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こんにちは主です。
最近沼った新規なのでおかしな点があるかもしれませんがあったかい目で見てください。
🤍🩶です。
口調おかしかったらごめんなさい。(主は生粋の関西人なので関西弁はいけると思うのですが・・・)
それと、オメガバースについて個人的な解釈をしております。
それでもいい方だけどうぞ。
朝の痛いほど差し込む陽の光で目が覚める。
頭上近くに置いてあったスマホを取り時間を確認する。
まだアラームはなっていないがもうそろそろなる時間だった。
「・・・しんど」
シューヤ自身は最近ツアーの練習などで体を酷使しているために疲れているだけだと思い込んでいる。
だが明らかにそれとは別に体の中で具体的な場所を特定することはできないが、どことなく渦巻く重たい熱が今日も今日とて体に倦怠感を与えていた。
その熱の正体をシューヤはわかっていた。
わかっていたのだが、わからないふりをした。
今日もこの世界で生きるために。大好きで、大切で、守りたい相棒と少しでも長くいるために。
この世界にはオメガとアルファ、ベータという3種類の性が存在する。
その中でもシューヤは所為オメガ、という性を持っていた。
アルファは成績優秀、容姿端麗で誰もが羨む存在だった。
ベータはほとんどの人が属する。普通の人たち。
そしてオメガ。ここは社会的に一番下なのだ。
オメガというだけで周りから差別されることだってあるし、雇ってくれない企業だってある。
それに、月に一回来てしまうヒートのせいで学校や仕事を休まなければいけない。
そして番がいなければ独りでそのヒートが治るのを耐えなければならないのだ。
ヒートが終わったとしても体が重い感覚は消えてくれない。
そんなデメリットを抱えて社会に混ざっている。
そんなオメガにとって最悪なヒートが、シューヤの身にも訪れようとしていた。
もちろん抑制剤はある。かなり強いため時々頭痛がするが。
予定日まであと3日ほど。
マネージャーには仕事を休むというために性を伝えているが、メンバーには伝えていない。
デリケートな話でもあるし、逆も然り、みんなの性は知らない。
超特急に入ってから約二年程、仕事は休み休みだがまだバレてはいない。
バレてはいけない。
シューヤは重たい体を起こし、洗面台へ行く。
顔色がとんでもなく悪いが、幸い今日は雨なので片頭痛とでも言えばいいだろう。
抑制剤を飲めば頭が痛いのはほんとだし。
お腹なんて減っておらず、水と薬だけを飲む。
今日が終われば明日から休みなのだ。
今日さえ、今日だけでも、と心の中で祈りながら家を出る。
今日の仕事が終わればいつものように帰りに数日分の食料といるものを買い家に引きこもるのだ。
いつになればこの地獄のループが終わるのだろうか。
そんな終わるはずないことを考えながら、シューヤは事務所へ向かった。
「おっはよー!!」
入って一発目、明るい声で挨拶をする。
体調を勘づかれないように。
「おはようシュー」
「シューくんは朝から元気やなぁ」
朝のレッスン場にはまだ全員は揃ってなく、早くから来ておりストレッチをすでに終えたであろうタクちゃんとタカシくんが声をかけてくれる。
その奥ではリョウガっちとユーキちゃん、カイくん、ハルがストレッチをしており、マサとアロハはまだ来ていないようだった。
今日は全員で新曲の振り入れとタカシくんと歌の練習をする。
「おはよーございます」
「みんなおはよー!」
荷物を置いてストレッチを始めた段階でマサとアロハが到着した。
今日も頑張ろうと心の中で意気込み、レッスンが開始した。
3時間ほどでレッスンが終わる。午後からはみんな別の仕事が入っており解散した。
一旦何事もなくレッスンを終えられたことにシューヤは安堵のため息をついた。
ここからはタカシくんと2人での練習となる。
外は今日は降り止まないと予報されている雨がさも当然かのように降り続いているが、タカシくんは午後の練習の前にコンビニへ行くと、少し席を外した。
タカシくんがいない間に先に防音室に入り声出しをする。
瀬月(setsu)
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タカシくんのいない防音室は少し寂しく、自分1人には大きすぎるスペースがあった。
これからする午後の練習には途中休憩が挟まれる。
こんなズタボロの体でも休み休みすればきっとこれ以上体調は悪化しない。
「・・・大丈夫大丈夫!」
そう信じることにして、今は声出しに集中した。
そんな時だった。
【ドクンッッ・・・!!】
シューヤの体から無情にも最悪のチャイムがなる。
元々満身創痍だったその体は立っていられなくなりその場に座り込んでしまった。
体から発火しているかのように心の臓から燃えているような暑さがシューヤを襲う。
3日も早くきたそれにシューヤは戸惑いと焦りが隠せなかった。
早くこの場所から逃げなくちゃ。
ここにはタカシくんが帰ってくる。
その前にどこかへ行かなくちゃ。
バレたら今の関係が終わっちゃう。
せっかく手に入れたこの場所を失いたくない。
そんなことを考えながら重たい足を必死に動かしなんとかドアに少しずつ近づく。
その時、2度目の最悪の事態が訪れた。
「・・・シューくん?」
ドアが開かれておりそのすぐそばには、今一番会いたくない、相棒の姿があった。