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れもん
【-1813-】
_ライプツィヒ_教会にて_
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“全身に広がる得体の知れない感覚 どこか不愉快で、息苦しい 脇腹辺りが焼けるような痛みがする 後頭部には針を刺されたような痛みがじんわりと、ゆっくり広がって首筋にも伝わる そんな不快な感覚に■■は目覚める”
露:…っぐぅ゛….ぁ゛….
“目が覚めると見慣れない教会の天井 すこし肌寒い 体が鉛のように重く、指一つ動かすのも精一杯 重たい瞼を必死に開け、周りを見渡す”
□□□: …!……..!!….さん….!!!
“甲高い、そして不快で、脳内を直接殴るような鋭い頭痛と耳鳴り そんな状態で必死に顔を覗かせ声をかけていたのは….?”
普:….牧師さん….!しっかりしてください…!! *ロシアが目覚め、こちらを見つめていることに気づくと安堵する*
普:あぁ….よかった….牧師さん….気がついたんですね
“横から他の声も聞こえてきた”
独: ….
仏: なぁ!?聞いてるのか!? こんな状況でどうやって戻るんだ!! 野垂れ死ぬだ….
独: 鬱陶しい 黙れ
“その声は混乱したこの世界とはうって変わって、酷く落ち着いていた だが、その声色は有無を言わせぬ何かが含まれている”
独: 騒ぐな、怪我人がいるのだぞ 第一に騒いでも何も変わらない
…………
仏: ….ッチ..
“フランスは舌打ちし腕を組んで黙った”
露:……..っ….ッゴホッ
“苦しげな咳をした 上半身を起こそうとしたが上手くいかず崩れ落ちる”
普:あぁ!ちょっと無理に動こうとしないで….!
“背中を支えて壁に寄りかからせてくれた
普:大丈夫ですか….?昨日のことは覚えてます…?
“弱々しく首をふった”
普:あぁ何てこと….
普:昨日牧師さんは*奴ら*に噛まれて高熱を出したんです…. 運良く感染はしてなかったようですが….傷が酷いんです
“確かにこの鈍い感覚の中、左腕の二の腕と右脇腹に痛みと共に圧迫感を感じている”
露:….助けて…くれたのか…? ….すまない….ありが….とう….
“オーストリアは首をふった”
普:これが私の仕事です 水、飲みます…?
“水を差し出した”
露:…あぁ….ありがとう
“水を受け取り、ぎこちない動きで口元へ運んだ 乾いた喉に冷たい水が通り、火照った体には心地よく感じた”
独: あぁ目覚めたかロシア
“プロイセンがフランスとイギリスを連れて歩いている イギリスも怪我をしているが軽傷だ”
英:…ロシアさん、気がつきましたか、怪我は大丈夫ですか….?
独:やめておけ
“プロイセンを押し退けフランスが胸ぐらを掴んでくる 目は血走っており、怒りが染み出ている”
仏:おい、牧師! ふざけるんじゃねぇぞ!!….お前のせいで….お前のせいで!!
仏:アイツは….アイツは!!お前を助けるために!!!!
“フランスの目に涙が浮かぶ あぁ、思い出した….”
“私はランナーに襲われた しかし誰も助けに来なかった 見て見ぬふりをし、必死に走って逃げていた ….彼を除いて”
“私を見捨てず、己を犠牲にして助けてくれた だが….その代償はそれ相応の物だった彼は私をカバーしながら走った”
“しかし….彼は….”
仏:…何が牧師だ…何が神の使いだ!!! 一人一人犠牲にして自分だけ生きて!
英:フランスさん、落ち着いて….!
独:やめろと言ってる
“透き通る声がこの混乱を静止させた”
独:私たちは彼を見捨てようとした それは事実だ 彼はロシアを守るために、我々の代わりに犠牲になったのだ
独: 我々がロシアを助けに戻れば、彼は死ぬことはなかった ロシアに責任はない
“彼の声も表情も、いつもよりすこし暗かった”
露:……
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