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ホテルの一室、外の雨音が響く静寂の中で、中也はベッドの端に腰掛けていた。
「汚濁」を解かれた後の身体は、熱が抜けきらず、指先一つ動かすのも億劫なほど疲弊している。
太宰はシャツの袖を気だるげに捲り上げながら、中也の目の前にゆっくりと歩み寄り、その場に跪いた。
床に膝を突き、見上げるような体勢で中也を見つめる太宰の瞳は、昏く、底が知れない。
「……何、見てやがる」
中也が低く掠れた声で威嚇するが、太宰は応えず、中也の両膝の間に自らの身体を割り込ませた。
逃げ場を塞ぐように中也の太ももを大きな手で掴み、じわりと力を込める。
その手が触れた瞬間、中也の身体に冷徹な感覚が走り、過敏になった肌が小さく跳ねた。
「中也、君の身体はまだこんなに熱い。私の力で、もっと楽にしてあげようか」
太宰は囁きながら、中也のベルトのバックルに細い指先をかけた。
カチャリ、と金属の冷たい音が室内に響く。
中也の息が詰まった。
太宰の意図を察し、プライドが激しく警鐘を鳴らす。
「待て……っ、太宰、手前何をしやがる……!」
「暴れると、余計に体力を消耗するよ。君はただ、私にすべてを委ねていればいいんだ」
太宰は中也の拒絶を冷ややかに受け流し、ジッパーを引き下げていく。
衣服が押し下げられ、中也の腰回りが露わになると、部屋の冷たい空気が肌を刺した。
そして太宰は跪いたまま、逃げ場をなくすように中也の細い腰を両手で強く固定した。
太宰の手のひらの冷たさが中也の肌へ容赦なく伝わり、その自由を完全に奪う。
「……ッ、おい……」
中也が拒絶の言葉を紡ぐより早く、太宰は躊躇なく顔を寄せた。
剥き出しになった陰茎に、太宰の冷涼な唇が ぴたりと触れる。
その瞬間、過敏になっていた中也の身体が びくりと大きく跳ねた。
肌の接触を通じてダイレクトに脳へと突き抜け、感覚を限界まで鋭敏にする。
太宰は中也の濡れた瞳を じっと見つめたまま、ゆっくりと、しかし確実に 唇を開いた。
熱を帯びた中也の先端を、ぬるりとした舌先で 転がすように ひと撫でし、そのまま 容赦なく 口内へと 割り込ませていく。
「あ、……っ、ん、ぅ……!」
口腔の 狭く 湿った熱が、中也の最も敏感な部分を 隙間なく 包み込んでいく。
太宰の冷たい舌が、中也の意思を 置き去りにするような 的確さで 粘膜を 強く 擦り上げた。
これまでに経験したことのない 異質な刺激の波が 押し寄せ、中也の視界が瞬時に白く染まる。
太宰は 喉の奥を 僅かに窄めるようにして、中也の昂りをさらに深くへと迎え入れた。
深く咥え込まれる圧迫感と、喉の粘膜が 蠢くような 締め付け。
中也は あまりの快感と 衝撃に呼吸を忘れ、太宰の柔らかい茶髪に指を深く突き入れて、激しく掻き毟った。
「太、宰……っ、待て、……あ、熱、ぅ……っ」
呪詛のような 掠れた声が 口から漏れる。
しかし太宰は、中也の腰を 掴む手の力を緩めるどころか、さらに 強く 己の方へと 引き寄せた。
中也の身体は完全に太宰の口内に 支配され、ただ与えられる刺激の波に翻弄されることしかできなくなっていく。
太宰の口腔がもたらす圧倒的な熱と緊迫感に、中也の思考は完全に焼き切られ、ただ白い光だけが脳裏を支配していく。
「あ、……熱、ぃ……っ、太宰、もう、……ッ!」
中也の指先が太宰の髪を強く掴み、のけ反るように背中を大きく揺らした。
その瞬間、身体の奥底から堪えきれない衝動が どっと 突き上げる。
太宰は中也の腰を掴んでいた手に さらに力を込め、逃がさないように 強く 己へと 押し付けた。
中也の身体が 激しく痙攣し、熱い命の奔流が、太宰の口内の奥深くへと勢いよく吐き出されていく。
「……っ、ふ、あ……ッ!」
中也の口から 掠れた 絶叫のような 吐息が 漏れ、その身体から完全に 力が抜けた。
ドサリ、とベッドへ 倒れ込む中也。
太宰は喉を僅かに鳴らし、中也から溢れた全てを、躊躇なくその喉の奥へと 飲み干した。
ごくり、と艶めかしい音が室内に 響く。
ゆっくりと顔を上げた太宰の唇は 濡れそぼり、その口元からは 一筋の 白い 痕跡が 顎へと 伝い落ちていた。太宰はそれを自身の指先で 拭うと、妖しく 満足げな 微笑みを 浮かべる。
「ずいぶんと 激しかったね、中也。私の口の中が、君の熱で 溢れかえって しまったよ」
「……クソ、が……」
中也は潤んだ瞳で太宰を睨みつけるが、荒い呼吸を整えることさえ覚束ない。
太宰は そんな中也の額に落ちた髪を優しく払うと、耳元で囁いた。
「これで 君の熱は 治まっただろう? ――私の、可愛い 相棒」
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