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これらを踏まえた上でご覧下さい
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ワンクッション
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苦いミルクチョコ
肌を刺すような風が、はだけていた胸部に当たり、目が覚めた。
何処からの風だ、とまだ寝ぼけている脳で考える。そして、隣にいたはずのアイツがいない。まだ温もりはあるがそれもこの冷たさに消えてしまいそうだ。
手を伸ばして彼のいた温もりを感じようと手を伸ばした。するとカーテンから微かな月明かりが差した。そこでやっとこの風がベランダからのものだと分かった。
そして温かい布団を出てすっかり冷えてしまったフローリングに足を降ろす。
「つめた…」なんて思いながらおぼつかない足取りで彼がいるはずのベランダに向かう。
「あれ、お前起きたんか。」
そう言っては、煙を吐いて、「吸うやろ」と言う様に煙草を一本俺に差し出した。
「ん、ありがと」
と、適当に返事をした。貰ったら煙草を口に咥えながら、ライターがない事に気付いた。ライターは?と言う様に首を傾げると
「これで充分やろ」
そう言って自身の煙草を近づけては、火をつけてくれた。
こう言うのをなんて言うんだっけか…。
そう興味なんてない癖に恥ずかしさを紛らわす為に考える。
そんな俺の考えが分かっているかの様に
「顔赤くなっとんぞ」
と、イタズラの横顔でこちらを見ていた。
「…るっさい、寒いから赤くなってるだけだわ」
なんて言うありきたりな言い訳をした。
すると彼は
「…そう言うことにしといてあげるわ」
なんて言って揶揄ってきた。
しばらく煙草を吸っていると、煙草を吸い終わったのか、小綺麗な茶色の包装に包まれた物を渡してきた。
呆然としていると少し赤くなった彼が
「今日、バレンタインやで」
と言った。「お前も顔赤くなってるよ」と、揶揄ってやろうかと思っていたら、その後に「いつも…ありがとうな」なんてことを言われて俺も顔が赤くなった。揶揄えなくなった、と思いつつ「…こちらこそ…いつもありがと」そう言葉を返した。そして「食べていい?」と許可を取った。すると笑いながら「食べてや」と彼が言った。
煙草の火を消して、包装をなるべく丁寧に取り一つチョコを口に入れた。
甘いミルクチョコ。
甘いはずなのにさっきまで吸っていた煙草の味のせいで苦く感じた。
苦い、ビターチョコみたいなミルクチョコ。
来年はボビーにもこの苦味を味わってもらおうかな
コメント
1件
去年書いたやつなので口調迷子 解釈は今と違うかも