橙「終わった…」
深夜から始めた編集を終わらせて窓の外を覗くと日が登り始めていた。
良かった。今日も夜を乗り切れた。
今日も生きてる。
そろそろ朝ごはんを作り始めても良い頃だろうか。
眠れなかった体を労りつつ、鍋でご飯を炊く。
ご飯を炊いてるときはご飯で頭がいっぱいになるから。
唯一なにも考えなくていい時間。
夜が明けて、一番楽になれる時間。
お米をふやかしている間にメイクをする。
昔から眠りにつけないというのはあったが、最近は特に悪化してほんとに一睡もできない。
引っ越したからだろうか。
メイクと言っていいものなのかはわからないが何日も寝ていないと死人のような顔色になり、隈ができる。
それを隠すためにコンシーラーやファンデーションを塗っている。
うるみやの後しゃるが入って、そのまま編集や収録に向かって疲れたら寝る。
俺が風呂から上がってからしゃると顔を合わせるのは暗くなったベッドの中のみ。
真っ暗で見えないのと、しゃるがすぐ寝てしまうこともあり同棲をはじめて2ヶ月が経ったが今の所ばれてはいない。
1〜2週間に1回、目をつぶっただけで泥のように眠れる時がある。
ほぼ気絶してるようなもんやけど。
そんな日がずっと続くようになれば顔色も良くなるのかな。
橙「こんなんでだいじょぶかな!」
時計を見るとそろそろ火を入れてもいいくらいの時間。
新しく土鍋を迎え入れた朝の音楽隊。
火をつけて水が沸騰し始めると土鍋がことことなって、
包丁の音がとんとんなって、
味噌汁を作る音がぐつぐつなって。
ああ、朝だな。なんて思いながらしゃるが起きるのを待っている。
1人の時間も嫌いじゃないかもな、なんて思うけど結局夜は2人でも怖いんだよな。
コメント
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なんかサムネ進化してない?!かわいいんだけど!!!