コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
思いもしない行動に戸惑いを隠せないまま、立ち尽くしていると、
「……あなたには、想定外なことばかりですね…」
彼の方は、そうひとり呟いて、ソファーにドッと身体を預けると、深く腰を沈み込ませた。
「それと……昨夜は、あの彼女を本当に抱いてなどいませんから……」
「だけど、そう言ってたのに……」
やはりまだ不信感は拭えないでいる私に、
「……。そう言えば、少しは君の心が覗けるかとも思ったので……」
彼の方は、珍しく本音を覗かせて、
「……彼女はしつこく誘ってきましたが……なぜだか、私はそんな気にはなりませんでした……」
ハァー……と、悩ましげに息をついて見せた。