「あなた、恥ずかしいと思わないの!?」
「何度も言ってますけど、私は染めていません。」
「先生に口答えですか!?退学にしますよ?校則違反なので」
「いまは、中学ですよね?義務教育なんでこちらも退学にしたくてもできませんが」
「ここは私立中学です。受験に合格した人しか入れない学校です。公立中学校に戻しましょうか?」
(そっか、、私、受験したんだった、、、)
「母に、連絡したら、私の髪を染めていないことを証明できますが?」
「はぁ、、、とにかく、明後日までに、髪を元の色に戻しなさい。いいですか!?」
「、、、それこそ、私にとっては染めることになるんですが」
「わかりましたか!!!!!!!?????」
怒りが混じった声で叫ばれ、流石に躊躇する(当然だよね?)
「はい、、、、、、、、、、、、、、、、、」
そう言うと先生は「わかればいいのよ」といい、職員室へ帰っていった。
(あの先生、生徒に意見を聞かないので有名なんだよなぁ、、、)
頭の中であの憎たらしい先生のことを考えながら廊下を歩く。
「ねぇ、、あの子、髪の色赤いわぁ、、染めているのね、、?」
「先生もなんで何も言わないの?私達には、少し茶色に染めただけで反省文よ、反省文」
私の上を見て、ヒソヒソ呟く。
(いつもの、光景、、、)
そう自分に言い聞かせ、俯きながら歩いていたら、誰かとぶつかった。
コメント
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2話も良き! 続きが楽しみです!