんは、彼女ですよ」
ツンデレな君と僕のラブストーリー 完
もしかしたら続くかも