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内閣政府は暴走した。三権分立など崩壊した。原因となる資料は全て焼却された。
不満を募らせた、独裁的思想を持った神生革命民族体というオカルト集団によって起こった襲撃事件により、各省、および国会が占領された、これによって経済状況が混乱。これをきっかけに各地域で、地域協力を強め一部は武力を保持をし出した。
主人公の所属する国民総合抵抗隊は、自衛隊の一部が20年ほど前に派生し、そこに一般民が加わりかつての日本を取り戻すことを求めた。結果10年前に関東平野一体を統合し、神生革命民族体は東北を拠点に移った。かつて暴走した政府は思想を引き継いだものたちが大阪を拠点に勢力を拡大していた。
「志麻さん、レーションありますか?」
志麻はVSRを地面においてポケットを漁る。
「あー!あったぁ。」
声が大きい。
「元気ですね、何味ですか?」
チョコレート。そもそもチョコとは何かよくわからない。元の味がそのままこのレーショーンになっているのか、風味だけがそのチョコとやらなのか。
大田区総合体育館跡。今や廃墟である。
いつまで続くのだろうか。
「志麻さん、こっちの物資もうとり終わりましたし、そろそろ世田谷方面に移動しませんか?」
私は、リュックに一通りの拾った食料を入れて、地面においていたMP5を肩にかける。
「んーぐっ、、そうだね、そうしよっかぁ。」
伸びをしてそう答えた、志麻はSVRを肩にかけ、バイクのエンジンをかける。
都会の木漏れ日が、アスファルトを冷ます七月。
何年たっだろうか。
京急本線の廃線路の上を走る。私は志麻の体にぺったりくっつく。
週末のようで週末ではない。
「ここらは、うちらが関東平野一体、基本的に強奪したからね、平和だよ。2045年のクーデターの時にもう、お国のお偉いさんは大阪に移ったからね。先代の方々に感謝だよ。」
羽田空港跡地に、東北民族軍が潜伏してたらしく、大田区付近に拠点を置いてた私たち第五が、制圧に向かった。その帰りついでに物資を分散して回った。
「志麻さん。」
肝臓は三分の一を失っても機能するらしい。全部の臓器がそんなものだったら、いくら生きていけるだろう。浅い、浅い考えだ。言葉の遊びも、深い思考も何もない。こんな低脳になった記憶はない。が、それでいいのではと感じた。
「何ぃ」
何をこの人は、、楽しそうなトーンで話している。
「海が見たいです。」
目は開けていた、なのに分からなかった。体で右折したのを感じたが、ぼやけていた。
コメント
1件
わあ…これ、すごく好きな世界観です😭💕 廃墟と化した東京をバイクで走る二人、チョコレートのレーション、クーデター後の東北民族軍…情報の出し方が絶妙で、「何があったんだろう」って想像が止まらなくなっちゃう! 「肝臓は三分の一を失っても機能する」みたいなモノローグ、絶望感の中にも淡々とした強さがあって胸にきたし、「海が見たいです」って急に言うところにグッときたよ…! 榎葉さん、この世界まだまだ続きが読みたすぎる!!✨ バイクにぺったりくっつく描写もエモすぎて…もっと二人のこと知りたいな🫶