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『否定され続けた猫』
「違うよ」って言葉だけで生きてた猫がいた。
俺は否定され続けた猫。
目つきが怖いって、
声が小さいって、
歩き方が変だって言われた。
体型までなんだか気に入られなかった。
だから俺は少しずつ直していった。
静かに過ごして、
なるべく邪魔にならない場所で眠り、
歌いたい時も、飲み込むようになった。
だって俺の声や姿で誰かが嫌な顔をするなら、
その方がいいやと思ったから。
でもね、それだけやっても
今度は別の「違う」が飛んできた。
『もっと明るくしなよ』
『もっと愛想よく』
『ちゃんと空気を読んで』
そのたびに俺はまた自分を削った。
ある夜、雨の路地裏で、
年を取ったおじいさんに会った。
その人は顔に大きな傷があり、
ずいぶん汚れていたけど、
不思議と堂々として見えた。
その人は言った。
「否定されない生き物なんて、多分いないよな。
ただな、自分を削り続けて自分をなくしたら、
誰に否定されたのかも分からなくなるぞ?」
帰り道、俺は久しぶりに歌ってみた。
綺麗じゃなかった。
かっこよくもなかった。
でも、あぁ、これはちゃんと、俺の声だった。
『誰よりも強い”自分”』
俺は要らない人間なんかじゃなかった。
❤『いるま_。』
💙『まにき!』
❤️『いるまー!』
💚『いるませんせー』
💛『まにきっ!』
必要な存在だ。
コメント
3件
うわあ……すごく静かだけど、じわっと胸にくるお話でした。自分を削るって、したことある人には本当に分かる感覚だと思う。おじいさんの「誰に否定されたのかも分からなくなる」って言葉、重かったです。最後、自分の声で歌えたのが、ちゃんと救いになっててよかった。続きが気になります。