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ほんとに、Tiktokでいい曲に朝から出会ってしまい涙腺崩壊しております😭😭 +自カプでもあるってどういうこと?泣かせに来てるとしか思えなくて気がついたら筆走ってました🥲
今回も注意書きそんな変わらないです!
私の自己満ですがみてってください!
いってらっしゃーい!
君を想うことすら、罪みたいで。
でも、それでも目を逸らせなかった。
⸻
もうすぐ、終わる。
終わらせなきゃいけない。
そう思ってるのに、俺はまた――この路地に立ってる。
癖になっちまったみたいだ、あいつの匂いも、足音も、あのどうしようもない笑い方も。
「……来んなよ、バカ」
呟いた言葉は、煙のように夜に溶けた。
でも。
「また来ちゃった」
案の定、そこにいる。
まるで当然みたいな顔して、無防備に、俺の隣に腰を下ろす。
わかってんのか?
俺といるだけで、お前はヒーローとして失格になる。
命だって、落とすかもしれねぇのに。
「ちょっとくらい、いいでしょ。まだ、ロスタイム中なんだし」
またその言葉だ。
“ロスタイム”。
もう終わるってわかってるくせに、「まだ時間あるよね?」って顔をする。
その甘さが、時々、刺すように苦しい。
「……お前、バカだろ」
「荼毘には言われたくないや」
ふっと笑う声。
泣きそうな顔で笑うな。そんな顔見たら、引き剥がせなくなる。
「お前のせいで、終われねぇんだよ」
それが本音だった。
こんな関係、早く終わらせなきゃいけねぇって何度も思った。
でも、お前が何も言わずにそばに来るから、俺もまた、逃げきれねぇんだよ。
「終わりなんて、来なければいいのにね」
「来るさ。俺たちは、敵だ」
「でも、私は――」
「言うな」
言葉をさえぎったのは、自分のくせに、心のどこかで止めたくなかった。
“でも、私はあなたが好き”。
そう言うのが、怖かった。
だって、その一言が確定になるから。
もう引き返せなくなるから。
「お前といるこの時間が、一番辛ぇ」
「……うん。わたしも、ちょっと、そう思ってる」
泣き笑いのその声に、胸の奥が軋んだ。
どうして、こんなふうになっちまったんだろうな。
もっと早く会えていれば。
もっと別の人生だったら。
――そんな“たられば”ばっか浮かんで、ムカつく。
ロスタイムは、いつか終わる。
試合終了のホイッスルは、もう、すぐそこに聞こえてる。
それでも。
今夜だけは――あと数秒だけは。
お前の手を、離したくなかった。
⸻
「なあ……せめて、夢なら味方でいてくれ」
小さく、そう呟いた声は
隣で眠るあかりの耳には、届いていなかった。
⸻
野田愛美 様 「ロスタイム」
自カプすぎて書かずにはいられませんでした😭 いいなこの2人って思ってくれたらぜひいいねお願いします、曲も聞いてください。🥲
ありがとうございました!筆が走ったらまた書きます!