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selfishness.
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初めに
このストーリーは刺激が強いです。
地雷の方は見るのをお控え下さい。
大森さんがDVみたいになります
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今日もまた、上司に怒られ、仕事を押し付けられた。
もう正直うんざりだ。
彼奴は僕より出来るからって、調子に乗りやがって、
でも
毎日返ったら彼が待ってる。
だから僕は何を言われても何をされても頑張れる。
嗚呼、早く会いたい。
会って抱き締めたい。
僕はタクシーを捕まえ、急いで家に帰る。
「 ただいま 」
「 おかえり 」
この優しい声。
唯一の救いだ。
「 お疲れ元貴 」
「 ん 」
「 風呂湧いてるよ 」
「 先入っていいの? 」
「 うん!入っておいで 」
そう言ってくれ僕はお風呂場へ向かう。
服を1枚1枚脱ぎお風呂に入る。
浴槽に浸かるといつも考えてしまう事がある。
若井は僕をどう思っているのだろうか。
若井は悪魔でもバンド仲間。
でも何故一緒に暮らしているのだろう
なんで僕はいつも帰ると若井を抱き締めたくなるんだろう。
ただの”仲間”なのに、
そう考えているといつの間にかのぼせてしまっていた。
僕はタオルで髪を拭きながらリビングへ向かった。
「 大丈夫?元貴 」
「 え、うん 」
いつもエプロンを着けないのに、今日は着けていたことにびっくりした。
今日に限ってこいつは誘ってくるようなことをする。
どいつもこいつもうんざりだ。
「 今日はね 元貴の好きなトマトパスタ! 」
「 まじ、やった 」
「 頑張ったから食べて 」
席に座り若井と対面でご飯を食べる。
部屋中には芸能人のロケ番組の音が響き渡る。
若井はテレビに吊られて笑っている。
こいつの横顔は綺麗な形をしていた。
僕がずっと若井を眺めていたら、若井がこちらを向いた。
「 元貴、どした? 」
「 美味しくなかったかな 」
「 いや、美味しいよ 」
若井の顔は悲しそうで、僕の中で罪悪感が沸いた。
「 若井、僕のことどう思ってる? 」
「 え? 」
「 んー、、、 」
若井は小さく口を開いたが、その瞬間にインターホンが鳴った。
「 あ、出てくるね 」
「 うん 」
またチャンスを逃した。
これで何回目だろうか。
「 元貴宛に、 」
「 僕宛? 」
誰からだろ。
そんな事を思いながらガムテープを破り中を見た。
中には頼んだ覚えがない大人の玩具ガ入っていた。
「 何が入ってたの? 」
「 あ、いや、 」
返事に困る。
こんなもの頼んだ覚えがない。
何かの間違いだ。
僕は必死に話を逸らした。
「 さっきの、事 」
「 あ、えと 」
「 俺は元貴のこと 」
「 バンド仲間だと思ってるよ 」
やっぱりそうだよな。
僕のこと恋人だなんて、可笑しい話だよな。
でもどうにか、若井を恋人にしたかった。
男同士の恋人なんて可笑しいって分かってる。
そんなの僕が一番よくわかってる。
でも、ほんとに大好きなんだ。
帰る時も、仕事中もずっと若井のことを考えてしまう。
自分でも重いって分かってるよ。
若井の対応が冷たいのも、分かってるよ。
でも本当は、若井のことが好きだから。
自分がおかしくなって若井を襲いたくないから、
「 元貴、そんな事思ってたんだ。 」
「 え、? 」
僕はいつの間にか、声に出していたらしい。
「 ごめん、俺は元貴の事仲間としか思えないから、 」
「 何も力になってあげれない、 」
なんで、
なんで?
なんでそんな事言うの。
言葉にしないで、
僕に見せないで
嫌だ。
「 いいよ、っ、 」
「 それじゃあ、ちょっと付き合ってよ 」
その言葉が二度と言えなくなるように してやる。
僕の我儘が終わるまで付き合ってよ若井。
next→200❤︎