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キィイィィイイ!!ドォォォオォオーン!
まわりにいた人たちはその音で私たちを見ていた。
「…あか、り?え、うそ。なんで…」
ーーーーーー私の名前は和了矢花江(あがやはなえ)。
今日はあかりが久しぶりに実家に帰るのについて行っている。ギッコギッコと錆びた音をたてながら三人で自転車をこぐ。ちょうど曲がり角にきた瞬間
スーーーー
あかりの自転車が急にブレーキが壊れているのか止まらないのを見てあおいが追い付いただが曲がり角まで一気に行ってしまって。
ドォォォオォオーン!キギギギギッ
と鈍い音がした。怖くて恐る恐る目を開けるとそこにはドロドロの赤い何かが体から出てるあおいとあかりが車の下に居た。
「あ、かり?あお、い?なんで?うそだよ、ね?」
私が近付こうとしたときに
しらないおばあちゃんが
「今救急車呼んださかい!すぐ来るよ!」
と震える声で言った。
他の人たちは私を他のところに連れてくれて「怖かったね。」「大丈夫?」と優しく声をかけてくれた。
ーーーーーー結局あかりは死亡、あおいは意識不明の重症だそうだ。犯人は逮捕された。でも、私はそんな二人が今はいないのが辛くって。だめだとは分かってるけど。死にたくて。だから今夜私は死のうと思うんだ。