百黈
すれちがい
MOB→友 ・ 先
百side
黈「百〃~!!(笑顔)」
幼なじみの黈。
幼稚園の頃からずっと一緒。
黈「…ん、?百〃?」
百「あ、ごめん(微笑)」
俺のことが大好きな、大切な人。
黈「あは、百〃かわいい!(笑顔)」
百「…俺だからね(微笑)」
黈「そうやね~!(笑顔)」
百「…」
黈「百〃好き!」
百「知ってる(微笑)」
ううん、俺のことが1番好きな、俺の、俺の大切な人。
黈「百くんっ、!」
百「…」
幼稚園。
年少さんの時。
黈「お友達になろ!(笑顔)」
たんぽぽみたいに明るい笑顔で黈が話しかけてきた。
百「…やだ」
だけど、その明るさに俺は耐えられなかった。
黈「百くん!おままごとしよう!(笑顔)」
百「…やだ。」
黈「ん~、おままごと、嫌い?」
黈は何度断ってもまとわりついてきた。
きっと、俺が一人ぼっちだったから。
黈「1回だけでいいから!」
百「…1回だけね。」
あの時、黈が居なかったら、どうなってたんだろうな。
黈「ぼく旦那さんね!」
百「…俺は?」
黈「お嫁さん!」
百「…俺、男だよ。」
黈「いーの!お嫁さんするの!」
百「…てか、奥さんじゃ、」
黈「んもぅ!いいの!(頬膨)」
初めてした遊びはおままごと。
黈が夫役で、俺が妻役。
黈「君を絶対に幸せにするよ!(笑顔)」
百「…うん。ありがとう。」
黈「約束!」
そう言って小指を俺の方へ出してくる黈。
百「…ん(微笑)」
黈「ん!!(笑顔)」
初めて、俺が笑った日。
黈「なんで百くんは元気ないの?」
百「…お父さんがいないの。 」
ずっと悩んでたこと。
誰にもいえなかった、俺の悩み。
黈「…ぼくもお母さんいないの、!」
百「…!」
初めて知った、黈の悩み。
黈「百〃遊ぼ!(笑顔)」
百「うん…おままごとね。(微笑)」
黈「うん!」
遊ぶ時はいつもおままごと。
普通の家庭を知りたいから…なんて、難しいことあの頃考えていたのだろうか。
百「黈くん、お弁当ですよ。(笑顔)」
黈「ありがと、百〃!行ってきます!」
その頃から、黈は〝百〃〟って呼ぶようになった。
百「夜ご飯作りますね。お父さんは疲れてるだろうからゆっくりしてください。」
黈「んーん!手伝う!」
百「…?普通は手伝うの?」
黈「んー…分かんないけど、ぼくなら手伝う!」
百「んふ、そっか(笑顔)」
お互いが知っている、〝母親〟と〝父親〟を、お互いが知っている範囲で演じる。
黈「ぼくのお姫様!」
百「おうじさま、?」
黈「えへへ…百〃好き!(笑顔)」
百「…俺も(微笑)」
あの時からずっと、黈は俺のことが好き。
友「黈~!この資料運ぶの手伝ってくんね?」
黈「ぉわ!ええよ!」
黈は優しいから。
百「…。」
困ってる人のことは見捨てられない。
黈「百〃!帰ろ!」
百「うん(笑顔)」
一緒に帰る時だって。
先「ごめんなさい、黈さん、手伝ってもらってもいい?」
黈「ぁ、はい!…ごめんね、百〃、先帰ってて(焦)」
百「うん、頑張って(微笑)」
黈はみんなに頼られるから。
…黈のいちばんは俺なのに。
大好きだよ、黈。
あの日からずっと。
ずっと、ずっと、ずっと。
黈side
百「せんせい、手伝うっ…」
先「あら、ありがとう(笑顔)」
いつも周りに目を向けて、同い年とは思えないくらい優しい子。
百「…大丈夫?」
黈「…ぅえ、ぁ、うん、平気…、!」
…百〃は覚えてるのかな。
おれが元気ない時、最初に声をかけてくれたのは百〃だったんだよ。
黈「百〃!」
百「なに、どしたん(笑顔)」
優しくて、素直で、面白くて、
黈「好き!」
百「知ってる~(笑顔)」
明るくて、元気で、華やかで。
そんな、あなたの隣にいられるように。
一生懸命努力した。
…それでも、
百「黈、頑張って(微笑)」
応援されることはあっても、
百「黈、大丈夫?(困)」
心配されることはあっても、
百「黈、やばすぎっ…!(笑)」
わらってくれることはあっても、
百『黈、大好きだよ(笑顔)』
好きの気持ちは伝えてくれたことがないよね。
それだからだろうか。
黈「百〃好き!」
百「知ってる~(笑)」
おれは百〃にちゃんと伝えるようにしていた。
…自分がしてあげてることって、結局は誰かにして欲しいこと、なんだよね。
百〃、大好きだよ。このせかいでいちばん。
…いつか、俺の事を好きになってくれたらいいな。
コメント
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幼少期から2人がかわいい💗 お互いがお互いの事好きなのに気づかないのがもどかしい…