テラーノベル
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260326
6話です✌️
やっとです。お待たせしました。でます。
🔞は作品を通して少ないと思います!伏字ございません!
色んなものに注意!!
口調の改変あります!
それではどうぞ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
wn「ロウ様!おはようございます!」
tt「ロウくん!おはよう!」
ru「…ん”」
もそもそとまだ眠そうなロウ様は僕の横に座って肩に頭を預けてきた。
wn「ロウ様?ごはん…」
ru「…ん…zzz」
wn「あれ、寝ちゃった…。」
rb「起こしてよろしいですよ。ウェン様も食事できませんし。」
ロウ様を見下ろしながらショウさんが言う。
wn「ろ、ろうさまぁ…?」
ru「…ん」
かぱ、と口を開けた。ご飯を食わせろということだと分かってスプーンを口元へ運ぶ。ここに来たときと真逆の状況に、年月の過ぎ去る速さを感じる。
ru「……」
ほとんど寝ているようだけど口だけを器用に動かして食事をしているのを見るとどうやらかなりお疲れらしい。そういえば最近西は例年に比べて雨が少なく、作物の育ちが悪いという話を先生がしていた。
rb「そうそう。ウェン様……イッテツ様にもお話しておきますね。最近降雨が少なくその影響で今後の作物の収穫量が減少する可能性があるというのはご存知ですね?」
tt「うん。そういう時って雨乞い…神事の準備をするでしょ?だからロウくんはその準備で忙しいんじゃない?」
rb「…ご名答。差し当たっておふたりにはその神事に出席していただきたいのですが…。」
wn「あの… 」
rb「はいはい、どうしましたか?」
wn「神事ってなぁに…?」
rb「あぁ、神事って言うのは…」
tt「あ!るべくん!僕に説明させて!すばり神事とは、僕たち人間が何か困り事があるときに神様にお願いすることを言うのだよ!今回は雨が降らないから『神様、雨を降らせてください!』ってお祈りするの!」
テツが博士のように威張った喋り方でそう説明してくれる。神様、なんてあまり信じていないけれどいいのだろうか。
rb「出席と言っても祈りを捧げている様子を見ているだけですのでそんなに気負わず、その後は宴の予定ですがそちらは無理して参加しなくて大丈夫ですし。 」
ru「……イッテツは今回はどうする?」
wn「ぴぎゃ!」
耳元で急に喋られてぞわりとする。ロウ様には申し訳ないけれどびっくりしてしまったのだから許して欲しい。
tt「……今回も不参加でいいかな?ごめん、やっぱり人前は苦手で…」
ru「…そうか。行きたくなったら言ってくれればいいから、無理すんなよ。」
wn「っ……ぁッ!」
耳をくにくにと揉みながらやり取りしないで欲しい。いっぱいいっぱいでだめになりそう。というか、テツは参加しないのか。じゃあ僕も行かないのかな…?
ru「ウェンは俺が連れてくけど大丈夫か?」
tt「あ、もちろん!それはそれは!」
wn「!」
僕だって人前が得意な訳ではない。でもロウ様が連れていくって言ってくれたら嬉しいに決まってる。それにロウ様のお隣にいればこの前の宴みたいにすぐに終わるだろう…。切り替えて頑張らねば、窮屈な服も我慢が大事なのである。
rb「ではウェン様はお召し物を選びましょうか。あ、殿下も。」
tt「じゃあ僕は部屋に戻ろうかな。そろそろフェルムに餌あげないと。」
wn「わかった!またね、テツ!」
tt「またね〜!」
ru「…ウェン、イッテツと仲良すぎ。」
wn「え!?だ、だめですか…?」
ru「いや、……いや…」
rb「俺にも構って、ですって」
こそ、とショウさんが耳打ちしてくれる。直後「グェ!」という間抜けな声が聞こえる。
rb「痛い痛い!意地悪!!」
ru「ん?知らんね、自業自得自業自得w」
wn「…僕、テツのこと大好きです。でも、ロウ様が一番なのは変わらないです。」
ru「!」
ru「…そか。」
いつものように頭を撫でてくれる。ロウ様が喜んでいて周りにお花が舞っているように見えて、僕もなんだか照れくさかった。
ru「…却下。露出多すぎ。」
ru「…品がない、却下。」
ru「ウェンのいい所が消えてる。却下。」
rb「……」
wn「……」
かれこれ二時間ほど。顔を出したばかりだった太陽は今や高く昇って、僕たちを強く照らしている。
rb「…一度昼餉にしましょう。殿下、ウェン様が可愛いのはよく分かりますけどあんまり何でもかんでも口出しすると嫌われますよ。」
疲労感を滲ませたショウさんが嫌味を言うと、ロウ様は何が悪いと言わんばかりの顔をする。
rb「…あー、頭痛くなってきた。」
wn「ろ、ロウ様!僕ほんとなんでもいいなぁって…」
ru「いや、ウェンをもっと綺麗に魅せる服が絶対ある。露出は肩だけにして袖が長いものにしよう、それから飾りは俺とお揃いのものを用意させたからそれをつけろ。下は足を他の奴らに見せたくないから少し大きめでゆったりしたものにして……」
wn「あぅ…」
ぶつぶつと呟いてまたお付の皆に指示を出す。ショウさんはもうお昼ご飯の準備で部屋から出て言ったので僕はロウ様にがっちり捕まえられたまま衣装選びを行っていた。お腹は空いてないけれど、まだこの体勢は慣れない。当然逃げ出せる訳もないので借りてきた猫よろしく、おとなしく服を選ぶことにした。
ru「まぁ、こんなもんか。そろそろ昼にするか?」
wn「はい!…ふぅ」
どうにか服が決まり、お昼ご飯の時間になった。今日はライ様と3人での食事だ。テツは先日久しぶりにライ様とお会いしたけれど、まだ緊張しちゃうから今日はお部屋でご飯を食べるらしい。早く四人で食べる日が来るといいな、なんて思ってしまう。
ru「何考えてるん…もしかしてあんまり腹減ってない?」
wn「いえ!えっと、次はテツも一緒にご飯を食べたいなあって…」
ri「ね!俺も食べたい…んだけどこの前逃げられたからなぁ……。」
ru「イッテツに悪気は無いから許してやってくれ。あいつなりに頑張ってはいるから。」
ri「それはわかるよ〜、いやあ、ウェンのお陰だね。きっとイッテツ様はウェンにめちゃくちゃ救われてると思うよ、こんなところで友人なんて滅多にできないからすごく心強いだろうし!」
wn「そうだといいなぁ…」
ru「ウェンはイッテツだけじゃなくて俺のことも救ってくれてるから。自信持て。」
wn「うぇっ!?あ、えっと……」
ru「ふ、お前褒められ慣れてないのな。かわいいなぁ。」
wn「あえぅ………… 」
ri「はいはいイチャつくのは家でやって下さいね〜。ところで今日二人は宴出るの?」
ru「あ〜…顔だけは出す。」
ri「知ってた。まぁ今日は神事のあとだからそんなに羽目を外す奴らはいないと思うけど…」
ru「俺は宴好きじゃないんでね。そんなことすんならウェンと二人でいたい。」
最近のロウ様は好意を隠そうともしないから褒められ下手な僕はこまってしまう。純度100パーセントの恋心に恋愛経験ゼロの僕はタジタジなのだ。ライ様もそんな僕らを面白そうに見ていて、可愛い彼がちょっぴり憎たらしい。
ru「ェン…ウェン?大丈夫か?顔赤いぞ。」
おでこをぴたりと合わせられて整ったお顔が視界いっぱいに広がる。心臓に悪い。
wn「ひえっ、だ、大丈夫…です。考え事してて…あうう…ロウさま、ちかい……」
ru「ん?近くて困ることないやん。なーにまだ緊張してんのか。いい加減慣れてもらわんと」
wn「やぁあ……」
ri「…俺は何を見せられてんの?」
rb「俺の気持ちわかってくれます?」
ri「今回ばかりはお前に同情するよ……まぁ、ロウにも愛しいと思える人が出来たならそれでいっか。」
rb「それはその通りですねぇ」
rb「…さて、神事は日が沈む前から執り行われますのでそろそろご準備を」
ri「じゃ、俺も向かおうかな。マナももうすぐ着くみたいだし。」
ru「おう。俺らもそろそろ行くか。」
wn「はい!」
『姫。そろそろ時間に御座います。こちらへお越しくださいませ。』
「ん。」
『姫…そのようなはしたない座り方はお辞めに。神職者とあろうものがそのようでは民に示しがつきませぬ。』
「…」
『…貴方様は歴代でも類を見ないほどの力の持ち主だというのに如何してそのようなご様子でいらっしゃるのか。一族を束ねるお方なのですから、それ相応の自覚にお持ちになって頂かなければ…。』
「ん…」
翡翠と紫水晶が交じりあったような瞳は神秘的とも、不気味とも言われている。
白絹の装束は『姫』の髪と肌をさらに際立たせ、この世のものとは思えない輝きを放つ。しかし『姫』はそんなことはどうでもいいと言わんばかりに衣服を適当にはらい、窓際に立つ。
「……つまらん。」
ぽつ、と零したその言葉は誰に届くこともなく風に乗って流れて行った。
『皇太子殿下の御成です』
見飽きた宮殿に一歩足を踏み入れる。騒がしくしていた貴族共がそそくさと己の席へ戻っていくのを眺め、中央に開かれた道を通る。
隣の可愛い妻は初めの頃に比べれば慣れてきたものの、たくさんの視線を感じるのは未だ苦手らしい。しかし貴族教育を受けてくれた影響か以前より堂々とした『側室』に相応しい雰囲気を持ち合わせている。
ru「緊張するか?」
wn「はい…… でも、ロウ様がいるなら怖くないです」
不器用にそう笑う彼が可愛くて今すぐにでもこんなところから逃げ出して帰りたくなったが、ライの視線をどこからかビリビリと感じるため大人しく席へ向かう。
『ロウ。父親に挨拶も無しか?』
重々しい声が空間を支配する。久しぶりに感じる威圧感にうんざりする。声のする方を見れば所構わず侍る側室達、そしてその子供。中央に偉そうに座るこいつ…もとい国王。色好きなこの男はじろりと俺とウェンを一瞥する。
ru「……ご機嫌麗しゅう、父上。」
『うむ…”それ”は側室か?ふ、あまりいい趣味ではないな、まだあの東の姫の方が可愛らしいのではなかろうか… あぁ、しかしその瞳は悪くない。ほれ、こちらに来てみよ。』
ru「は、有難いお言葉ですが…そちらの御側室方のように飾り立ててその辺に置いておいても私の可愛い妻の魅力なんて分かりませんよ。花は常に愛でておかねば腐ってしまいますので…。」
宮殿の空気が凍りつく。俺と父だけが存在しているかのようなこの異様な空間に恐怖を感じたウェンが小刻みに震えていることに気づく。その手を優しく握り、落ち着かせると隣から小さく息を吐く音が聞こえる。
『…可愛げのない息子め。気分が悪くなった、私はもう下がる!神事は貴様らに任せた!』
そう言い放った父がその場を後にしたことで異常なまでの威圧感は幻のように消えていった。
ru「…ったく、久しぶりに国務に出てきたと思えばこれかよ。ウェン、大丈夫か?」
wn「あ、ろ、さま…だいじょうぶ、です…」
ru「顔色が悪い、無理するな。ショウを呼ぶから下がれ」
wn「い、嫌です、!ご迷惑じゃないなら、お傍において下さい…!」
未だ小さく震える指先で服の裾を掴まれてしまえばわかったと言うしかない。退出したくなったらすぐに言うようにと釘を刺した上で席に着いた。すぐに隣のライが眉間に皺を寄せながら話しかけてくる。
ri「父上、久しぶりに出てきたのにまーた引っ込ませちゃってさぁ。あれしばらく出てこないよ?次出てくるまでに俺らの兄弟は何人増えるのやら…。」
ru「気色悪いこと言うな。逆にお前マナのこと馬鹿にされて流せるんか?」
ri「んな訳ないじゃん。何言ってんの。」
ru「そうだよな、お前ってのはそういう奴だよな。」
ri「ま、でもウェンを馬鹿にされて黙ってなかったのは尊敬しますよ、あ・に・う・え♡」
ru「きーも、おま、きーーも。」
いつもの如く小競り合いをしていると神事の準備が始まる。どうやら俺たちが最後の出席者だったようだ。
『姫の御成です』
その一言と同時に、彼らがこの場に足を踏み入れる。姫に仕える一族の者達が中央の姫を取り囲む形で入場する。彼らの 純白の衣装は飾り気がなくとも高貴な雰囲気を漂わせ、この空間もどこか神聖な場所になったように感じる。
『では、陛下への御挨拶を……』
姫の側近がそう言ったものの、玉座はもぬけの殻である。
ru「今日は陛下は体調が優れないようなので御出席されていない。なので私が代理として神事を取り仕切っている。」
『では、皇太子殿下へ御挨拶申し上げます。姫、こちらへ…』
ru「お久しゅうございます、姫。」
姫「……」
姫はこちらを見ない。面を被っているので表情も読み取れず、喋りもしない。側近は困ったように笑ったあとこちらに頭を下げる。
『申し訳ございません…御無礼をお許しください。儀式の成功は確約いたしますので。』
ru「気にするな。頼んだぞ。」
僕の知らない喋り方をするロウ様はなんだかとても遠くに行ってしまった気がする。こんな人の隣に立ち続ける覚悟が、僕にはあるのだろうか。そうやってふと不安になる。それで ロウ様のことを見られなくなって目を逸らせば、正面の『姫』からの視線を感じる。と言っても相手は面を被っているから気の所為かもしれない。
白くてふわふわとした髪が揺れて、明確にこちらを見つめる。耳に着いた飾りがちゃりん、と軽快な音を立てる。
姫「……お前、東のやつか?」
wn「……ぇ?」
『ッ姫!無礼ですぞ!』
姫「…なんや、おおかみ変なの近くに置いとるな。おまえ、ん〜……」
立ち上がった姫がじりじりと僕の座る椅子ににじり寄ってくる。逃げようもなくて背中を椅子にくっつきそうなくらい押し付ける。姫の手が僕の頬を触れる直前に、ロウ様の手が間に差し込まれる。
ru「姫。それは神事に関係ないようですので、この後お話しましょう。ひとまず、祈りと舞を捧げていただけますか?」
姫「…ええよ。すぐ終わらせたるわ。」
『も、申し訳ございません!全て私の不徳の致すところでございます、ご処分はなんなりと…』
ru「……それについては後ほど考える。まずは神事からだ。頼むぞ。」
『…はい、寛大なお心に感謝致します。』
厳かな雰囲気を取り戻した宮殿で、鈴の音が鳴る。軽やかな足取りの舞で豊穣を祈る。人々の目を惹きつける『姫』の目を離さないのは、皇太子殿下唯一の側室であった。
鈴の音は、とめどなくなり続ける。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ついに6千字になってしまいました。
まぁそんな日もありますよね✋
ということで閲覧ありがとうございました🙏✨️
また次回👋
コメント
10件

初コメ失礼します!いつも更新陰ながら楽しませてもらっています。めっちゃ好きな世界線に好きな絡みでこれからも応援しています!!

きちゃー!!続きありがとうございます!!!kgt きた!rb との関わりが気になるところですね✨️私は1個の物語が長ければ長いほど好きなので嬉しかったです!!ほんとに最高です!!!
とても楽しみにしておりました…🥹✨これからも楽しみにしてます‼️