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※夢主(🌸)視点

※夢主▹▸『』、糸師凛「」

※アドバイス等待ってます❤❤❤❤❤



『もうすぐ終電だけど、どうする?』

出来たら2人で過ごしたいなー、なんて。

「…家、泊まってもいいか?」

『うん!』

なんて言っていたのに。

◇◇◇

桜の咲く春、私達は高校生になった。

『こんにちは、えっと、糸師くんかな。

お隣の席の🌸です。』

よろしくね、と言ったところから私達の出会いだ。

「…。」

最初は挨拶したのに返さないのかぁ。とは思ったケド

そこから色々あっていっぱい話せるようになって。

凛の優しさに触れて、恋心が芽生えて。

告白した時、両思いだったのは嬉しかったなぁ。


『凛くん、今日一緒に帰らない?』

「わりぃ、サッカーの練習。」

『そっか。』

今も昔も景色は変わらないはずなのに私達は変わっちゃったね。

まだ「あの頃は子供だったよね笑」なんて笑って割り切れないの。未練とあの頃の思い出があるから。


『ねぇ!!今日は一緒に帰ろって言ったじゃん…!』

「わりぃ。」

『そうやってさ何回も何回も。前もそうだった

じゃんか…!』

「お前だってさ__」

こういうの何回目だっけ?

最初は些細なすれ違いだったのに、それがどんどん蓄積していって。

その度にどんどん気まずくなって、距離が遠くなって。

凛とこのままずっと一緒にいてもきっとまた互いに傷つけ合ってしまうだけだけだったけど。

まだ、まだ、一緒に居たいって思うのはワガママ、ですか。


【明日、教室で待ってる。】


あ、凛くんからだ。

君に届いて欲しいこの気持ちを届けて。

君からの愛は不器用だったけどその度に私は

一喜一憂して。凛くんと過ごした日々は幸せだったよ。

そろそろお別れ、なのかな。なんか、そんな気がする。凛くん、元気でね。


いつもと違うペースで歩く凛くん

君は今何を考えてるの?

もう、よく、分からないや笑。

いや、分かりたくないだけなのかもしれないな。

「凛、急に呼び出してどうした、?」

少し萎れた空気。

なんとなく、なんとなくだけど振られるんだな、って直感的に悟った。

「🌸、別れよう。」

「……うん。別れよっか。」

少し息が震える。凛くんにはバレてないといいな。

まだ未練が残ってる、だとか。色々。


今思い返すと私って馬鹿だったんだなってよく思う

私の話しかしないで、少し笑って聞いてくれていた君の優しさに気づかないだなんて。

「ありがとう」だとか「好きだよ」だとか。

あんまり言えてなかったな。

だからかな。こんな結末になったのは。

なら、「ごめんね。」そして、ありがとね。


君に届いて欲しかったこの気持ちは結局言葉にできていなかったんだろうな。多分。伝えてる、伝わってるって勘違いしてたんだ。

最初のうちは「好きだよ。」「ありがとう。」ってちゃんと言えていたのにね。

本当、いつから変わっちゃったんだろ笑

もうすぐ終わりだなんてまだ信じられないけど

ありがとう。元気でね。

◇◇◇

もう、終わりなんだなぁ、凛くんとの付き合いは。

でも、楽しかったあの日々は色んな出来事や想いがいっぱい重なって、重なり合って輝いていた。

でも、残された時間は後ちょっと。

言葉が出てこないな。

だって、まだ、まだ、凛くんが好きなんだもん。

本当は別れたくないんだもん。

でも、これからはひとりで。

1人で歩まなくっちゃ行けないもんね、

自分で了承したんだし、笑

「…っ」

『…凛くん、私は出会わなければ良かった、なんてそんなこと思ってないからね。』

「…!」

少し驚いた後、優しく笑ってくれた凛。

好きだよ。好きだったよ。

「…っ」

『最後くらい、笑ってよ笑』

「…っ、ああ。」

『泣いてるじゃん。』

「泣いて、なんかねぇしっ…。」

『あははっ。』

「お前も泣いてるじゃねぇかよっ」

って優しく指で涙を拭ってくれた。


君に貰ったこの愛もこの手で触れた毎日もあんまりにも輝いていて、美しくて、涙が溢れてしまうよ。


『これで終わりだね。』

「ああ、元気でな。」

『そっちこそ元気でね。そして、』

”ありがとう”。

「…!」

凛に会えたこと、付き合えたこと、こんな私を愛してくれたこと、ワガママな私を受け止めてくれたこと、泣いちゃった時は優しく涙を指で拭ってくれたこと、この恋を素敵にしてくれたこと、全部、全部、感謝してるよ。

「…じゃあな。」

『…じゃあね。』


凛、君の人生にもっともっと幸せがありますように.

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