コメント
1件
u t 「 ッ ! シ ッ マ … ? 」
k n 「 ぁ … 大 … せんせ … ? 」
u t 「 … シ ッ 、 マ … 」
何十時間ぶりに見たその姿は 、 誰が見ても手遅れの状態だった 。
頭から大量の血を流し 、 足には大きなガラスの破片がいくつも刺さっていた 。
そして何より 、 顔半分の額から上半身まで 、 とても大きな火傷の跡ができていた 。
恐らくさっきの爆発に巻き込まれたのだろう 。
きっとあと数分ほどで死んでしまう 。
u t 「 いや … ッ ! 死なんといてやシッマ ッ … ! 」
k n 「 … すまんな 、 大先生 」
k n 「 約束 … 破ってしもうたわ 」
u t 「 嫌や … なんで … 」
彼の手を握った 。
明らかに自分の体温よりも低い 。
彼は火傷のせいで片目を開けられていないようだった 。
彼のこんな姿 、見たくなんてなかった 。
k n 「 大先生 … ごめんな 」
彼は既に両目を閉じていた 。
u t 「 シ ッ 、マ … 」
気づいたときには彼の手は冷たくなっていて 。
微かな月明かりが彼の顔を朧気に反射させていた 。
*
u t 「 っ は … 」
目を覚ました時には 、 自分のベッドに横になっていた 。
u t 「 … 今 の … 、 」
… 悪い夢だったのだろうか 。
u t 「 … 変 な 夢 見 た な 」
u t 「 … ス マ ホ … 」
そう言いながらスマホを取り出す 。
u t 「 … ! 」
u t 「 1 、9 日 … 」
今日は22日だった筈 …
u t 「 … 全部 、 夢 … ? 」
… きっと 、 悪い夢だ 。
c国から宣戦布告されたのも 、
爆発に巻き込まれたのも 、
… シッマが死んだことも 。
u t 「 … 全部 … 夢や … 」
*
廊下を歩く 。
脳内にあのときの光景が浮かび上がってきてどうも落ち着けなかった 。
だから気を紛らわすために書類でもしよう 、
と思いロボロ等もいる監視室に向かった 。
*