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※2人は宿舎を出て一緒に住んでる設定です
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「んん……」
カーテンの隙間から入ってくる日差しの眩しさで目を開け、時計を見ると7時という時間をさしていた。
いつも通りの日常であれば遅刻になってしまうが今日は久しぶりのオフ…それもただのオフではなく、恋人であるハオヒョンとのオフなのだ。
「腰いったぁ…」
なぜ腰が痛いのかはもうお察しの通り。
今日は久しぶりの2人揃ってのオフなのだが、オフが被ったのは本当に久しぶりで、僕達はいつにも増して盛ってしまった。
腰をさすりながら、隣りですやすやと寝てるこの痛みの原因を作った張本人をじっと見つめる。
「…やっぱり綺麗だな」
大陸の奇跡と呼ばれるほどの美貌をもったこのヒョンはどんな角度からでも様になっており、現に今ヒョンに見蕩れてしまっている。
こんなに綺麗な男が夜になると全くの別人に変わってしまうとは誰も想像つかないだろう。
普段こんなに近くで顔を見ることもないので、この際ハオヒョンをじっくりと観察することにした。
だけど…
「ふふ、そんなに見つめられたら穴があいちゃうよ」
「なっ…ハオヒョン起きてたの?!」
「ハンビナが起きる10分前にはもう目が覚めてたよ」
「もう…本当にこのヒョンは…」
起きてるなら起きてると言ってくれればいいものを…
1人で勝手に観察してた自分がなんだか恥ずかしく感じられる。
その瞬間ズキンと腰が痛み、寝たフリをしていたヒョンへの仕返しとして昨夜の後遺症のことを訴えてやることにした。
「そういえばヒョン、昨日の夜激しくしすぎです。腰が痛くて起きれません」
「でも昨日のハンビナとっても気持ちよさそうで可愛かったよ。あの蕩けた顔、すっごくエロかった」
「ヒョ、ヒョン…!恥ずかしいこと言わないで下さい!//」
「とにかく、僕は今怒ってるんです」
「ふーん…じゃあどうしたら許してくれる?」
「……キスしてくれたら許します…」
「ふふ、本当にハンビナは可愛いね。ほら、目つぶって」
そういって覆いかぶさってきたハオヒョンはゆっくりと顔を近づけてくる
「ん…っ」
朝一番のキスは蕩けてしまいそうなほど甘くて幸せで…まるでこの世に2人しかいないと錯覚してしまいそうな程の幸福感が体中を満たしていった。
普段の忙しい朝とは違う、このゆっくりとした時間の流れがとても心地よく、もっとこの時間を堪能したいがために、ヒョンの首に腕を回し今度は自分からキスをした。
2人の視線がカチッと交わると、時間が止まったかのように甘い時間が流れる。
次の瞬間、お互いがお互いの瞳に吸い込まれるかのように顔を近づけ、舌を絡めながらさっきよりも深いキスをする。
昨夜のような激しいキスではなく、ハオヒョンを全身で感じれるようなゆっくりとした甘いキスは僕の幸福感を満たしていき、このまま溶けてしまいそうになる。
「ちゅ…ん……はぁ」
「んん……ハンビナ、愛してる」
「僕も愛してます……んッ…」
しばらくお互いの唇を堪能したあと、ハオヒョンは最後にちゅっとリップ音を立てて僕から離れていった。
そろそろ起きようかといってヒョンは僕の手を掴んで体を起こしてくれた。
でも正直いって、僕の体はもう熱をもってしまっており、もうキスだけでは物足りないほどまでになってしまっている。
「ん?ハンビナ、どうした?」
「ハオヒョン…もっと…っ」
ヒョンの手を掴み、上目遣いでハオヒョンの目を見る。
「いいの?腰痛いんでしょ?」
ニヤニヤしながら僕を見るこのヒョンは、本当に意地が悪い。
僕がこうなるのを予想していたのだろう。
ハオヒョンの思い通りにするのも納得はいかないが、さっきから下半身がうずうずしてたまらない。
あの太くて…あつい肉欲で奥までついてほしくて…
「ヒョンがほしい…だめ?」
「……はぁ、僕が君に敵う日は一生来ないと思うよ」
そう言ってゆっくりと押し倒してくるヒョンは、いつもの可愛らしい様子とは全く違い、ギラギラと目を輝かしている。
まるで今から僕を捕食するかのような……そんな雄の顔。
今から食べられるというのに、そんな恋人にキュンとしてしまい、愛おしさが込み上げてくる。
「ヒョン…大好き」
それを合図にガブリと噛みつかれ、僕達はその後もお互いの愛に溺れていった。