···ジミニヒョンは自室へ戻っていった
カチャリ_
扉が閉まる
僕は止めることが出来なかった。
ソファから立ち上がり
その場に崩れ落ちた
🐰『ジミニヒョンッ、!!泣』
こんなあっさり終わってしまう恋だとは。
僕は···きっと、止めて欲しかったんだ
縋り付いて欲しかった。
···やだよ、ひょん。
僕はまだ好きなんだっ、
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
🐣side
🐰『ジミニヒョンッ、!!泣』
ぐかの叫び声が聞こえた
なんでお前が泣くの。
泣きたいのはこっちだよ、
いきなり別れたいなんて言われてさ、
僕のせいなのは分かってるけど、
やっぱりまだ好きなんだよ、っ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
🐯side
最近、ジミナとグカが不仲だ。
どうした??と聞いても
“いや、何も。”って、
は~??親友なんだから頼れよ、
俺お前のヒョンでもあるんだぜ??
お前も頼れよ···
2人にはある共通点がある。
それは、溜め込みやすい所だ。
ジミナは、わかりやすいけど
グカは意外と分かりにくい。
でも、間違いなく二人の間に何かあったのだろう。
今日は意地でも聞いてやる
🐯【ねぇ、ジミナ。】
ソファで横になっているジミナに話し掛けた
🐣「···ん??どうした、??」
俺が声を掛けるなり
身を起こしてくれた
そう。こういう所
ほんと···優しいよな~
って、じゃなくて
聞かないと···
🐯【ぶっちゃけ、グカと何かあったっしょ??】
🐣「、!?」
俺の質問に分かりやすく
肩を跳ねさせた。
🐣「べ、べべべ別に、!?」
おいおい、声が裏返ってるぞ~
わかりやすすぎだろ。
🐯【はい~、嘘~。ㅋ】
🐣「嘘じゃないから_」
🐯【···”、】
🐯【ねぇ、そんな俺信用ならない??】
グイと腕掴み
こちら側に寄せて耳元で言う
🐣「んっ、!?···ひぁっ、···!?」
身体をビクンッ!と跳ねさせた
おっと、後ろから凄い視線を感じるな~ㅋ
まぁ、そんなの俺には効かないけどねㅋ
🐯【なぁ、答えてよ。】
🐯【”ジミナ”】
もう一度耳元で囁けば
🐣「ひぅっ、!!、んぁ···/」
ジミナがトロンと俺の肩に
頭を乗せる
流石の親友の俺でも
これは効いた
···ははっㅋ。早く動けよ、
グカ_
🐣「ぱぼっ、!!」
🐣「僕が耳弱いの知っててやっただろっ、!!」
🐯【だってぇー】
🐯【ジミナが全然答えてくれないのが悪いじゃん~】
🐣「それはっ_」
🐯【まぁ、もういいよ。】
🐯【それよりごめんな。イタズラして】
🐣「っえ···あぁ、別に···っ」
ニヤリと余裕のある表情を見せ
壁ドンして、
🐣「うぇっ、!?」
🐯【ジミナ。ぐかと別れたんだろ??】
本題に入る
🐣「えっ、!?なんでそれをッ_」
🐯【あ、やっぱり~ㅋ】
🐯【親友を舐めちゃいけないよ♡】
頬にぽっぽしようと近付けると
🐰『ちょっと。』
ぐかに手で壁を作られて抑えられてしまった
遅いな~。
🐯【···】
🐣「っ、!!」
🐰『流石にやり過ぎじゃない??テヒョニヒョン』
ば~か。
お前のためだよ。
🐯【はいはい。じゃっ、俺はこれで~】
早々に部屋を出る
ここは2人にさせるのがベストだから。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
🐣side
あ、テヒョンア···
やだ、行かないで。
僕今こいつと気まずいんだから、
🐣「····」
🐰『···ねぇ、』
🐣「ん、?n_」
ドンッ‼_
いきなり壁ドンをされた
🐰『何もされてない??』
と僕を見詰める
近っ、···‼
🐣「な、何もされてないよ···っ」
🐣「ってか、お前に関係ないだろ···ッ」
僕はグカと離れる為に扉の前に立つ
🐰『···そういう事言うんですね、』
🐣「···は、??」
🐰『もう、テヒョニヒョンの事が好きなんですか??』
🐣「何言っ_」
🐰『じゃあ、僕凄い邪魔しちゃいましたね。』
🐰『お似合いだと思いますよ···。』
🐣「グカッ、!!」
🐰『結局。ジミニヒョンに苦しい思いをさせた僕なんて』
🐰『ノミ以下ですね。』
🐰『お幸せに。』
パチン_
僕はいつの間にかグカに近寄って
平手うちをした。
🐰『っ、!?』
🐣「さっきから聞いてりゃ···訳わかんないこと言いやがって!!」
🐣「僕とテヒョンアが??」
🐣「ねぇから!!」
🐣「お前は知らないと思うけど、僕まだ好きなんだよ??お前のこと、!!」
🐰『っ、!?』
🐣「自分の事ノミ以下とか言ってたけど、」
🐣「僕の大好きな人の悪口言わないでっ、!、」
🐰『、!』
🐣「確かに、ちょっとだけ苦しかったし辛かったけど、」
🐣「それは、グカもでしょ···??」
🐰『ジミニヒョン···ッ』
🐣「分かってるよ!!、僕が自分勝手なのも···っ、!!!」
🐣「でもっ、全部全部グカの為だったんだッッ、!!」
気付いた時には
僕は膝から崩れ落ちていて
泣き崩れていた。
時々,震えながら”ごめんッ、”“ごめんね。”
なんて言いながら
🐰『···謝るのは僕の方です。』
何倍も大きな手が僕の頭を優しく撫でる
暖かくて落ち着く手。
うん。僕の大好きな手だ···
見上げると案の定グカの姿。
時折寂しそうな瞳で微笑んでる。
🐰『僕の方こそ自分勝手でした、』
🐰『勝手に嫉妬して。勝手に疲れて』
🐰『勝手に自分を被害者だと勘違いして。』
🐰『それを全部ジミニヒョンに当てたッ···。』
🐣「っ、」
🐰『···ごめんなさい。』
グカは僕から離れて
土下座をした。
···ぷっ、ㅋ。下手くそな土下座。
今まで一度も土下座した事ないんだろㅎ
マンネのくせに。
···まぁ、そもそも上手な土下座なんてないけど、。
🐣「ふふっㅎ、お互い様じゃん。」
僕はグカを起き上がらせて
おでことおでこをくっ付けた
🐰『、!?』
🐣「···こういう時間も”恋人”には必要だよ。ㅎ」
🐰『え···っ、!?』
🐰『まだ、僕はジミニヒョンの彼氏ですか、っ??』
🐣「っ、言わせないでよ···/」
🐰『や····や、やや』
🐣「や??」
🐰『やった~~~!!!!!』
とぴょんぴょんと飛び跳ねながら
僕に抱きついた
兎なの??君は、
🐣「ふふ、これからもよろしくね??」
🐰『もちろん!!宜しくさせていただきます!!』
グカ···
心配だよ···
🐣「···ちゅ。」
僕は触れるだけの口付けをした
🐰『、!!』
🐰『や~、ベット行きましょうか??』
🐣「!!、···ぱぼ、」
🐣「変態うさぎ、っ!!」
と訴えつけても内心行きたい気持ちでいっぱいだ。
そんなのグカにもう気付かれてるんだけどね
🐰『はいはい。行きましょうね~』
ひょいと持ち上げられお姫様抱っこをされ
🐣「···大好きッ、(ボソッ)」
と小さく呟いてみた。
聞こえたか聞こえてないかは分からないけど、