テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
僕とあの人は何時だって必然に出会いを果たす
何度生まれ変わってもいつかは巡り逢う。
前世の記憶を思い出すのはいつもあの人と出逢った10歳の時だ。
あの人の記憶が戻るのは死の直前だ。
あの人はいつも僕より先に死んでしまう。
最初の人生は師弟関係だった、あの人が僕が10の時に拾って育ててくれた。終わりは突然であの人は何者かに殺されたんだ。
2度目は貴族として生まれあの人に必然的に出逢った、向こうは1度目と同じ魔法使いだった。
嬉しくてつい話しかけたが、僕が覚えてるからといってあっちに記憶があるなんて限らないのにな……煙たがられた、少し傷つくが前世の彼の記憶を考えれば当然のことだ。彼は警戒心が強いから。その後も第一印象がアレだったから会っても僕に興味を示すことはなかった。
彼はまた死んだ。今回は殺しではなかった。
不慮の事故、彼は最期に記憶が戻ったらしく「ごめん」涙を流しそう言った。俺は救えなかった。
3度目は騎士になり剣術を鍛えた。また、ああなるかもしれない。魔力だけじゃ力不足だと思った。あの人は画家だった。でも2度目と同じ結末だった。また救えなかった。
4度目は魔剣士になった、あの人も魔剣士で隊長だった。また救えなかった。
5度目は魔法学園の生徒であの人は先生だった。
最初の人生のようにはいかないがそれでも2度目と3度目と比べたら気軽に話しかけられる関係にはなれた。先生は階段から落ちて亡くなった。また救えなかった。
6度目はただの平民、あの人は香草屋の店主だった。また救えなかった。
7度目は僕はヒーラーであの人は勇者だった。
世界を救う旅に僕もついて行った。後少しというところで彼は魔王に殺された。また救えなかった。
8度目は僕は彼に出逢いこれまでの話をした。
彼は信じなかった。それでも何度も何度も話した。それでも僕の話を信じることはなかった。
不慮の事故が起きた、また救えなかった。
9度目は魔法がない世界だった。僕は彼に会う前に自害した。
10度目……今回はあの人が死なないように未然に防ごうと思う。
ロウド 14歳
栗髪緑眼、王太子の護衛騎士
これまで9度の世界を生きてきた。ゼラルを救うため今日も暗躍する。
ゼラル 17歳
黒髪赤眼、王太子
性格はいつもと同じだが年齢が違う。
ナオキ 16歳
緑髪茶眼、異世界から転移した愛し子
10度目は6歳の時に記憶が戻った。
でも今回は何か違う気がする。いつもは10歳に記憶が戻るはずなのに6歳の時に戻った。それにあの人の年齢が僕と2歳差なんだ、ずっと7歳差だったのに。