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《私、長瀬 杏。いきなりだけど、何故か私…》〜遊園地 門前〜
グリム、エース「やっほ〜!遊園地〜!」
デュース「楽しみだな、アン」
杏「う、うん」
《最近出来たと言う遊園地に来ちゃいました。遡る事、3週間前…》
{杏の回想}
ー3週間前ー
〜大食堂〜
エース、デュース「ずるい!!」
杏「わ⁈」
グリム「ふな⁈な、なんなんだゾ⁈いきなり」
エース「だって、それ!」(杏のペンダントを指差した)
杏「え?(ペンダントを触った)これがどうしたの?」
デュース「それ、グリムとの思い出だろう?」
杏「そうだけど、何か?」
エース、デュース「それだよ!」
杏「え⁈」
エース「今更だけど、お前は俺達と写真を撮ってないじゃねぇか!」
デュース「そうだ!いつも俺達を撮って自分は撮っていないじゃないか!」
エース「その上!ペンダントなんて形に残してるじゃん!」
デュース「グリムに先を越されるとは…」
グリム「なんか俺様、若干侮辱されたんだゾ」
杏「私は別にそんなつもりは、」
エース「だったら(チラシを見せた)ここ、行こうぜ」
杏(見た)「遊園地…?」
エース「そう!これで思い出作りしようぜ!」
デュース「確かに名案だな!アン、一緒に行こう!」
杏「え、急に言われても…」(グリムを見た)
グリム「✨」(目をキラキラして杏を見た)
杏「うっ…。分かった、行こう」(あんな目のグリム見たら断れないよ〜…)
エース、デュース「よっしゃ〜!!」
エース「あ、可愛い服で来いよ」
杏「ハァ⁈」
デュース「そうだぞ。せっかくなんだ。着飾るのいいんじゃないか?」
杏「え、でも、似合わないし…」
エース「ダ〜メ。決定事項」
杏「ご、強引…」
デュース「楽しみにしてるぞ」
杏「う、うん…」(に、逃げ場がない…)
〜廊下〜
杏「まさか、こうなるとは…」
オルト「良かったじゃん!アンさんとグリムさん、楽しんでおいでよ」
杏「それは良いけど、私はそんないい服、持ってないからなぁ」
クロウリー「お話、聞きましたよ。監督生さん!」(急に杏達の前に現れた)
グリム、オルト「ふな⁈/わ⁈」
杏「あら、烏さん。なんのご用で?」(怖い笑顔)
クロウリー「も、もう勝手な事をしませんよ💦コホン。監督生さん、貴女は服に困っているそうですね?」
杏「まぁ…。服はあるけど、正直遊園地に行くにはどうかと思って…」
クロウリー「なら、私がお手伝いしますよ」
杏「あ、遠慮します」(即答)
クロウリー「なんでですか⁈」
杏「だって怪しいもん…」
クロウリー「嘘⁈」
杏「まだお金あるし、それで買います。お安いお店も見つけてあるので大丈夫です。では」(行った)
クロウリー「え、ちょっ、監督生さん⁈」
〜オンボロ寮 アンの部屋〜
杏(持ってる服をベッドに並べた)「ん〜、やっぱり、遊園地に着て行く可愛い服はないなぁ…」
グリム「んじゃあ、買いに行くのか?」
杏「うん。明日、朝早めに行こうかな。グリムはどう?」
グリム「おう!行くんだゾ!」
杏「了解!」
ー次の日ー
〜街 南〜
杏「確かここら辺に…あった!」(服屋の前に立った)
グリム「ここがそうなのか?子分」
杏「うん。んじゃ、入ってみようか」
グリム「おう!」
杏とグリムは服屋のお店に入った
〜服屋のお店〜
杏「どれいいかなぁ。どれも可愛いけど、動きやすく、色や服装のバランスとかも…」(何かぶつぶつ言ってる)
グリム「子分、なんかヴィルみたいなんだゾ」
杏「え⁈まさか〜。ヴィルさんはもっとセンス良くてこんな事しないよ〜」
ヴィル「アタシが何だって?」
杏、グリム「⁈」
杏「な、なんでここに⁈」
グリム「ふな⁈エペルとルークまでいるんだゾ!」
杏「ポムフィオーレ一同勢揃いで…。皆さんでお買い物ですか?」
ヴィル「ええ。それでちょうどアンタ達を見かけたの。んで、アタシが何だって?」
杏「え〜、何のことですか〜?」
ルーク「先程の君の行動がヴィルに似てるとグリムくんに言われて否定したんだね」
グリム「全部言われたんだゾ。てか、絶対コイツら俺様達を見ていたんだゾ」
杏「だよね〜」
エペル「ごめんね?」
杏「大丈夫だよ。むしろ助かった方かも…」
ヴィル「どういう事?」
杏「実は…」(遊園地へ出かける事を話した)
ルーク「それでその為の服をここで買いに…」
杏「はい…」
ヴィル「なるほどね。…監督生、持ってる服の写真を見せてくれる?」
杏「あ、はい(見せた)これです」
ヴィル(見た)「…確かにこれではアンタは変わらず男装するみたいになるわね」
杏「ですよね。しかも高い要求までしてきました…」
エペル「どんな事?」
杏「…か、可愛い服装…///」(照れて赤くなり、視線を逸らした)
ヴィル「…アンタ、意外と可愛い反応できるのね」
杏「え?」
ルーク「ウィ!君の意外な一面が見れて嬉しいよ」
杏「は、はぁ…?」
エペル「そ、そういえば、監督生サンはどんな服がいいの?」
杏「え?うーん、動きやすい服かな。可愛い服とか動きにくいし、スカートなんてあまり履いていなかったからなぁ」
ヴィル「ハァ⁈」
杏「わ⁈小さい頃は履いていましたよ?元の世界の制服もスカートだったし、ただ…」
ルーク「ただ?」
杏「…私、とあるスポーツに夢中で体作りを怠らなかった。休日でも大会はよくあって、友達はいるけど、出かける事はあまり無かった。可愛い服は好きだけど、その結果、着る機会もなく、動きやすさ重視をする事が多くなりました」
ヴィル「ふーん。ま、そんなの関係ないわ。んで、アンタはどれを見てたの?」
杏「え、あ、このワイドパンツ?これならスカートに見えて可愛いし、パンツなので動きやすいです」
ヴィル「なら、このフレアワイドパンツがいいわ。他のワイドパンツよりスカートっぽいし、動きやすいわよ」(選んで取り、杏に渡した)
杏「あ、はい(受け取った)わ〜、腰辺りのリボン可愛い〜。青色も濃すぎず爽やかな感じ♪」
ヴィル「あら、センスが分かっているじゃない」
杏「いえ、そんな大したことでは💦」
ヴィル「…(杏の頭の上に手をポンとやった)そんな悲観しなくていいわよ。自信、持ちなさい」
杏「…はい」
グリム「子分。次は上の服じゃねぇか?」
杏「あ、そうだね」
ルーク「では、私達も探すのを手伝うよ」
杏「え⁈皆さんの手を煩わす訳には、」
エペル「出来る限りの事、手伝うね」
ヴィル「アタシも協力するわ」
杏「あ、はい」(な、なんかデジャヴ…)
グリム「子分。この黒い服はどうなんだゾ?」(無地の黒いTシャツを指差した)
杏「そうだね。黒はいいけど、袖が少し邪魔かな…」
エペル「なら、これがいいんじゃない?」(黒い無地のノースリーブを見せた)
杏「うん!これならこのフレアワイドパンツに合うね。あとなんか足りないなぁ…」
ルーク「なら(ワンピースぐらいの長さがある薄い白いカーディガンを取り、杏に見せた)これはどうだい?」
杏「はい!とても合いそう…。試着室で着てみます!」(行った)
ルーク「ウィ」
ー数分後ー
シャー(試着室のカーテンを開けた音)
杏「ど、どうですか?///」(着てみた)
ルーク「マーベラス!とても似合っているよ」
エペル「うん、うん!凄く似合ってる!」
ヴィル「見立て通りね」
杏「あ、ありがとうございます///」
グリム「これでエースとデュースの奴を驚かしてやるんだゾ!」
杏「!ふふっ、そうね」
試着室のカーテンを閉めて元の服に着替えて会計に向かった
服屋の定員「ありがとうございました〜」
杏達は店を出た
〜街 南〜
杏「あの、皆さん。ありがとうございました」(お辞儀した)
ヴィル「いいのよ。遊園地、楽しんで来なさい」(ヴィル達は行った)
杏「はい!」
グリム「次、どこに行くんだゾ」
杏「次は、」
〜街 鞄のお店〜
グリム「またここ?子分、鞄はもう買ったじゃねぇか」
杏「そうだけど、お出かけ用だよ。だから、手軽なお値段で可愛いリュックあったらなぁって思ってね」
グリム「なるほどなんだゾ」
杏「うん。あるかなぁ…」(探してる)
ラギー「あれ?奇遇ッスね。監督生くん、グリムくん」
杏「え、ラギー先輩⁈」
グリム「ふな⁈ジャック、レオナまで!」
杏「なんかデジャヴ…(小声)皆さんでお買い物ですか?」
ジャック「ああ。俺は街にとあるプロテインがあって。ラギー先輩はバックを探してて、レオナ先輩はラギー先輩の付き添いらしい」
杏「そうなんだ」
ラギー「監督生くんもお買い物ッスか?」
杏「はい。出かける予定があるので、その時のリュックを探しに」
ジャック「ああ、遊園地の事か。エースとデュースから聞いた」
ラギー「そうなんッスねぇ。あ!監督生くん、レオナさんにバック、買ってもらったら?」
杏「え⁈無理、無理!無理です!先輩であり、王子様ですよ⁈そんな真似、出来る訳ないじゃないですか!」
ラギー「え〜?女性に優しくしますよ、この王子様は」
レオナ「ラギー💢」
杏「だとしても、物をたかるような真似出来ません。なのでお断りします」
グリム「ふな⁈子分、チャンスなんだゾ?頼まないのか?」(小声)
杏「ダメよ。私のモットーの1つは両者Win-Winなの。だから、頼まないの」(小声)
グリム「…そうなんだゾ」(小声)
杏「うん」(小声)
レオナ「…んで、草食動物。お前はどんなのにするんだ?」
杏「え?うーん…(探してる)これです」(全体は白でバックの蓋が水色。レースがあしなわれてる。蓋に金属製のリボンが付いてるバックを指差した)
レオナ「…そうか(そのバックを持った)ラギー、早く選べ」
ラギー「はい!」(自分のバックを選んでレオナに渡した)
杏「え、え?」
レオナ(会計した)「ほらよ」(ラギーと杏にバックを渡した)
ラギー「あざ〜ッス!」
杏「え、そんな⁈どうして、」
レオナ「…償いみたいなものだ。受け取っておけ」
杏「でも…」
レオナ「…んじゃあ、美味しい肉屋を教えてくれ」
杏「え?…あ!街の東にステーキ屋がありました」
レオナ「分かった(杏の頭をわしゃわしゃした)ありがとな」(レオナは行った)
ラギー「あ、待ってくださいッスよ〜」(レオナを追った)
ジャック「あ!んじゃ、またな!監督生!」(同じく追いかけた)
杏「あ、うん」(なんか嵐が去ったみたい…)
グリム「子分、次はどこに行くんだゾ?」
〜街 靴のお店〜
杏「靴を探すよ」
グリム「どんなのがいいんだゾ?」
杏「ヒールが無い方がいいなぁ。遊園地を歩き回るからなぁ。う〜ん、シューズの方がいいかなぁ」
フロイド「サンダルが良いんじゃね?」(杏とグリムの真後ろ)
杏「わ⁈」
グリム「ふな⁈そっくり兄弟の片方!」
杏「グリム💧フロイド先輩でしょ」
ジェイド「よく分かりましたね、監督生さん」
杏「私の勘ですよ、ジェイド先輩。アズール先輩もこんにちは」
アズール「ええ、どうも」
フロイド「なに、なに〜?小エビちゃん、何か予定あんの〜?」
杏「あ、はい。出かける予定があって」
ジェイド「どこに?」
杏「えっと…」
グリム「子分、言わない方がいいんだゾ」(小声)
杏「なんで?」(小声)
グリム「絶対怪しいんだゾ」(小声)
アズール「何をコソコソしてるんですか?」
杏「なんでもないです!それで御三方はどうされたのですか?」
アズール「僕は付き添いです」
ジェイド「僕は新作のローファーを買いに」
フロイド「俺は新作のシューズ〜」
杏「そうでしたか」
フロイド「んで、小エビちゃんは遊園地に行く為の靴選びでしょ〜?」
グリム「ふな⁈なんで知ってんだゾ⁈」
杏「十中八九、エースくんですよね?」
フロイド「正解〜」
アズール「せっかくですし、監督生さんに似合う靴を見繕いますよ」
杏「お気持ちはありがたいですが、対価が…」
アズール「…では、貴女のおすすめのスイーツ店を教えていただけませんか?」
杏「え?それでいいんですか?」
アズール「ええ」
杏「…分かりました。では、アドバイスお願いします」
ジェイド「分かりました。監督生さん、靴でお困りの事がありますか?」
杏「えっと…。ヒールが心配ですね。慣れない靴ですし、靴擦れして困らせたくないです」
ジェイド「そうですね…。!(黒のアンクルストラップサンダルを手に取った)これならどうですか?」(杏に見せた)
杏「!これならかかとは痛まない上にヒールは低い。足の甲のリボンも可愛い…」
フロイド「ならさぁ、(クリームイエローのアンクルストラップサンダルを手に取り、杏に渡した)これがいいんじゃない?」
杏「あ、はい」(受け取った)
グリム「なんでなんだゾ?」
フロイド「小エビちゃんが今日買った服を見て合わせたの」
杏「いつのまに…。でも、助かりました。ありがとうございます」
アズール「では、教えて頂きましょうか」
杏「あ、はい。ちょうど、この近くのカフェがおすすめです。確か最近マンゴーフェアと聞きました」
アズール「分かりました。ありがとうございます」(行った)
ジェイド「では、失礼します」(同じく行った)
フロイド「小エビちゃん、じゃあね〜」(同じく行った)
杏「…デジャヴ…」
グリム「子分、声が漏れてるんだゾ」
杏「あ、ごめん。んじゃ、帰ろうか」
グリム「おう!」
ー夜ー
〜オンボロ寮 アンの部屋〜
グリム「…く〜…ふな〜…」(寝言)
杏(ベッドに座っている)「ふふっ(窓から月を眺めた)…今日は三日月か…ん?(緑色のホタルみたいな光が見えた)もしかして…」(こっそり外に出た)
〜オンボロ寮 寮外観〜
杏「やっぱり…。マレウス先輩」
マレウス「こんばんは、アン。すまないが、少しいいか?」
杏「あ、はい。なんのご用ですか?」
マレウス「これをお前に」(両耳用のピンク色のクリスタルのイヤリングを杏に渡した)
杏(受け取った)「ありがとうございます。でも、何故…?」
マレウス「償いもあるが、前にお前に渡したイヤリングは無くしたのか?」
杏「え?あ…(自分の左耳を触った)…実は落として壊しちゃいました。すいません…」(本当はあの女のせいだけどね👅)
マレウス「なら、教えてくれれば、」
杏「ダメだったんです!その時、私は悪役になっていたので言う事は出来なかったんです。せっかく貰った物なのにごめんなさい…」
マレウス「そうか、すまなかった…」
杏「いえ、お気になさらず。わざわざありがとうございます」
マレウス「いいんだ。それにアンは何処かに出かけるのだろう?」
杏「あ、はい。どうしてそれを、」
マレウス「セベクが友人から教えてもらったと聞いたんだ。このイヤリングなら出かけるのにいいかと…」
杏「ありがとうございます!とても素敵なイヤリングなので、是非当日付けさせていただきます」
マレウス「ああ」
杏「では、今日は夜遅いので、失礼します。おやすみなさい、ツノ太郎」(行った)
マレウス「ああ、おやすみ。アン」(あれはきっと守ってくれる。もう2度とお前を傷つけない…)
{回想終了}
《そして、今に至ります。そして、私は先輩達に選んでもらった服や靴を身に付けて来ました》
エース「しっかし、本当驚いたなぁ。予想以上だな、アンのその服」
杏「や、やっぱり、似合わない?」
デュース「いや、凄く似合ってるぞ!」
エース「なんで、そんな自信ないわけ?」
杏「だ、だって、2人とも鏡の間で合流した時、口開けて見てたじゃん。似合わないかと思って…」
デュース「あ、あれは…///💦」
グリム「子分、安心しろ。アイツらは子分の可愛さにやられただけなんだゾ。さっきまで顔は真っ赤だったんだゾ」
杏「え?」
エース「ちょっ⁈///っ〜!とりあえず行くぞ!」(杏の手を引っ張り遊園地の中に入った)
杏「え、あ、うん!」
デュース「あ、おい!」(追いかける感じで遊園地の中に入った)
グリム「ふな⁈俺様を置いて行くんじゃねぇんだゾ!」(同じように入った)
リドル「…全く。エースは女性をしっかりエスコートしないと。あんなのマナー違反だよ」
ケイト「まぁ、まぁ。あれはエースちゃんの照れ隠しだから仕方ないって」
トレイ「それにしても監督生の服、可愛いらしかったな。自分で選んだのか?」
ヴィル「いいえ、アタシ達が選んだの」
リドル「!ヴィル先輩、どうしてここに?」
ヴィル「少し監督生が心配でね。着いて来たの」
トレイ「そうだったのか」
ルーク「ウィ」
ケイト「でも、大丈夫そうに見えたよ」
ヴィル「アンタ達はそう見えるでしょうね。でも、アタシ達は違う」
リドル「どういう事ですか?」
ルーク「きっと彼女はまた演じると思うんだ。今度は悪役ではなく、平気なフリを」
ケイト「え⁈なんで、」
ヴィル「あの子はきっと不安なんでしょう。急に元の世界に戻ってしまい、思い出を残してしまう事が…」
エペル「だから、心配で来ました💦」
ルーク「皆もいるよ」
他の寮のメンバーも勢揃いした
マレウス「流石にツノとかはバレるから認識阻害を少しかけた」
リリア「これでなんとか尾行できるじゃろ?」
リドル「まぁ、確かに」
トレイ「とりあえず皆で監督生を静かに見守ろうか」
エース、デュース以外のツイステメインキャラは監督生を静かに見守る隊を密かに結成した
〜コーヒーカップ前〜
杏「コーヒーカップ…」
エース「へー、アンの世界にもコーヒーカップがあったんだ」
杏「うん。遊園地は私の世界にもあったよ。懐かしい…」
グリム「俺様は乗った事ないから、乗ってみたいんだゾ!」
エース、デュース「!」(何か思い付いた)
エース「なぁ、アン」
杏「ん?なぁに?」
デュース「じゃんけんしようぜ」
杏「え?じゃんけん?急にどうして?」
エース「流石に4人はぎゅうぎゅうだからペアを作って乗ろうぜ」
杏「なるほど。んじゃ、グーとパーで分かれますか」
エース、デュース「グーとパー?」
グリム「お!それなら俺様でも分かるんだゾ」
杏「そうだね。グーとパーで同じ人とペアを作るんだ。私の世界でチーム分けとかでよくやってるんだ」
デュース「なるほど。やってみよう!」
杏「いくよ!じゃんけん、ぽん!」
エースとデュースはグーで杏とグリムはパー
グリム「お!子分とペアか」
杏「ふふっ、よろしくね。グリム」
エース、デュース「…」(不機嫌)
フロイド「ぷっ、めっちゃカニちゃんとサバちゃん不機嫌じゃん」(小声)
ジェイド「ダメですよ、フロイド。笑ってしまうと可哀想です」(笑いを堪えながら小声で話してる)
アズール「お前達…」(呆れてる)
杏「んじゃ、乗ろっか」
エース、デュース、杏、グリムはコーヒーカップに乗った
グリム「子分。これ何が面白いんだゾ?」
杏「まぁ、見てて」(コーヒーカップの真ん中にある丸い円盤を回したら、コーヒーカップが少し早く回った)
グリム「ふな⁈回ったんだゾ!」
杏「そうそう。思いっきり回せば、もの凄くこのコーヒーカップが回るよ」
グリム「なるほど!俺様もやるんだゾ、そ〜れ!」(思いっきり円盤を回し、コーヒーカップが凄く回った)
杏「きゃ〜!」(楽しい声の悲鳴)
グリム「ふな〜!楽しいんだゾ!」
杏「ふふっ、うん!」
ー数分後ー
コーヒーカップから降りた
杏「ふふっ、久しぶりで楽しかった〜」
グリム「子分、次はどんなのに乗るんだゾ?」
杏「そうだね、エースくん、デュースくん。次はどの乗り物にする?」
エース、デュース「…」
杏「エースくん、デュースくん。大丈夫?気持ち悪くなった?それとも楽しくなかった?」
エース「え、あ、違う!」
デュース「大丈夫だ!すまない、ボーッとして」
杏「ううん、大丈夫。何かあったら言うんだよ?」
デュース「ああ」
エース「次は…あれなんてどう?」(ジェットコースターを指差した)
杏「ジェットコースター!面白いんだよね〜。あ!でも、どうしよう…」
デュース「どうした?アン」
エース「なんか問題があんのか?」
杏「グリム…」
エース、デュース「あ〜…」
グリム「ふな?どうしたんだゾ?」
杏「グリム、落ち着いて聞いてね?」
グリム「お、おう」
杏「ジェットコースターはね、身長がないとダメなの。だから、多分グリムは乗れないの」
グリム「ふな⁈めっちゃ面白そうなのにか⁈」
杏「うん…」
グリム「ふな〜、そんな…」(悔しがってる)
杏「…よし!皆は待ってて!」(どこか行った)
エース「え、アン⁈」
デュース「どこ行くんだ⁈」
リドル「!追いかけよう!」
トレイ「ああ!」
リドルとトレイ、ケイトはこっそり杏を追いかけた
〜ジェットコースター近く〜
杏「ここら辺に…あ、あった!すみません〜」
スタッフ「はい?」
杏「あの、質問があるんですけど、」
スタッフと何かを話し始めた
ケイト「う〜ん、ここからだと聞き取れないね」
トレイ「監督生は一体何をする気だったんだ?」
ー数分後ー
〜コーヒーカップ前〜
グリム「子分は大丈夫なんだゾ?」
デュース「分からない。でも、アンを待つしか」
杏「お待たせ!」
エース「おい、さっきは急にどうした?」
杏「ちょっとね。あ、グリム。ちょっと小さいかもだけど、ジェットコースター乗れるよ」
エース、デュース「え⁈」
グリム「!本当か?」
杏「うん!行こ」
グリム「おう!」
杏とグリムは行った
デュース「あ、おい!」(追いかけた)
エース「ちょっ、話が見えないんだけど⁈」(同じように追いかけた)
〜ジェットコースター近く〜
杏「ここだよ(小さい子向けのジェットコースターを指差した)これならグリムの身長でも乗れるって。これで一緒に乗れるよ」
グリム「!おう!」
デュース「でも、アンはあっちも乗りたいんじゃないのか?」
杏「…そうだけど、グリムを仲間外れみたくしたくないし、せっかくだから皆で乗りたい」
グリム「子分…」
エース「んじゃ、こうしない?交代で入れ替わるの」
杏「え?どういう事?」
エース「さっきみたいにじゃんけんで決めて、ペアを作るっしょ?んで、グリムとペアになった方はあの小さなジェットコースターであまりはあっちのジェットコースターを乗ればいいんじゃね?」
杏「そっか!それをバランス良くやって皆と乗るのね」
エース「そゆこと」
デュース「んじゃ、また決めるか」
杏「うん!やるよ〜、じゃんけん、ぽん!」
エースと杏がグー、デュースとグリムはパー
エース「よし!」(こっそりガッツポーズした)
杏「私はまずエースとね。次がデュースかグリム」
デュース「ああ。俺たちは小さなジェットコースターの方に行くからな」
デュースとグリムは小さいジェットコースターの列に並んだ
エース「おう。…俺たちも並ぶか」
杏「そうだね」
エースと杏は大きい方のジェットコースターの列に並んだ
エース「…あのさ」
杏「ん?なぁに?エース」
エース「…今日の服、可愛い。…に、似合ってる…///」(照れてる)
杏「…ふふっ、ありがとう」
ジェットコースターの順番がやってきて乗った
杏「久しぶりに乗るからワクワクするわ」
エース「泣くなよ?」
杏「泣かないよ。きゃーは言うと思うけどw」
エース「ハハッ、そん時は手を握ってやるよ」
杏「ふふっ、頼もしいわ」
ジェットコースターの頂上に着いた
エース「来るぞ〜…」
杏「うん…!」
急降下した
杏「きゃ〜!!」(楽しい声の悲鳴)
エース「あははは!!」(こっそり手を握った)
その後、杏はデュース、グリムとも一緒にジェットコースターを楽しんだ
デュース「次はどうするんだ?」
杏「そろそろお昼だし、フードコートの所に行かない?」
グリム「賛成なんだゾ!俺様お腹ぺこぺこ」
エース「んじゃ、行くか」
〜フードコート〜
グリム「ふな〜!ポップコーンとかあるんだゾ」
杏「わ〜、可愛いキャラのミニマンやパンもある」
デュース「色々あるんだな」
エース「んじゃ、皆バラバラの選べば?それで交換とかしたら良いんじゃね?」
杏「確かに良い考えね」
グリム「俺様も賛成なんだゾ!」
デュース「決まりだな。場所を取って注文しに行こう」
杏「そうね」
4人は場所を取った後、杏はワッフル、エースはミニマン、デュースはハンバーガー、グリムはカレーを選んだ
杏「んじゃ、」
エース、デュース、グリム、杏「いっただきま〜す!(食べた)美味しい〜!」
杏「美味しいね、グリム」
グリム「おう!」
杏「あ(グリムについてたカレーをティッシュで拭き取った)グリム、カレー付いてたよ」
グリム「お!子分、ありがとうなんだゾ」
エース、デュース「…」(なんか羨ましい…)
杏「ん?2人とも食べてみる?私が選んだワッフル」
エース、デュース「え?」
杏「え?食べたくて見てたんじゃないの?」
デュース「え、えっと…」
エース「んじゃ、(杏が持っていたワッフルを一口食べた)ん、美味い」
デュース「あ、おい!」
杏「エースくん、欲しいならちゃんとあげるのに」
グリム「エース、行儀が悪いんだゾ」
エース「うっせ!お前だけには言われたくねぇし!」
グリム「ふな⁈なんだと〜!」
グリムとエースがポカポカと喧嘩を始めた
杏「あー、全く…」(呆れてる)
デュース「アン、俺のハンバーガー、一口食べるか?」
杏「いいの?」
デュース「ああ」(ハンバーガーを杏に渡した)
杏(受け取った)「んじゃ、失礼して、(デュースのハンバーガーを一口食べた)ん〜!美味しい」
デュース「よかった」
エース「あ〜!デュースお前!」
デュース「?俺はただお前の提案通りに一口食べさせただけだぞ」
エース「ッ〜」(悔しがってる)
グリム「エースは何悔しがってるんだゾ?」
杏「さぁ?はい、グリム。あ〜ん」(自分の持っていたワッフルをグリムに向けた)
グリム「あ〜ん(ワッフルを一口食べた)ん〜!美味いんだゾ!」
杏「ふふっ、良かった」
エース、デュース「…ハァ〜⁈」
杏とグリムはエースとデュースの声にビクッとした
グリム「な、なんなんだゾ。いきなり大声出して」
杏「2人とも落ち着いて。お客さんが見てる」
デュース「あ…。す、すまない」
エース「それ!いつもやってんの?」
杏、グリム「それ?」
エース「あ〜んの事!」
杏「…食べ物交換する時は大体やってるよ」
グリム「おう!」
エース「マジか…」
杏「…あ、もしかして2人ともあ〜んってされたくて私を見てたの?」
エース「ハァ⁈ちげぇ、」
デュース「ああ」(肯定即答)
エース「え⁈デュース、お前」
デュース「いや、本当の事だろ?…。ダメか?」
杏「構わないよ。(ワッフルをデュースに向けた)はい、どうぞ」
デュース「ああ(あ〜んしてもらって食べた)ん、美味しいな、このワッフル」
杏「でしょ?」
グリム「エースも素直になったらいいんだゾ」
エース「うっせ!…アン」
杏「ん?何?」
エース「俺もその…」
杏「…(ワッフルをエースに向けた)はい」
エース「!…(あ〜んしてもらって食べた)…ん、美味い///」(少し照れてる)
グリム「ニャハハハ!エース、顔が赤いんだゾ」
エース「う、うっせぇ!」
杏「ふふっ」
エース「…アン」
杏「ん?ん!(エースからミニマンを一個食べさせられた)…美味しい」
エース「お返し」
杏「…言ってよ。喉詰まる」
エース「あ、ごめん」
グリム「ふな⁈子分、ずるいんだゾ!俺様もミニマン食べたいんだゾ!」
エース「あー、はいはい。食わせてやるから待てって」
エースはグリムにミニマンを食べさせた
デュース「全く、エースは正直じゃないな」
杏「ふふっ、そうね」
エース「そう言えば、アンの服って誰かからの贈り物なの?」
杏「違うよ。服はヴィル先輩達に選んで貰ったの。バックはレオナ先輩に買ってもらって、靴はアズール先輩達に、この耳飾りはマレウス先輩から貰ったの」
エース、デュース「⁈」
皆「⁈」(杏達から少し離れた所にいる)
リドル「まさかアズールがそんな事していたとは…」
アズール「ちゃんと交換条件で取り引きしてくれましたよ」
ヴィル「レオナ、アンタにしちゃ珍しい事をしたわね」
レオナ「お前も人の事、言えねぇだろ」
リリア「マレウスもやるのう」
マレウス「僕のはただの償いだ」
杏「…」
グリム「子分?」
杏「なんでもない。次はどこに行く?」
エース「次はゴーストハウスでしょ!」
杏「ゴーストハウス?」
デュース「知らないのか?ゴースト達が出るお屋敷のアトラクションだ」
杏「そうなんだ。私の世界はお化け屋敷って言うの」
エース「へー」
グリム「行ってみるんだゾ!」
杏「待って!またじゃんけんで決めよ」
デュース「そうだな」
杏「んじゃ、いくよ?じゃんけん、ぽん!」
デュースと杏はグー、エースとグリムはパー
デュース「よっしゃ!」(こっそりガッツポーズした)
杏「決まった事だし、ゴーストハウスに行きますか」
エース、デュース、グリム「おー!」
〜ゴーストハウス前〜
杏(お化け屋敷か…。初めての上に怖いの苦手…)
デュース「最初どうするんだ?」
エース「ペアの代表がじゃんけんして勝った方が先に行くでどう?」
グリム「いいんだゾ!」
エース「んじゃ、俺が代表やる〜」
グリム「ふな⁈俺様がやるんだゾ!」
グリムとエースがまたポカポカと喧嘩を始めた
杏「全く…」
デュース「アン。俺が代表でいいか?」
杏「うん、いいよ」
デュース「そっちは決まったか?」
エース「俺が代表〜」
グリム「ちぇ!」
杏「グリム、落ち着いて。ワッフル1個余っていたから食べていいよ」(グリムにワッフルを渡した)
グリム「ふな〜!(受け取った)ありがとうなんだゾ!(食べ始めた)ん〜、美味しいんだゾ」
杏「ふふっ、機嫌が治って良かった」
エース「流石猛獣使い…」
デュース「だな。んじゃ、行くぞ〜…」
エース、デュース「じゃんけん、ぽん!」
エースがパー、デュースがグー
エース「やった!俺の勝ち〜」
デュース「ま、負けた…。アン、すまない」
杏「平気よ、大丈夫」
列に並び、エースとグリムが先に入った
エース「んじゃ、お先〜」
デュース「次は俺たちだな」
杏「う、うん」(だ、大丈夫だといいけど…)
デュースがそっと杏の手を握った
杏「!」(デュースの顔を見た)
デュース「これなら怖くないだろ?」
杏「!…うん、ありがとう」
杏とデュースもゴーストハウスに入った
〜ゴーストハウス 中〜
からくりのゴーストが出てきた
デュース「うわ⁈」
杏「お〜」
映像のゴーストが出てきた
デュース「わ〜⁈」
杏「デュースくん、落ち着いて。あれは映像」
デュース(よく見た)「な、なんだ。びっくりした」
ゾンビが現れた
デュース「わ〜⁈」
杏「お〜、すごいクオリティ。わ!」(デュースに引っ張られた)
デュース「関心してる場合か⁈行くぞ!」
杏「え、え?ちょっと⁈」
しばらく走り続け止まった
デュース「ハァ、ハァ…。怖かった…。アンは大丈夫か?」
杏「うん。デュースくんがいてくれたから大丈夫」
デュース「そ、そうか…///(少し照れた)もうそろそろ出口だ。行こう」
杏「うん」
杏とデュースは無事脱出した
〜ゴーストハウス 出口〜
エース「アン、聞いてくれよ。グリムの奴、めっちゃ叫んでたぜ?」
グリム「ふな⁈俺様は怖くなかったんだゾ!エースが驚かすのが悪いんだゾ!」
デュース、杏「…」(エースとグリムに呆れてる)
エース「なぁ、次はどうする?」
杏「そうね…。!(ミラーハウスを見つけた)あれに入ってみない?」(ミラーハウスの方を指差した)
デュース「ミラーハウスか。俺は入った事ないな」
杏「私も」
エース「俺も」
グリム「俺様もなんだゾ」
杏「んじゃ、入ってみますか」
エース、デュース、グリム「おう!」
4人はミラーハウスに行って入った
〜ミラーハウス 中〜
エース「へ〜。全部鏡だな」
グリム「ふな⁈全部に俺様が映っているんだゾ〜」
デュース「いてっ⁈(壁にぶつかった)これは鏡の壁か」
杏「なるほど。この鏡に惑わされないで迷路を脱出しようってか」
グリム「んじゃ、俺様が1番の、いてっ⁈」(1番のりしようと走り出したら、すぐ壁にぶつかった)
杏「グリム。迷路で競走したい気持ちは分かるけど、危ないからゆっくり行きましょう」
グリム「ふ、ふな…」
ー数分後ー
〜ミラーハウス 出口〜
エース「やっと出られた〜!」
デュース「ああ」
グリム「ふな⁈子分がいないんだゾ⁈」
エース、デュース「え⁈」
グリム「まだこの中じゃ…」
デュース「探そう」
エース「だな。ただ、手分けしたら今度は俺たちがアンみたいになっちまうから一緒に行動しよう」
グリム「分かったんだゾ」
デュース「よし、行くぞ!」
エース、デュース、グリムは杏を探しにミラーハウスの中へ戻った
リドル「…僕達も行こう」
トレイ「けど、バレたら…」
ケイト「大丈夫だよ。寮ごとで監督生ちゃん探して、エースちゃん達を誘導して、こっそりエースちゃん達が出たところを抜け出せば、」
ラギー「確かにバレないッスね」
ジャック「んじゃ、行きましょう!」
皆、ミラーハウスの中に入り、寮ごとで手分けして探し始めた
〜ミラーハウス 中〜{イグニハイド}
イデア「…」(生身の体)
オルト「兄さん、どうしたの?」
イデア「いや…。気のせいだと思うけど、このミラーハウスの中、何か感じる。正直嫌な予感…」
オルト「調べてみるね(調べ中)あ!分かったよ。兄さんの予感の通り!データを見せるね」(イデアにデータを見せた)
イデア「⁈これは…」
〜ミラーハウス 中〜{スカラビア}}
カリム「中々見つからないなぁ〜」
ジャミル「逸れるなよ?カリム」
カリム「ああ!」
〜ミラーハウス 中〜{杏のみ}
杏「皆〜、どこ〜?」(なんで、逸れちゃったんだろ?私はちゃんと前を見て私含めて4人の最後尾で歩いたのに…)
どこからか不気味な笑い声が聞こえた
杏「ヒィ!…これで音声の演出ならタチ悪い…」
さらに冷たいそよ風みたいなのも起きた
杏「!…風?室内なのに風?なんかおかしい…。まさかこれって、」(後ろを振り返ったら不気味なピエロが包丁を持って鏡から出てきた)
ピエロ「いひ、いひひひひひ!」
杏「ッ…きゃ〜!!」(大きい悲鳴)
〜ミラーハウス 中〜{マブ達}
グリム「ふな⁈子分!」(杏の声した方に走り出した)
エース「あ、おい!」
デュース「多分あの悲鳴はアンなんだ。行こう、エース」
エース「ああ」
エースとデュースはグリムを追いかけた
〜ミラーハウス 中〜{ディアソムニア}
マレウス「ッ!アン…!」(声がした方に行った)
リリア「マレウス⁈」
シルバー「⁈お待ちください、マレウス様!」(マレウスを追いかけた)
セベク「若様、お供します!」(同じく追いかけた)
リリア「…やれやれじゃのう」(追いかけた)
〜ミラーハウス 中〜{杏のみ}
杏「いや…来ないで…」(腰が抜けて泣き目状態)
ピエロ「いひひひひ!!」(襲いかかった)
杏「ッ!いや〜!!」
ピエロは杏に襲いかかったが、見えないバリアに守られて杏に攻撃出来ない
ピエロ「⁈」
杏「え…?」(襲ってこない…?」
リドル「いたぞ!あのピエロを捕らえよ!」
ディアソムニア以外の寮生が駆けつけてピエロを捕らえた
マレウス「アン!」
杏「!マレウス先輩…」
マレウス「立てるか?」(杏に手を差し伸べた)
杏「は、はい。なんとか…」(マレウスの手を取り、少しふらっとしたが、立った)
リリア「マレウス。気持ちは分かるが、落ちつけ」
ディアソムニアの寮生も遅れて登場
マレウス「アンが危なかったんだぞ。僕があげた耳飾りが警報になるほどだ。耳飾りがアンに防衛魔法を発動したから良かったが…」
杏「そうだったんだ…」(あの時、耳飾りが守ってくれたんだ…)
グリム「子分〜!!」(遅れてマブ達と共に駆けつけた)
杏「グリム!」(グリムの所に駆けつけたと同時にグリムを抱きしめた)
グリム「ふな⁈子分?」
杏「うっ、うっ…怖かった。もの凄く怖かった。うっ、来てくれてありがとう…」(泣き始めた)
グリム「!…俺様は親分だから当然なんだゾ!無事で良かったんだゾ、子分」
杏「うん…!」
エース、デュース「…」(羨ましい…)
エース「てか、なんで先輩達いんの⁈」
4人以外ギクッとなった
杏「私達に着いて来たんですよね?皆さん」
エース、デュース「は⁈」
グリム「ふな⁈子分、知ってたのか?」
杏「最初は分からなかったよ?フードコートに行った時に見かけたからもしかしたらって思って」
リドル「なるほど。まさかバレるとは…」
杏「まずエースくんとデュースくんが私の服とか指摘されて凄い反応していましたよね?」
ヴィル「…そこまで分かっていたのね」
ルーク「流石トリックスター!君の観察力は素晴らしいね」
エース「ん?てことは…」
デュース「俺達の行動も…」
トレイ「あははは💧すまん、見てた」
ケイト「2人とも監督生ちゃんに対して色々と必死だったね」
リドル「でも、エスコートやマナーなどしっかりしてない所があったよ。帰ったら…お分かりだね?」
エース、デュース「は、はい…」
イデア「まさか監督生氏が無差別殺人犯に命がねらわれるとは…」
杏「え?このピエロが無差別殺人犯⁈」
オルト「そうだよ。最近遊園地で無差別殺人が起きたのは知ってるよね?」
エース「あー、そう言えば、ニュースのトレンドになっていたなぁ」
オルト「そう!しかも、厄介な事に空間による魔法によって犯人は中々捕まらなかったんだ。だから、今回アンさんのその耳飾りのおかげでこの空間に入れて現行犯で捕まえられたよ」
杏「そうなんだ。でも…この耳飾りはマレウス先輩からの貰った物だから、マレウス先輩のおかげだよ」
マレウス「アン…」
杏「それにピエロを捕まえてくれたのは皆さんです。皆さん、助けてくれて本当にありがとうございます」(お辞儀した)
カリム「いいんだよ。お前が無事で本当に良かった!」
ジャミル「ああ」
レオナ「さて、後でその殺人犯を警察に差し出すか」
連絡して、数分後に警察が来てくれて殺人犯のピエロは連行された
〜ミラーハウス 出口〜
ラギー「あ〜、やっと出られた〜」
グリム「子分、あと何に乗るんだゾ?」
杏「ん〜(時計を見た)そろそろ時間だし、最後は観覧車に乗らない?」
エース「お、いいね!」
デュース「あ、でも…」(先輩達を見た)
アズール「僕達の事はお気になさらず」
ヴィル「4人で楽しんできなさい」
杏「はい!」
4人は観覧車の方へ走り、乗った
〜観覧車〜
グリム「ふな〜!建物が小さく見えるんだゾ〜」
デュース「綺麗だな」
エース「ちょうど夕焼けで綺麗でいいじゃん」
杏「そうだね。…エースくん、デュースくん」
エース「ん?」
デュース「なんだ?」
杏「これあげる」(エースには赤とオレンジのグラデーションされた魔法石を。デュースには青と水色のグラデーションされた魔法石を渡した)
エース、デュース「!」(受け取った)
エース「これって…」
デュース「アンやグリム、オルトが持ってる…」
杏「そうだよ。今日のお礼みたいなものだよ。好きなように使って」
デュース「ありがとう、大切にする」
エース「ありがとな」
杏「いえいえ」
エース「この魔法石、どうやってアンのグローブやグリムのバッジみたく出来んの?」
杏「サムさんがグローブやバッジの金具を用意してくれたの。オルトのネックレスもそうだよ」
デュース「本当なんでもありだな、あそこは」
グリム「ふな!もうすぐ下に着くんだゾ」
杏「分かったわ」
観覧車から降りて皆でゆっくり学園へ帰った
〜オンボロ寮 寮外観〜
杏「今日は楽しかったね」
グリム「おう!また行きたいんだゾ!」
杏「ふふっ、そうね。!…グリム。先に寮に入ってくれる?」
グリム「?分かったんだゾ」(先に寮に入った)
杏「…出てきたら?2人とも」
草陰からエースとデュースが出てきた
エース「ちぇ、バレてたか」
デュース「アンには敵わないな」
杏「ふふっ。帰り道、送ってくれてありがとう」
デュース「ああ」
エース「…見直してくれたか?」
杏「え?」
エース「…俺達、思い出作りで遊園地を誘ったのは本当なんだ。でも、もう一つあったんだ。お前を誘った理由」
デュース「…俺達なりに仲直りしたかったんだ。あの事件の前のようにアンと過ごしたかった日々に戻りたかった」
杏「…だから、私とのペアで異常に喜んでいたり、グリムにヤキモチしたりしてたのね」
デュース「ああ」
エース「なんか、ごめん…」
杏「…」(エースとデュースを抱きしめた)
エース「え…?」
デュース「アン…?」
杏「その気持ち、嬉しいよ。私、怖かったの。思い出作りしちゃうと離れ難いし、急に元の世界に帰って皆に心の傷を残しちゃったらって…」
エース「アン…」
杏(ゆっくり離れた)「怖かったけど、心から楽しかったよ。本当にありがとう」
デュース「ああ」
杏「…(エースとデュースの頬にキスした)帰り道送ってくれたお礼。んじゃ、また学校で!」(寮の中に入った)
エース、デュース「…///」(キスされた頬を触り、時間差で赤くなった)
ー次の日ー
〜メインストリート〜
ケイト「あ、トレイくん。見てみて!(スマホのニュースを見せた)俺達トレンドに乗ってる!無差別殺人犯逮捕、優秀な生徒が襲われかけた女性を救ったって乗ってる!」
トレイ「はは、凄いな」
ケイト「エーデュースちゃんもそう思わない?」
エース、デュース「…」(ボーッとしてる)
ケイト「…昨日から2人とも変だね」
杏「あ、おはようございます!先輩方!」(駆け寄った)
グリム「おはようなんだゾ!」
エース、デュース「!///」(ドキッと反応した)
トレイ「おはよう、監督生」
ケイト「おっはよう〜、監督生ちゃん」
杏「!(エースとデュースに近づいた)エースくん、デュースくんもおはよう」
エース「…はよ///」
デュース「お、お、おはよう!///」
エースとデュースは何故か杏から顔を逸らして挨拶した
杏「ん?どうしたの?」
グリム「お前ら、なんか変だゾ?」
エース「き、気のせいじゃね?あ!俺、朝からやる事あったんだ。んじゃ、先に行くわ」(走るように行った)
デュース「お、俺も用事があるから、すまない、アン!」(同じように行った)
杏「…2人ともどうしたんだろう?」
ケイト「えっと、監督生ちゃん。昨日帰りに何かした?」
杏「え?送ってくれたお礼に頬にキスしました」
ケイト、トレイ「あ〜…」(納得)
杏「?」
《楽しい日が過ぎて、いつもの学校の生活に戻ったが、何故かエースくんとデュースくんは五日間、私と目線だけ合いませんでした》
〜the end〜
【あとがき】
悪の花と強き信念のちょっとしたお話を書きました。最後の頬へのキスは親愛のキスです。キスする場所で意味が違うらしいですよ。是非調べてみてください