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…小鳥の可愛らしい声と共に目が覚めると、そこは見覚えのない部屋だった。さっき声をかけてくれていたはずのお母さんもいない。部屋から出ようとドアに手をかければ、鍵がかかっている。魔法の力でもどうにもならないドアだった。
まず、ここがどこなのかを突き止めなければならない。部屋にあるものといえば、採光用の小さな窓、人1人分のベットに粗末なテーブルが置いてあるだけ。脱走しようにもできなさそうだ。色々捜索していると、ドアの奥から声がした。お母さんの声かと思ったが、それは全く別人のような声な気がした。ドアの奥から「パル様からお食事をいただいてます。どうぞお召し上がりください」と。喋り方や服装、身なりから、この家の執事だろうか、まぁ、そういう立場の人だというのは感じ取れた。「すみません、ここがどこなのか知りたいのですが…」と勇気を出して聞いてみたら。そしたらドアの奥から答えが飛び出した。「伝えられていなかったのですね、こちらはパル様の別荘ですよ。毒を喰らった貴方様が記憶を失われたそうなので。」と。別荘?わざわざ犯罪者だと思っている人を別荘に泊めるか?仮に泊めていたとしても、わざわざこんな牢屋みたいな部屋を作るか?とも思ってしまう。「……」考え事をしているのが相手にも伝わったのだろう。ドアの奥から、「何かご不明な点がございますか?なにかあれば何なりと」と聞こえてきた。私は思っていたことを全て言葉にした。「私は、ご存知ないでしょうが日本というところから来ました。魔法に憧れているうちにこの世界に迷い込んでしまったようで…。」その時ドアの奥から驚きが隠せないような声が聞こえてきた「…!!貴方様は日本からいらしたのですか⁉︎実は…私ここにきてから結構経ちますが、元々は東京都に住んでいました。」と。まさか同族がいたなんて…!!。この人とは話が合うかもしれない。「私のことはギルナって呼んでください。本名は桜木春菜ですが、。」ドアの奥から衝撃の事実が発覚する。「は、春菜なの…?」その執事らしき人物は私のことを知っているみたい。「なぜ、私のことをご存知なのですか?」と尋ねる。ドアの向こうから「春菜、お母さんだよ。菜津美だよ。」お母さんの名前が飛び出す。私は驚きすぎて声も出ない。「お、お母さんなの⁉︎あの声はお母さんだったんだ。」でも謎は解けない。私よりも前からこの世界に来ているというのなら、現実世界にあるお母さんは何者なのか、、、。「お母さん、この世界は何?なんで私もお母さんも来てしまったの?」と聞いてみる。そしたらお母さんが教えてくれた。「ここは、魔法の世界。これだけ聞いたら夢のような世界かもしれないけど、日本や、外国で起きてる戦争とか、飢饉とか、大変なことを全て詰め込んだ世界がここなんだ」と。私は衝撃だった。そんな世界がこの世に存在していたことにも驚いたが、1番はなぜこんなところに来てしまったのかということだ。それについてはお母さんも教えてくれない。知らないのだろう。少しお母さんと話し込んでしまったが、ご飯の時間になった。その時は部屋からだされ、食堂へと連れて行かれた。執事と化したお母さんの見た目は何一つ変わっていない。机にはよだれが出るほど美味しそうな料理がたくさん並んでいた。これもお母さんの手料理なのだそう。それから、解毒薬を飲まされ、ご飯をいただいた。このご飯を疑うこともせずに…。
〜EP2〜end