ぐる、と視界が回った
これは体が睡眠を求めているんだと思う
「ごめん、ちょっと寝るね」
「おっけ〜おやすみ〜!!」
きっと彼女も睡魔と戦っているのだろう。
声が柔らかく変わっていた
挨拶を交わし、ナイトコードから抜ける
そして、何日ぶりか分からない陽の光を浴びた
がら、とガラス窓を開け、ベランダに出る
「……う」
雲から顔を出す光りに顔を隠した
は、と息を吐くと空気が白く色付く
少し目を細め、街を眺める
「あぁ、生きづらいな」
そんな言葉が漏れ出す
まるで私を世界が拒絶しているみたいな美しい空
私には明るすぎるよ。
ぐっと身を乗り出し、道路を見下ろす
_あぁ、今飛び降りたら楽に、
目を閉じて、前に重心を傾けた
あ、そういえばこんな空は「暁」と言うんだったな、
「東雲」とも。
そしてもうすぐ時間が経てば「朝」に。
_まだ一緒にいたい
そんな自分勝手な考えが私の意識を浮上させた
「…貴方達といられるまでいられたら」
ガタンとガラス窓を閉め、施錠した
自分勝手だってなんでもいい
貴方といられるなら
助けられるまで、歌を創り続けるよ。
光りを遮断し、ベットに潜り込む
いつも夜に開けていたのPCをみつめ、瞳を閉じる
_貴方に救われた私の命は、貴方にいつか返せる日まで
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