ー注意ー
・ご本人様と関係ありません
・腐注意
・キャラ崩壊注意
・srhbです
・一話見てからこれ見てね。
『きみが愛おしい!』
「雲雀、大事な話、しても良い?」
そう言って雲雀を見つめる。
雲雀は少し緊張した様子で、
「うん。良い、よ。」
と言った。
いつの間にか取り乱していたのも落ち着いたようだ。
しかし、まだ頬は赤い。
「っ、俺は、雲雀のこと、恋愛的な意味で、大好きなんだ。
だから、俺と付き合ってほしい。」
俺の勢いに任せた一世一代の告白。
これを聞いた君はどう受け取ってどう思うのだろうか。
ちらり、と雲雀を見ると、
大粒の涙をぼろぼろと流している。
やってしまった、
「わ、わ、ひば、雲雀、ごめんね。ごめん。気持ち悪いよね。ごめんね。」
泣かせてしまった。
好きな人を泣かせてしまった。
こんなになるんだったら、告白なんてしなきゃよかった。
必死に慰めていると、雲雀が顔を上げる。
「ち、がうっ。気持ち悪いなんて、おもって、ない。」
「俺も、セラおのこと、好きだから、嬉しくって、」
え、と思考回路が止まる。
雲雀は涙を流しながらもニコリと笑った。
「俺も、セラおのこと大好き。」
それを聞いた瞬間顔に熱が集まる。
じゃあ両想いってことじゃん。
雲雀も俺のこと好きだったんだ。
「雲雀、付き合ってくれる?」
「っもちろん。」
ぎゅっと雲雀を抱きしめる。
雲雀もさりげなく腕を回してくれた。
やっぱり可愛い。
嬉しそうに笑っている雲雀に触れるだけのキスをする。
雲雀はまた顔を赤くして力の入っていない拳でポカポカと殴ってくる。
「もう!!せらお!!!」
怒っているのだろうけど、
顔は赤いし、ちょっと涙目だから、あんまり怒っている感じがしない。
「可愛いねぇ。雲雀は。」
「ねぇ!!それ何回目!?」
もう一度抱きしめる。
あ、俺今すごい幸せかも。
それから、俺と雲雀は変わらず放課後に俺の教室で話をしている。
俺の告白は最初から最後まで奏斗と凪ちゃんに見られていて、
「やぁっと付き合ったねぇ。おめでとう。」
「私達がどれだけもどかしい思いをしていたのか分かります?
まあ無事付き合えたみたいで良かったですけど。」
と数日後に言われた。
本当に恥ずかしかった。
「ねぇ!せらお、聞いてる!?」
「ん、聞いてるよ。」
今日も雲雀と教室で話している。
俺の返答に安心したのか、また楽しそうに
話し始めた。
あぁ、やっぱり。
よく笑う姿も、
宝石のように輝く瞳も、
鳥が羽ばたくように伸びる歌声も、
俺にだけ見せるいろんな表情も、
全部大好き。
俺は、君のことが、大好きだ。
『きみが愛おしい!』
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