アクシズ視点
エクレアが異変にきずいた
アクシズ「新スキルも作ったのに……。それと、全員のプログラムも確認しなおさなきゃ
また、作業配信しよ」
エクレアが戸惑った顔でこちらをみている
てか、動揺しすぎてコップ落としたわ
後で片付けよ……
エクレア「アクシズ……?」
アクシズ「なに? 」
エクレア「私、聞いちゃいけないこと聞いちゃった?」
アクシズ「半分正解」
エクレア「…………」
気まずそうな、驚いたような
なんとも言えない顔でこちらを見てくる
でも、今の俺はそんなエクレアを気遣う余裕はない
全員のプログラム確認しなきゃだし
もう少しでアップデートできたのに
あー……
しんど
カツカツやぞ今月
まあ、仕方ないか
俺は先にエクレアのプログラムを直すことにした
エクレア「ア……アクシズ…?」
どのぐらい時間
エクレアが少しこわばった様子で俺に話かけてくる
ちょうどそのタイミングでエクレアのプログラムをだいたいはなおせた
アクシズ「あ……」
そういえば俺、エクレアの前でプログラムの修正してたな…
そりゃエクレアだってビビるわ
自分の情報が俺のパソコンに書いてあって
自分がゲームのキャラだって知って
いつも一緒に宅飲みしてる仲間がそれを管理してるなんてな
やべ
まぁ、プログラムを完全になおして再起したらバグった時の記憶がリセットされるし良いか
そんな事を考えているとエクレアが口をひらいた
エクレア「なぁ、アクシズ。私以外にもこうやって異変に気づくやつもいるのか? 」
アクシズ「たまにな。でも、エクレアが1番異変に気づくな 」
エクレア「ふぅ〜ん。でもなんでだ?」
アクシズ「多分、俺と過ごす時間が1番長いからじゃないか?
俺はこの世界とは別の存在でも あるから……。そんな俺と一緒にいるからな。」
エクレア「そうか。じゃあ宅飲みは控えなきゃな!あとちょうど良い禁酒期間になるだろw」
アクシズ「それだけは勘弁してくれ……」
エクレア「どうしようかな…wwww 」
そう言ってケラケラ笑う彼女はいつものエクレアだった
あぁ、やっぱ俺こいつのこと好きだわ
こういう性格のとことかさ
なんで今こういう事思うんだろな
あぁ、こっちのアクシズの思考か
俺には関係のない話か
さっさと元に戻そう
エクレア「さて、そろそろか?」
アクシズ「………何がだ? 」
エクレア「私が意識を失うのが」
アクシズ「まぁ、そうだな」
エクレア「じゃ!またな。アクシズ!………いや
亜九静「なんだよ。んな事まで気づいてたんか」
エクレア「このエクレア様をなめんなw」
亜九静「ふはっww」
エクレア「そっちのエクレアにもよろしく伝えとけ」
亜九静「………おう 」
エクレア「じゃ、ぽやしみ〜」
にこやかに笑う彼女をみながらパソコンのエンタを押す
少し心がチクっとした感じがした
……。
こっちのアクシズは相当彼女に惚れこんでいるようだ
もう少し話ていたいという気持ちが込み上げてくる
これは俺の感情じゃないのに……
亜九静「めんどくさいねぇ…。こっちの俺は」
さっ。エクレアが目を覚ます前に元の世界に帰りますかっと
亜九静「こっちの俺に申し訳ないからな」
息抜きにこっちの世界で作業するのもなかなかアリかもしれない
そう思いながら俺もこっちの世界を去った
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