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ー生まれた時から音楽が好きだった。ー
?『…ちゃん!!…ちゃん!!』
ーでも、お母さんは猛反対した。家のピアノの1音も弾かせて貰えたことがない。ー
?『…ねぇ!!…ちゃん!!』
ー私はお母さんが嫌いだー
?『…ちゃん!ゆりかちゃん!』
ゆりか『…はっ、ここどこ!!?』
?『教室じゃん!!とぼけるなー!笑』
ゆりか『さくらちゃん声でかいよー!笑』
さくら『ごめそー笑笑』
ー放課後。廊下には吹奏楽部の音が響いている。私は楽器に触れたことがない。ー
さくら『ねえゆりか』
ゆりか『なに??』
さくら『音楽5でしょ?なんで音楽好きなのに入団誘ったらそんなに拒むの?』
ゆりか『それは…』
ーさくらは一般吹奏楽団に所属している。担当パートはオーボエ。クラリネットと掛け持ちだそう。ー
ゆりか『実はお母さんが吹奏楽だけには入るなって、、』
さくら『え、なんで!?』
ゆりか『わかんない…』
さくら『うちの楽団親の許可無しで入団できるらしいよ!見学こない?』
ゆりか『いきたい!!』
ー私はゆりかに連れられて体験に行った。
初めて触れる楽器はサックスだった。なんだかその塊がとてつもなく重たく感じて、涙が出そうになった。ー
ゆりか『この楽器…!!』
ー私の頭の中にビビっとなにかが走ったように感じた。ああ、これだ。と。ー
ゆりか『入団します。』
代表『希望楽器をお聞かせください!』
さくら『アルトサックスで!』
なんだかドキドキする。