ボカロから
ローリンガール
を元に作りました。
死ネタ
多くてすみませんはい
ふわぐさ
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皆さんこんにちは、不破湊っていいます。
年齢は…まだ9歳です。
孤独な僕には夢があります。
でもそれは大きな夢で僕には叶いっこない、届かない夢。
母さんも父さんも友達も、
「もう諦めなさい。」
「もういいだろう。」
「湊くんには無理じゃないかな」
なんて、批判に近い声。
うるさいうるさいうるさい
そんな言わなくてもいいじゃんか。
「…大丈夫!」
そう呟いた
でも本当は何もかもうまくいかなくて、全然大丈夫じゃなくって、そうしていくうちにみんなの声に反論できなくなっちゃった。
「だめ」
「だめ」
「だめ」
僕ができない所を指摘されて、なおすの繰り返し。
夢は皆に振り回されて、近づきたいのに離れちゃってく。
どんだけ転がっても、どんだけ走っても、どんだけ夢を見たって叶わない。
「もう叶わないのはわかったでしょう?」
「早く諦めなさい」
「いやだ、僕は諦めない。」
いつまで経っても届かない「あの夢」。
早く「向こう側」の景色を見たい。
「そろそろ現実を見なさい。」
「あの子だって自立してる。」
「わかってる。わかってる。」
毎日続く口論。
「大丈夫だから。」
……え
親に見放された
応援されていないのは知っていた。でも
…でも、
いざハッキリ、面と向かって言われるとやっぱり心が痛い。
もうやる気がない。
間違ってることをしたい。
ダメなことをしないと気が済まない?
仲間が欲しい
誰か助けて
夢を応援して
話を聞いて
ただそれだけでいい。
逆にそれがいい。
誰でもいいんだ。
もう1回、もう1回夢に向かっていける勇気、希望をください。
夜
薄暗い中、少しの灯りが僕を照らしている。
路地裏で密かに泣く少年
そこで出会った1人の青年
『どうしたの?』
優しく声をかけられた。
その青年は僕とは歳がそこまで変わらなそうで
赤いメッシュが特徴的だった
僕は目に涙をためながらも、ただ無口で強く必死に訴えかける。
とても強い意味を。
「僕、夢があるんだ。」
僕はその青年に想いを伝えた
「もうすぐ、もうすぐなんだよ…きっと何かが変わるって、夢が叶うって、そんな気がするの!」
子供の勘ってやつかな。
『…僕も。』
夢を追いかける青年と共に夢に向かって
独りじゃない。この人とずっと、ずっと走っていたい。夢を追いかけたい。
もう1回、もう1回。
「僕、もう一度夢を追ってみたい」
夢が叶う少年
すると青年が
『もう走んなくていい。君、疲れたでしょ?』
「…湊。」
『え?』
「不破湊。僕の名前…」
『……僕は三枝明那』
『もう頑張んなくていいからね』
「うん。」
「…僕、君と歩いていきたい。」
『…!……うん。』
「…僕はこんな夢。」
『…そうなんだ。』
「…明那は?」
『……親が死んだんだ。』
「…。」
『部屋に一人の男が入ってきた。ママとパパ、殺されちゃった。』
『僕、何も出来なかった。男なのに足が重くて動かせなくなっちゃって。』
『外…出て深呼吸しに行こってブラブラしてたら湊君にあって…』
『…僕と似てるなって思った。』
「…」
「親が無くなったことがないから分からない。でも辛さは一緒だね。僕、親から突き放されちゃったもん。」
『……お互い様だね』
「似てるね」
『そうだね』
2人は声を重ねて空を見上げた
「月きれー。」
『僕も。今思った』
「…あは、」
『……』
僕達は野原で仰向けに大の字で寝転がってる。
明那はずっと僕の手を握りしめてくれてる。
僕も握り返すと明那がこっちを見て笑ってくれた。
「僕たちこれからどうするの?」
『することある?』
「ない」
『このまま辛く生きるの?』
「生きたくない。でも死んだら明那と離れちゃう。」
『大丈夫。僕離さないから』
ぎゅっ
「っ…、」
『泣かないで、ほら!にー』
「…ッ、はは…ッ笑」
『笑った』
「明那大好き!」
『僕も!』
「明那が隣にいてくれると、僕嬉しい。強く生きれる。」
『…!僕も嬉しい!ずっと一緒だよ!』
明那は俺の王子様。
俺をずっと元気づけてくれる。ずっと手を繋いでくれる。
ずっと
離さないでいてくれる
「好きだよ、明那」
「大好きです。」
海に沈む。
コプコプと体内の空気が水で押しつぶされて出ていく感じ
隣を見ると笑っている明那。
「手…離さないでね?」
もう届かない声だけど
あの頃みたいに呟いた。
コメント
4件
すっげぇ…こんなうる目になりながら読んだの初めてかもしれん。
ローリンガールの解釈の仕方が素敵すぎます…しかもそれをふわぐさに当てはめられるのも凄すぎます…