初めに この物語には、以下のものが含まれています。
暴力、暴言、死亡、流血、グロ、嫌われ、胸糞展開etc…
オリ国
嫌われパロ、現代パロ
日帝さん主人公 旧国注意
嘔吐表現有り
微戦闘描写あり?
また、政治的意図や、実際の国家や、実在の人物、団体とは関係ありません。
地雷サマ back↩︎
大丈夫サマ Go↓
ーー
日帝 side
昨日は、いつのまにか寝ていたらしく、
いつもなら少し有る眠気も、
今日は跡形も無く消え失せていた。
リビングには、日本が居て、
日本)…父上…ッ、!おはようございます!
と、優しく声をかけてくれた。
急いで朝の支度をする日本を横目に居間の扉を閉める。
日帝)日本、今日も仕事だよな、
日本)はいッ、そうですが……、
日帝)そうか…、大丈夫か、?昨日は寝てしまったが、残業とか…
俺は申し訳ない気持ちが有りながらも、日本に対し、そう話す。
それに対し、日本は
日本)いえ、私は大丈夫ですよ。
と、俺に対し軽く微笑む。
日本)…あ、そうだ、昨日、にゃぽんが父上と出かけたいって言ってたんですが…
日帝)…なら、にゃぽんに今日出掛けるか聞いてみるか、
日本)そうしてあげてください、!
早朝、日本と、他愛もない話をする時間がとても楽しく感じた。
最近、日本は疲れているようだった。
それが、俺のことと関係しているのかは分からないが、
人前で明るく振る舞う日本に、
無理をしていないか、
無理をさせていないか、
と、心配になる。
そんなこんなしていると、日本は会社へと出ていってしまった。
俺はにゃぽんの部屋へと行き、扉の前で数回ノックをする。
木のドアを叩くと、心地よい音がした。
にゃぽん)んん……はぁー…い、
にゃぽんは眠たそうな目をこすりながら、
自身の部屋の扉を開けた。
にゃぽん)…日帝お兄ちゃん…、?どうしたの、?
日帝)日本経由で、お前が俺と出かけたいらしいと聞いたから…、
俺がそこまで言うと、彼女は目を輝かせ、
にゃぽん)…いいの、?
と、確信に近い表情で俺を見つめる。
そんな、彼女からの表情に俺は断るなんて、出来るはずもないし、
そもそも、断るなんて頭の中に無く、
何かを考える前に、口が動いていた。
日帝)…嗚呼、いいぞ。
俺がそう言うと、彼女は満面の笑みで
にゃぽん)…わッ!やったぁ〜ッ!!ねぇ、じゃあさ、お昼から出ない!?最近良いお店があってね〜ッ!!
と、早口で言う 。
彼女が嬉しいのならこちらも嬉しい。
日帝)そうか、ならそこにしようか。昼に出るなら、今のうちに準備をしといたらどうだ?
にゃぽん)うんッ!そうする!!
彼女は可愛らしく、にぱっ、と笑った。
ーー
そして時刻は昼前
にゃぽん)みて〜ッ!この服!かわいいでしょ!!
居間で出る時間まで待機していると、彼女は用意が出来たのか、リビングに顔を出した。
小さいながらも可愛く、容量の大きい鞄、
ふりる…、?というふわふわしたものがついてあるスカート…、
そして、首元に赤いリボンのある洋服、
なんとも可愛らしい姿だと感じた。
日帝)嗚呼、よく似合っているぞ。
と、本心を告げると、
にゃぽん)ふふん、!そうでしょ!!!
と、満面の笑みでそう答える。
にゃぽん)…あ、そろそろ出よっか!
彼女は居間にある時計をみると、そう告げ、
玄関の方まで小走りで走って行った。
俺はそんな彼女の姿に少し幸せを感じると、
自身も小走りで玄関へと歩いて行った。
ーー
日帝)………流行りの食堂とは…これか、?
にゃぽん)…うんッ!すっごいでしょ〜!!
驚いたような俺に対し、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
…俺が驚いた理由、それは、
日帝)………人が、多すぎじゃないか…、?
にゃぽん)あ、そうでしょ、!!本当人気だから、店が見えなくなるまで並ぶんだよッ!
彼女は驚きもせず、どや、という感じで俺に話す。
現代では店が見えなく並ぶのが常識になったのか……、?
…というか、この列に並ぶのか、?今から…、?10時間はかかるんじゃ無いか?
(※10時間は言い過ぎです。)
そんな俺の不安を感じ取ったのか、彼女はにぱ、と笑うと、
にゃぽん)大丈夫大丈夫!!ここは予約してるから!!本当は一人だったんだけど、最近集団で予約してた人が当日キャンセルしちゃったみたいで、2人でも大丈夫だったから!!
と、早口で未知の言葉を告げる。
日帝)…とうじ…つ…きゃんせ…、?
にゃぽん)…まぁまぁ!!そんな事はどうでも良いよ!!早く行こッ!
俺は訳が分からないまま店へと歩いて行った。
にゃぽんが、
にゃぽん)…日帝お兄ちゃん…当日キャンセルも知らないのか…、
と、困り顔で呟いていたが、
………まぁ、聞かなかった事にした。
ーー
にゃぽん)予約の日本です!!…はい、……はーい!
その後、俺達は予約席……という、個室に案内された。
にゃぽん)いいでしょ〜!!ここ!!海鮮丼が美味しいって事で有名なんだよ!!ってことで、海鮮丼二つで良い??
日帝)…嗚呼、良いぞ。
個室は、普通の飲食店よりも仕切りがしっかりしていて、しかも広く
雰囲気もあり、とても良いと感じた。
しばらくすると海鮮丼がやって来て、
俺らは一斉に食べ始めた。
にゃぽん)んいひーね!
(おいしーね!)
日帝)嗚呼、そうだな、
俺は彼女の言葉を聞き取り、
口の中の食事を飲み込んでからそう話す。
本当に人気があるのがわかるくらい、海鮮丼は美味しかった。
ここの店は米をふわふわに仕上げる事を重要視しているらしく、
本当に美味しかった。
もしかしたら、俺が魚が好きだから美味しいと感じるだけかも知れないが。
…でも、海も空も、食べたら美味しいと言うだろう。
……刺身はさすがにお供え出来ないから、落雁で我慢して欲しいが…。
…そんなことを人知れず考えていると、
食事は俺の胃袋にすっかり収まってしまった。
日帝)…次は行く当てあるのか、?
にゃぽん)うん!!恋愛映画なんだけど、すっごい人気で〜ッ!!時間あるから、ゆっくり行こ!!
俺は、目をキラキラとさせ話す彼女を横目に、微笑みを浮かべると、
日帝)そうだな。
短く、でも、心の底から微笑んだ。
ーー
その後、ゆらゆらと、少し寄り道をしながらも映画館に着き、チケットに買う所までやってきた。
にゃぽん)えぇと……題名は…「君の瞳の中に居たい」ね!!
日帝)不思議なタイトルだな。
にゃぽん)まぁまぁ……そんな事は置いといて…。
にゃぽん)あ、そこの「購入」って所押して!そしたらここからチケットが出てくるから。
日帝)…最近は変な箱でなんでも出来るな…
にゃぽん)…うん………箱…、?
ーー
にゃぽん)わぁ……前の方だ…。
日帝)良い席で良かったな。
俺達はチケットを買って、映画を見にきていた。
だが、疑問なのは、見に来ている大人の人ばっかりだった事だ
やはり、恋愛ものは大人の方が人気なのか、?
しかも席が明らかに空いてる………
何か本を手に持っている人もいるし……
人気…ではなかったのか、?
なんて疑問に思っていたが、そんな疑問は映画を見ると一瞬にして消え失せた。
ーー
にゃぽん)……いやぁ……すっごい面白かったね!!!!!!!
日帝)……嗚呼、まさか最後がああなるとは思わなかったな。
俺らは映画の感想を言いながら、外のベンチで休んでいた。
小さな公園のようで、近くにはにゃぽんのオススメなたぴおか、?いちご…なんとかかんとかすむーじー…という飲み物の出店がある。
休憩スペースもあり、賑わっているのもわかる。
自然と現代が合わさったような空間に安らいでいると!彼女が口を開けた。
にゃぽん)いやぁ………でも本当すごいなぁ…一度打ち切りになりかけたあのBLが……映画化するとは…!!!
……そう、今回俺たちが見たのはびーえる、というものだった。
まぁ、男同士の恋愛は普通だったのだが、今回は最後のどんでん返しが凄かった。
まさか、主人公が好きだと思っていたライバルと主人公の親友が結ばれ、
肝心の主人公は悪役と結ばれるとは……。
…とにかく、なんだかとても凄く、俺でも理解出来る作品だった。
それに、彼女が満足そうならこちらも嬉しいしな。
そんな事を思っていると、彼女が
にゃぽん)あッ!空いてきたから列並んでくるね!!飲み物は抹茶ラテで良いんでしょ、?
と、にこりと微笑み、自身に対しそう問う。
俺は「嗚呼、良いぞ。」と微笑み返す。
この瞬間は、
この瞬間だけは、悪い事を忘れられた。
少しすると、にゃぽんが二つの飲み物を手に持ちこちらへと戻ってきた。
にゃぽん)お待たせ〜ッ!!見て!!このランダムベリーソーダ、バニラアイスとイチゴの果肉追加!!
と、異次元の単語を話す。
にゃぽん)あ、はい、これ抹茶ラテ!!
日帝)嗚呼、ありがとう。
おれは先程の難解な単語を聞かなかった事にし、ストローから中の飲み物を飲んだ。
冷たい、だかほろ苦い抹茶の足が口に広がる。
にゃぽん)ねね、日帝お兄ちゃん、一口…くれない、?
日帝)嗚呼、いいぞ、苦いが大丈夫か、?
俺はそう言い、彼女に自分の飲み物を差し出す。
それと同時に、彼女は当然のように自身の飲み物を差し出した。
こういう交換することはよくあることだから、暗黙の了解のようになっているのだ。
べりー…、なんとかは炭酸で舌がピリピリしたが、やはり甘くて美味しかった。
にゃぽんの方は、
にゃぽん)ん、!美味しい!次これにしよっかな〜!
なんて言いながら笑っている。
思わずこちらも頬が緩み、微笑みが溢れる。
だが、その夢は覚めるように壊れた。
???)ーーーーーッ!!
…特徴的な声だった。
会話内容は聞き取れない。
が、
彼の、彼が彼女に対して笑う表情が、
この世の何よりも憎かった。
にゃぽん)……日帝お兄ちゃん…、?
にゃぽんは自身の姿を見て、こて、と首を傾げていたが、
彼らの姿を見ると、表情を変えて
にゃぽん)……違う所に行こッ……ね、?
と、苦しそうな顔で、声で、そう話す。
だが、自身の体は恐怖で足がすくんでいた。
情けない。
日本男児だと言うのに。
本当なら立ち向かっていかねばならないのに。
頭の中に声が溜まっていく。
日帝)……すまん、お手洗い
頭が真っ白になる前に、その場か
ら逃げ出した。
公園内のお手洗いだからか、汚らしく、誰も使っていなかったようだ。
助かった。と思いながら
口から胃のものを吐いた。
情けない
苦しみなんて耐えろ
足を引っ張るな
今すぐに死んだ方が天皇陛下の為だぞ
頭の中に自分の声が聞こえる。
その言葉を無視しようと耳を塞ぐと、頭がまっしろになる。
感じるのは自身が嘔吐している事実だけ。
彼の笑顔をみると
苦しくて
悔しくて
嫉妬で狂いそうになる
日帝)ごぼッ………げッ………。
嘔吐、嘔吐、また嘔吐。
今日のお昼に食べた海鮮丼も、
抹茶の飲み物も、
吐くものが無くなって胃から絞り出した胃酸も、
ただひたすらに
日帝)…ん…ッ…ごぶッごぼッ……、ヒュ-…、
嘔吐、嘔吐、嘔吐、嘔吐、嘔吐、嘔吐
日帝)…ヒュッ……、げほッ…。
目眩がする。
気持ち悪い。
耳の奥から鳴る高音波のような音が痛い。
動悸が煩い。
五月蝿い
少しすると、悪夢のような時間は収まり、
ただ、惨状だけが残っていた。
自身の吐瀉物を流すと、
……少しして、にゃぽんの元へと戻った。
にゃぽんは、ベンチで空になった飲み物を握り締め、顔を伏せていた。
日帝)……すまん。
にゃぽんの方へ近づき、
一言、呟くように言った。
にゃぽん)……ッ…、!
にゃぽんはただ、俺を強く抱きしめた。
何分か、ずっと時間が止まっているように、俺達は止まっていた。
にゃぽん)………かえろっか、?
俺を抱きしめて、俺の服に顔を埋めたまま、彼女はそう言った。
俺は無言で頷いた。
きっと、俺の言いたいことに気付いたのだろう。
にゃぽんはただ、
にゃぽん)だいじょーぶ………ッ、だいじょーぶだから、
と、俺に向けて苦しそうに笑った。
その後、俺たちはタクシーで家に帰った。
歩く気分も失せ、生気の無くなった雰囲気の中、
俺たちは、ずっと、手を繋いでいた。
ーー
家についても、その雰囲気は消えなかった。
にゃぽんは早足で自分の部屋へと籠ってしまい、
自分は、今日の事について、ちゃんと謝れないでいた。
時間は午後7時。
俺が居間に居たら嫌だろうと感じ、自身も部屋に篭もった。
ー?
ぼふんッ、と敷かれたままの布団に突っ込む。
ぐちゃぐちゃとした気持ちを抱えながら、
大切な家族に対して問う。
日帝)…………俺は…どうすれば良いいのだろうか、
返事は勿論帰ってこない。
机の上の古びた写真を優しく掴み、
自身の胸に押し当てた。
彼が手に持っている写真の中には、似たような顔付きの者が3人、映っていた。
モノクロで、古臭い写真。
それは、彼にとって記憶であり、自身を縛りつけるものであった。
その後は、よく覚えていない。
暗い、暗い視界の中、
自身はまた、本当に言いたいことを言えずに、暗闇に身体を預けてしまったのだ。
ーー
主)うーん………下手だッ……、
まぁ、…8500字超えって事で…。
許してくださいッ…!!!土下座土下座!!
後、投稿遅くなって申し訳無い……、
次の話はできるだけ面白くする……はずなので!!!!コメントを!!!!!!よろしくお願いします!!!!!!!!
ーー
コメント
10件
楽しみすぎるっ!!!めっちゃ好きです! 最近寒いので体調気をつけてくださいね! 応援してます!!!
続きが楽しみすぎて夜しか眠れない
8500文字とか長すぎて最っっっ高じゃねぇかぁぁ!!??しゅーのうさんの作品ダークでダーク(?)だからもうほんとになんか......とりあえず大好き!!!