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奏斗 side
今日は同じクラスの5人と一緒に遊びにきていた
ジャン負けで僕と椿さんが皆の分の飲み物を買うことになって、それで、
それで、歩いてたら、見慣れた色が2つも見えて
一際目立つ、いや、視界の端にいても本能的に捉えてしまう、あの色
僕の好きな、大好きなあの色
『ひば、?』
ひばの隣にあるあの色を見て、思わず声を出してしまう
カナを見ていた瞳が、僕を映す
ひばが振り返って僕を瞳に映すまでの時間が、ゆっくり進んでるような感覚がした
「か、なと?」
、あークソ、かわいいなこいつ
なにその、嬉しそうな顔、かわいすぎるでしょ、なんなの
そんなことを考えていると
{奏斗くん?}
、そういえば、今ジャン負けで買い出しに来てたんだもんね
その後も、僕はずっと雲雀を見ていたけど、雲雀の笑顔は下手くそな作り笑顔に変わって、だんだん顔色も悪くなって、眉毛は八の字になって、目も潤んできていた
”ひば、どうしたの?大丈夫?”
そう喉元まででてきて、声をかけようとした瞬間に
〚・・・はじめまして〜!私そこにいる奏斗の妹のカナで〜す!〛
〚あー!もうこんな時間だよ〜!カナ達これからデートだから行くね〜!〛
だなんて
手を繋いで去っていく二人の後ろ姿
『・・・は?』
思わず、”巫山戯るな”とでも言うような、到底自分から出た声だなんて思えないぐらい低い声が漏れる
、デート、そっか、デート、か
「”だいすき、”」
思わず舌打ちがでる
{ーん、奏斗くん!}
そう聞こえてきてハッとする
『ぁ、えっと、なに?ごめん聞いてなかった』
{も〜!}
早く買って戻ろ!、と言われて後ろをついていったが、それ以降の記憶がなくて、 僕は既に家の自分の部屋にいる
、もしも、今ひばが泣いているとしたら、カナの隣で泣いているのだろう
カナを、頼っているのだろう
カナに甘えて、カナに好きだって伝えて
、両思いだって、発覚して
それから、カナと見つめ合って、口付けを交わすのだろうか
あぁでも、それは
、僕だけの、特権がいい
全部全部、全部、僕がほしい
泣くのは僕の隣だけにしてほしい
僕だけを、頼ってほしい
僕だけに甘えて、僕にだけ好きって言ってほしい
僕とだけ見つめ合って、僕とだけ口付けを交わしてほしい
ひばが望むなら、僕は全部全部、何だってやってやる。
甘い口付けだって、僕がいくらでもしてやる。
悲しいんだったら、寂しいんだったら、僕がずっと抱きしめててやる。
困ったんなら相談にも乗るし、甘えてくれたなら、これ以上ないってくらいドロドロに、僕のこと以外考えられなくなるぐらい甘やかしてやる。
ねぇ、本当に、僕じゃ駄目?
僕は、他の誰よりも雲雀のことを見てきた
良いところも悪いところもかわいいところもかっこいいところも、全部全部全部全部---
「”ん、ぅ”」
腹の辺りにズクンッと熱が溜まり始める
僕は、僕はさ
・・・あんな声も知ってるんだよ
『ッは、ぁ、ッふ』
ベッドに座り、熱を持ったソコに、自分の手を添える
「”、かなと、”」
『ッぅぐ、は、ぅッ、』
”か、ぁとッぉ、!っゃ、ぁう、ん♡”
『ひ、ッば、ぁっ、』
”ひ、ッぅぅ〜♡も、ゃあ、っひん、ぅ♡”
『ックソ、ぁっぐ、ぅッ、』
”ぁんぅっぅ♡か、ぁは、ッひ、っか、ぁ♡か、かぁ、とぉッ♡ぃぅっ、も、ッとぉ、ッぉく♡”
『ッ〜ぅ、!っは、ぁ、ふ、』
出てきた白濁をティッシュで拭きとる
、本当に、最低だ
相棒の、有り得もしない妄想で抜くだなんて
相棒だと思ってた奴に、自分で抜かれてただなんて知ったら雲雀はどう思うだろうか
最悪だ、気色悪すぎる、両思いでもないのに
ごめん、ごめんね、本当に、ごめんなさい
誰に言うでもない謝罪を心の中で唱える
ごめんなさい、好きなんだ、愛してるんだ、ひばのこと
無理だって、わかってても
ベッドに倒れ込むと同時に、目尻から頬を伝っていったそれを無視して、僕は目を閉じて眠りについた
コメント
1件
コメント失礼します。 今回も最高でした!😭 すれ違う恋って複雑でなんか良いですね.....() kntがhbで抜くのも、kntの妄想で♡♡♡るhbが、えちちでした。ありがとうございます。 長文で申し訳ないです( 続編も楽しみにしてます!!!!