私が書いた作文
※この物語はフィクションです。 実際の人物、団体等とは一切関係ありません 。
私が想像したあったらいいなっていう話です
中学3年生の夏
私の作文が市から県から国へと最優秀賞を取った作品だ。
私が救いたい貴方へ
高林 杏奈
私には小学五年生からずっと仲のいいネットで出会った友達がいます。その子は少し離れた県に住んでいて会ったことがありません。
出会ったきっかけは好きなアニメが一緒だったから二人でたくさんその事を話しているうちにお互い相談にのったりなんでも話し合える関係になっていきました。
今も仲のいい大切な友達です。
その子は素直で優しくてネットじゃなくてもモテる子だろうなと思っています。
ですが、その子は中学一年生のころからずっとずっと悩まされていることがあります。
その子は同性愛者になったらしいです
私は何度もその相談にのってきました。
私にはわからない想いや行動でどうしても解決法が思い浮かびません。
でもその子が最も恐れているものは世間、家族、友達から嫌われることでした。
その子の好きな人は部活がおなじ1つの先輩で
「こんな私に優しくしてくれて」とか
「今日目が合っちゃったの」と楽しそうに話していました。けどついこの前
「もう死んでしまいたい」
と学校から帰って連絡が来ていました。
私は塾がありましたが、家族に今日はどうしても休みたいとお願いをして電話をしました。
その時の声は今でも忘れないくらい悲しそうで涙で溢れていました。
話を聞くとその子の好きな先輩に好きな人ができて我慢できず本人に言ってしまったそうです
私はその子の泣きじゃくる声を聞きながら
「絶対に死なないでまだ終わったわけじゃない」 と声をかけました。
私も涙が出てきました。
どうして同性が同性を好きな事が許されていないのだろう。こんな世の中なのだろう。と
大好きな友達を救えないのが悔しくて悔しくて 毎日必死に解決法を考えました。
その子は数日学校に行けない様子でした。
「なんて言われるか怖い」
「もう関われなくなるのは嫌だ」
そう言って学校にも行けなくなっていました。
私はその子の力になりたかった。
どうにかしてあげたかった。
ある日そのこの好きな先輩から連絡が来たそうで「もしかして私のせいで来れてない?」 ときたそうです。
その連絡が来た瞬間私に報告してくれて「なんて返せばいいんだろう」と相談されました。
私は「正直な気持ちを話したらいいと思うよ」 と声をかけました。
「もう言った方がいいのかな」と言われました。 私はなんて返したらいいかわかりませんでした。もしかしたら私が今から言う言葉がこの子の将来に繋がるかもしれないと。
私の決断は少し難しかったです。でも何も言わないわけにはいかないので「覚悟が決まっているなら言ってもいいと思う」と返しました。
私は結局その子に任せてしまったのです。
でも私は思いました。日本がもし同性をすきになることが当たり前ならば。日本がもし同性愛が認められているのなら。このような悩みはせず告白をしているんだろうなと。
その子はいつも口癖のように言っていました。
「私っておかしいから」「なんで女の子好きになっちゃうんだろ。」たしかに私にもこの感情わからなかった。でももしかしたら今から好きになる可能性だってある。
なんでこの子がこんなに悩まないといけないのだろう。当たり前なのに。
私はその子をどうしても救いたかった。
私は毎日解決法を考えました。結果が夏休みに書く人権作文でした。その子に「かいてもいい?」と聞くのは勇気がいりましたが私のためにありがとうと何度もお礼を言ってくれました
この作文を書くのもその子にここまでなら話していいよと言われているから書いてます。
「アメリカなら私告白してるんだろうな」と自分で口に出していたのを覚えています。
夏休みに入りましたが、今私が作文を書いている間にも涙を流して悩んでいるのかもしれません。しかもそのような人はこの子だけではありません。
私はその子の為に沢山調べました。
同性愛で悩んでいる人はアンケートに答えている人だけでも2000人以上。
その子は死んでも答えたくないと言っていたので5倍の1万人はいるのでは無いでしょうか。
その子の話を聞いているだけでも辛いのにその子は私より辛い人はたくさんいる。と話していました。そんな世の中私には耐えられません。
もしかしたら身近な人も言えないだけで悩んでいるかもしれません。近くにいる親友、友達、兄弟、姉妹、近所の子だってもしかしたら同性の事が好きなのに言えない人がいるかもしれません。
もしそうだとしたら。
この世の中を私は変えたいです。
恋愛というのは人を変えます
自分では思っていないほど変わります
それこそ死に追いやるほど、
私はそんな日本を変えたいです。その子は同性結婚が認められている国に生まれれば、と後悔をしています。私は嫌です。
その子が今安心安全に暮らせて日本に生まれてよかったと言ってくれたら嬉しいです。
私は日本を変える気でこの作文を書いています。今悩んでいる方をこれで救う気で書いています。そして私はこの友達を救いたい。
毎日ぐっすり寝てほしい。
そう思っています。
どうか同性愛で悩む人が0になることを祈っています。
このような作品です。
この作品は市内で最優秀賞。県で最優秀賞
国からも認められました。
私は人前に出て発表することが苦手でしたが
市内での最優秀賞は公演をしなければならなかったのですが、そのネッ友の為だと頑張ってこなしました。
嘘偽りのない私の気持ちを書いた作品は天皇陛下も読まれたそうです。
ネッ友に報告するとすごく嬉しそうにしていました。これで日本が変わるといいねと期待をふくらませて、杏奈は命の恩人だよ。と今度私の県まで来てくれることになりました。
そして国では同性結婚を認めるというものが何年もかかると思いますが進められています。
私はとても嬉しかったです。身近な友達にはこの作文に出てる子誰なのとか聞いてくる人がいましたが話す訳ありません。
その子の名前は出していないし実体験もほぼ出していないのでバレてはいませんが全国各地でこの作文の人は誰だろうとなっているそうです
けど日本には人が沢山いるし私とその子は住んでいるところが離れているのでバレる心配は全くありませんでした。
そしてついこの前同性結婚が認められている国の大統領が日本でお話していた様子がニュースで流れていました。
今同性結婚は実現できる可能性が高いです。
私の作文によりネットでの同性愛に対するものは納得派が増えていき、公表してもおかしくないぐらいにはなっていきました。
ですがまだ独断と偏見で決めつける人がいます。全員を納得させるには難しいけど公表が出来て良かったです。そのうちネッ友の子も真実を打ち明けれるといいなと思います。
そして私の学校や市役所にはたくさんの感謝状が届いているそうです。本名を書いている人もいれば匿名で送って来る人もいましたが私は全部の手紙に目を通しました。
私のおかげで悩んでいる人が減り日本が変わっていくのは本当に嬉しかったです。
なによりネッ友の笑顔が増え、その子は私の作文の題名が一番好きだそうです。
そこかよ!と思いましたが前より絶対に元気になっていて嬉しいです
家族にはまだ言えないけれど家族は私の作文が目に入っており、前新聞を見ながら父が話をしてきたと言っていました。そのうちその事も家族に言おうと思っているそうです。
私の覚悟は間違っていなかったしなにより日本で悩んでいたたくさんの人が救われてよかったと思いました。
END…
絶対にフィクションなんですけどね。
こんな簡単に行くなら
もう悩まないでいいです。
日本の人口約1.2億人の独断や偏見を変えるのはなかなか難しいです。
どうにか日本が同性結婚が当たり前とか同性が同性を好きになることが当たり前の世の中になって欲しいなと思います。
ほんとは私もLGBTの作文を描きたかった。
けど本物の同性愛者になるとまじで書く勇気なくなります。
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