朝、私はいつものように目覚まし時計の音で目覚めて、そのまま着替えてから食堂に向かった。
まだ食堂には誰もおらず、私1人でご飯を寂しく食べていた。
『いつも賑やかなのに…』
「あれ?おはよ!早いね〜!」
声がした方を向くと、そこには蜂楽くんがいた。だが、私はすぐに違和感を覚えた。だって…
蜂楽くんの頭の上には濃い赤色のハートと、1200という数字があるのだから。
『え、ハート?1200??』
「ん?ハートがどうかした?」
『いや、え、その頭のやつどうしたの?』
そう尋ねると、蜂楽くんは不思議そうに上を見上げたがまるでそのハートが見えていないような反応をした。
そして私は瞬時に察した。
【あ、これ好感度じゃね?】
と。
「?何もないけど」
『ごめんごめん、見間違いだったかも!』
そうして蜂楽くんは食事を持って私の横に座った。
「なら良いんだけど。いただきまーす」
そう言った蜂楽くんの横顔を私はチラ見した。
よくよく考えたら、好感度1200っておかしくない?こういうのって普通100%表記でしょ。
って、ハートに気を取られてたけど…よく見たら文字も書いてある!?
その文字を読んでみると、
【あ〜やばい、可愛すぎない?ていうかどうしてこんな男ばっかりのところにいるわけ?え、好きなんだけど】
と書いてあった。
え?
え???
好き、だと…!?
蜂楽くんが、この私を!?馬鹿な。
蜂楽くんは、私の視線に気付いたのか食べている手を止めて、ニコッとした。
【え?こっち見てくれた?もしかして両思い!?】
違います、すみません。
「おはよ〜蜂楽たち」
そこに現れた潔くんと千切くん。2人の好感度は…
1500.1550.
あれれ〜?おかしいぞ〜そして直後に鳴ったピロン♪という音。音がしたのは…
千切くんのハート。1550から1800になっていた。ねぇ流石におかしくない!?一気に250上がるってどうなってんの!?このパラメータバグってるんじゃない!?
ふぅ。取り乱しました。失敬失敬。
『おはよう、潔くんと千切くん』
そのあと急いで朝ごはんを食べて、マネージャーの仕事をしているとみんなの好感度が普通にバグっていた。なんなんだよ、2000超えてる人とかいたし…
次の日、あまりの驚きに体調を崩して、寝ていたらその翌日全員の好感度が5000越えになったのは別のお話!
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最高 続きまってます!