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落合沙莉（おちあいさり）は旦那の落合颯（おちあいはやて）と一緒に譲渡会へ行き、一匹の小型犬を見ていた。パグだろう。とてもかわいく人懐っこいが、目が見当たらなかった。
そう。パグは盲目だった。沙莉は保護犬活動、保護猫活動をしており、先住猫のめりーが亡くなったことで、先住犬、みいろが悲しんでいるといた。だから新しい子を迎えようと譲渡会へ参加していた。その時、盲目のパグ、モミザに出会った。落合家にもパグはいる。桜（さくら）という子でおとなしいメスだ。
モミザは人との関わりがなく無反応、無表情だった。トライアルもクリアし、正式譲渡となったが、すぐにがんの発作持ちということが判明した。一度、モミザは発作を起こした。颯が急いで夜間の救急動物病院につれていき、入院したおかげで一命をとりとめた。「モミザは生命力が強いねえ。子供たちもこんなお母さんで誇らしかったと思うよ」と沙莉はモミザを何度も撫でた。モミザはブリーダーの元から来た。ずっと子を産まされ続けたのだ。
でもモミザといっしょに来たパグ、小桜（こざくら）は預かり犬で、無事、幸せな飼い主が見つかり、さくらこと名を変えて暮らしている。
あとがき
みなさんこんにちは！保護犬保護猫物語を書いていますが、短めのお話にしてみました。今まで、
保護犬保護猫物語 奇跡を起こした子猫
保護犬保護猫物語 猫白血病の猫たち
保護犬保護猫物語 猫エイズ陽性の猫
保護犬保護猫物語 はるばるやってきたやんちゃ娘（猫）
保護犬保護猫物語 両前足を失った子猫
保護犬保護猫物語 元野良犬たち
保護犬保護猫物語 住処を追われた猫
保護犬保護猫物語 エアガンを打たれた親子猫
保護犬保護猫物語 車にはねられた三毛猫
保護犬保護猫物語 子を産んだ野犬
保護犬保護猫物語 人間不信の母猫たち
を書いてきました。見ていない人はぜひお読みください。感想も待ってます！
