テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
寧

108
・もはや名前お借りしてるだけ
・謎世界線
・この世の全てと無関係
・口調、性格迷子
・文章の破綻
・捏造しかない
・なんでもOKな方向け
・ガバ設定
tt side
「どうすりゃいいんだよコレェ……」
俺、佐伯イッテツは現在、アジトにてテーブルにぽつんと置かれた俺のパペット人形(次からぱぺと呼ぶことにする)を前に途方に暮れたような声を上げた。
その理由は単純明快、このぱぺと俺の全神経が繋がってしまっている状態だからである。なのでぱぺの頭を撫でると俺自身も撫でられているような感覚がするし、鷲掴みにすれば巨人の手に包まれたみたな感覚になる。
どうしてこんなぱぺが存在するのかは不明だ。なぜかアジトの二階にある俺の自室にいつの間にやらぽつんと置かれていた。購入した覚えもない。
ともあれ、KOZAKA-Cあたりに盗られる前に見つけてよかったと思う。こんなの悪用されかねない。残機がある俺なら大丈夫だと思うが、万が一ぱぺが真っ二つに引き裂かれたりしたら…と考えると全身が冷水を浴びたように悪寒が走る。
かといってこのまま俺が持っていても誰かに盗られないという保証は何処にもない。後普通に俺が無くす可能性も無きにしもあらずです、ハイ。
タイミングがいいのか悪いのか、現在Oriensは俺以外皆任務やら仕事やらで出払っている。相談しようにも忙しいかなと考え連絡をよこそうとは思えなかった。とりあえずちらっとだけ三人の自室を覗き、俺のようにぱぺが置かれたりしていないか確認する。幸いそれらしいものは無かったので一階に降りてきて今に至るわけだ。
勝手に無許可で部屋を覗いたのは許してほしい。だって非常事態ですから!三人が大変な目に合わないように俺が保護しとこうって考えた末の行動だからね!えぇ!
…などと言い訳している場合ではない。事の経緯を何処にもいない誰かに説明しても根本的な問題は解決していない。
捨てようにも感覚が繋がっているようじゃどこかで絶対痛くなるタイミングが来る。それだけは絶対に避けたい。俺は痛いのがぜっっったいに嫌だから。
うんうん唸っている内にがちゃりとアジトの扉が開いて一階に誰かが入ってきた。
「うぃ〜、ただいま…って、テツだけ?」
「リト君!おかえり」
俺はすぐさまぱぺをポケットに突っ込み入ってきた彼に手をひらりと振った。
彼___宇佐美リト君は俺と同じくOriens所属のヒーローで、一番歴が長いベテラン。持ち前の筋肉と変身デバイスであるキリンちゃんの雷の力を使って戦う。そして俺の恋人でもある。
「マナ君は劇団でコメディアンの仕事、
ウェン君は大学行ってから
任務直行したみたいだよ」
「そっか、テツは今日
朝分の任務しか無かったんだっけ」
「そうそう、でもマナ君仕事終わったら
一旦帰ってくるらしいから、それまでの
留守番をね、今俺がしてるわけ」
「偉いじゃん。じゃあ俺もいとくわ
マナ戻ったら一緒に帰るか」
リト君とは付き合って一年と何ヶ月程度。なんなら一年を迎える直前くらいから同棲まで始めているので帰る道は一緒なのである。
さらっと褒めて頭を撫でてくれる彼の目はいつも優しい。それにいつまでもどきまぎしている俺を面白がっている節があるが、俺は十分リト君に甘いので許してしまっている部分がある。
シャワー室に向かっていく彼の背中を見送り、マナ君からOriensのグループメッセージに「仕事終わったでー!!」と連絡が来たのを確認した。そしてまたポケットのぱぺの存在を思い出し頭を悩ませる。
そしてリト君の存在が頭の中で再更新された今、このぱぺを絶対に彼の手に渡らせてはいけないと悟った。こんなの見つかってしまったが最後、絶対にからかわれるかエロ同人の感覚共有モノみたいなことになるに決まっている。後者の思考に至るのはリト君の頭の中が想像以上にピンクなのと大学生のそういう関心が強すぎるだけで俺は悪くない。絶対。
マナ君が帰って来たのは案外早い時間帯で、ちょうどリト君がドライヤーまで終わらせた時だった。
「おぉ、リトテツやん!
もしかして留守番してくれてたん?」
「俺は今さっき帰ってきた
留守番は基本テツがしてた感じだな」
「そうなん?ありがとぉな〜!」
「いえいえいえそんな
当然のことしたまでっすよ兄さん」
「何照れとんねん」
「エッ俺なんで今切り返されたの」
茶番も程々に、先に帰る旨を伝えて荷物をまとめる。ちゃんとなくさないようぱぺもカバンに入っているのも確認すると、キリンちゃんをベッドに寝かせてきたリト君と並んで帰る。この時期はまだ少し風が冷たい。時折吹く風にふるりと身体を震わせていると、リト君がすっと指を絡めてきた。驚いてその顔を見上げても、ん?と何事もなかったみたいに穏やかな顔で見返してくるので何も言えなくなってしまう。彼はこういう一面が多い。そっと絡め返すと、その笑みが深くなった。
「……ふ、顔真っ赤」
「わ、悪かったな…」
「なんも文句言ってないって
むしろテツはそのまんまでいてな」
「それちょっと馬鹿にしてない?」
「…そそそそんな事ないよぉ〜?」
「コイツ!!」
余分に可愛こぶるリト君の手を強く握ると、仕返しなのか更にぎゅう、と握り返された。いってェ!とぶんぶん手を振り回すと彼はあの鶏を彷彿とさせる笑い声を響かせた。
そんなこんなでゆっくり歩きながら、やっとこさ家にたどり着いた。カバンをソファの側に無造作に下ろすと背負っていた背中や腰を伸ばすようにぐっと伸びをする。カバンの中身を漁っていると、コーヒーを淹れるためキッチンに向かっていたリト君がこちらに声を飛ばしてきた。
「テツ、お前風呂入った?」
「…あ、忘れてましたわ!
留守番で頭いっぱいだった」
「じゃあ入ってこいよ
その内になんか飲み物淹れとく」
「マジ?!じゃあ紅茶頼んでいいかな」
「紅茶って。どれ淹れればいい?」
「いや、なんでもいいよ!
特にコレ!って気分でもないし」
ゆっくり入ってこいよー、という声を背に、俺は着替えを抱えて脱衣所に直行した。ぽいぽいと脱いだ衣類を洗濯籠に放り込んで風呂場に移動する。元々ゆっくり湯船に浸かるタイプではない。わざわざ湯を張るまでの時間を待たなくていいのは利点だと思う。
ゆっくり、とリト君には言われたが、特に時間をかける理由もないのでいつも通り身体や頭を洗って出ることにする。
rt side
テツが風呂場に脱衣所に向かったのを見送ると、ちょうど沸いた湯をあらかじめインスタントの粉末を入れていたカップに注ぐ。ちゃんと別々のスプーンで軽くかき混ぜてテツの分の紅茶も出来た。
テーブルに運ぶと、これといってすることもないのでスマホでも弄っていようかとソファに腰掛ける。スマホ鞄だったっけなと思い出しながらすぐそこに放られていた鞄を漁る。あったあったとスマホを手に取ると、ふとテツの鞄のチャックが空いたままなのが目についた。
不用心だな、と思いながら閉めてやろうと引き寄せると、中からテツのぱぺらしき物がひょっこりと覗いていた。
あくまで俺の主観だが、テツは自分のぱぺを買うタイプではない。それか、もし買ったとしてもこんな風に持ち歩きはしないだろう。開封済みということは前々から所持していたかもしれない。
とはいえ、珍しい持ち物に興味が向いた俺は、勝手に中身触るのもという少しの罪悪感を抱えながら結局ぱぺを手に取った。SNSではよく目の部分にハイライトを書き足したりぱぺ用の小さい洋服なんかを着せていたりするが、テツのそれはカスタムしていないそのままの状態だった。
ぱかりと口を開けて笑っているぱぺに、そういえばあいつもよく口開けっぱなしにする時あるな、と微笑ましくなる。
「…かわい」
しかしよく見てみると随分再現されているなと思う。ミニキャラサイズなので多少はデフォルメされているが、大事な要素をちゃんと残して落とし込んでいる。
そしてふと、そういえばぱぺって指入れるとこあったよな、と思い出す。確認すると、確かに指を入れる用に作られたと考えられる穴部分が見つかった。俺指結構太いけど入るかなと考えながら、試しに人差し指を突っ込んでみた。すると、
「ッあ゛〜〜〜?!♡」
「ぅおっ、?!」
嬌声。明らかにテツが発したものだ。突然の出来事に驚いた拍子に指が抜ける。慌ててぱぺを落とさないようキャッチして、浴室の方を振り返った。すぐにどたどたと騒がしい足音がしたかと思えばバン、と勢い良くドアが開き息が荒いテツが出てきた。風呂上がりだからか全身にほんのり朱が刺している。
そして俺と手の中にあるぱぺを目視すると指をさしながらずかずかと大股で歩み寄ってくる。よく見ると額には風呂に入っていたからとは誤魔化せないくらい大粒の汗が光っていて、表情もこころなしか青い。
「やっぱりリト君か!
悪いけどそれ、ワケありの危ないやつだから
俺に返してくれ!!」
「……。…え、やだ」
返せと声を上げるテツと俺の手に収まっているぱぺを見比べて、テツが伸ばしてきた手をひょい、と躱す。流石のテツも拒否されるとは思わなかったのか、一瞬本当に吃驚したような顔をしていた。
そんなやり取りをしながら、俺は頭の中である仮説を立てる。俺がぱぺに指を突っ込んだタイミングで上がった嬌声らしきテツの声。俺からぱぺを取り返そうとする慌てっぷり。もしかすると、このぱぺとテツ自身の感覚が同期してしまったのではないか?
もしこれが本当なら、テツがなぜ珍しくぱぺを所持し、カバンに入れていたのかも合点が行く。
「ちなみに危険ってどんな?」
「このッ、まずそれ返せ貴様ァ!」
「えー?テツが教えてくれたら
返すかもしんないよ?」
「君大体そういう時返してくれないだろ!」
「あ、バレた?」
「可愛くない!!」
試しに可愛こぶるとすぐさま否定の声が飛んでくる。それに少しなんだコイツ、と妙に腹が立ったが収める。
その後は暫く部屋の中をどたばたと走り回りながら追いかけっこじみた動きをしていたが、やはり先に体力の限界が来たのはテツの方で、ぜぇはぁと息を切らしながらこちらを睨んでいた。
「んな睨まなくても。
……怖いから聞くんだけど
マジでその危険、って何?」
「………そいつと俺の感覚が繋がっ、」
「へぇ〜〜〜〜?」
「アッ俺選択ミスった、ぁ゛〜〜〜っ、!♡」
「やっぱこれそうだったんだ?」
騙したようで少し申し訳なくなるが、半分本気で怖くなっていたので仕方がない。でも本人の口からはっきり答えが出た今、この状況を最大限利用しない手はない。
そっとぱぺに指を入れ直せば、テツは先程のように声を上げた。そしてそのまま力が抜けたようにへなへなとその場にへたり込む。
俺は、急な刺激でなすすべもなく、余韻があるのかまだ小さくあ、ぁ、と母音を漏らすテツの顔を覗き込んだ。
「テツさ、明日大学休みで任務昼のパトロールしかなかったっけ」
「……マジで、性格悪いよ君…」
「はは、言われちゃった。
でもテツもやじゃないでしょ
…せっかくなんだし、付き合ってよ」
「本気で無理になったら止めるからな、」
「それは分かってる
ほら、ベッド運んでやるから腕回して」
自分でも良くない誘い方してるな、とは思うから苦笑いで返す。しっかり腕が回されたのを確認すると、軽い掛け声とともに軽々持ち上げる。
身長と体重が釣り合っているように感じれないその身体に思わず普段どんな生活してんだコイツと言いたげな顔をすれば、当の本人はその顔はなんだ貴様と胸板をどんどん殴ってくる。地味に痛いので正直やめてほしいところだが、悪い気はしないので好きにさせておいた。
そっとベッドに降ろしてやると、座り込んでじっとこちらを見ていた。どうやらこちらが動くのを待ってくれているらしい。
「運ぶ時はぱぺ外しても良かっただろ絶対…
おかげでずっと中に入ってる感覚するし
つか君よくそれで運べたよな」
「まぁな。でもあれはお前が軽すぎるからもあるから
次に一日ラムネだけとか抜かしたら
マジでこっちで食事の栄養管理するからな」
「それは俺までいつの間にか
筋肉モリモリつけさせられそうだから嫌かなぁ…」
軽口の応酬を続けていると、時期に二人とも黙って静かな空間が生まれた。こうなるとはっきり「今からそういうことするぞ」と自覚して少し小っ恥ずかしいが、テツを見れば案の定さっきの威勢が引っ込んで、こちらより顔を真っ赤にしながら様子を伺ってきたので、可愛いなと額に軽く唇を押し当てた。
初めて身体を重ねてしばらくのころは「痛かったら言って」「嫌なら本気で爪立てていいよ」と毎度のごとく言っていたが、今になってはそれが言わなくても分かるように、というか暗黙の了解みたいになっているのが、あぁ俺達割と長い間やってきたんだなと実感する。が、それは置いておこう。今は俺に付き合ってくれるこの可愛い可愛い恋人をたくさん気持ちよくさせるのが先だ。
テツの様子を見ながら、ゆっくりとぱぺの中の指を動かす。本当に少しだけ。自分から言いだしたことではあるが、特殊なことをしているのは分かっているのでいつもより慎重にするのを心がける。
「んっ……ん、ぁ……っふ、んあ、」
「…もうちょい強くする?」
「………ぅ、ん…っあ!は、んぅう゛…〜〜っ!♡」
物足りなさそうに眉を寄せていたので提案すれば、小さな声で頷かれる。指の腹でお腹側全体を擦るように動かせば、いいところに当たったのか細い身体が弓なりに反って、甘さが混じった声が漏れ出した。なぜか頑なに寝転がらないテツは、座ったままの体制で服の裾をぐっと中心を隠すように引き下げていた。
「なぁテツ、きもちい?」
「きくな゛ばか、あ゛っ!♡ぁ、ぐ…〜〜!♡
みれば、っんん゛…わかるくせ、にぃ゛!♡」
「そっかそっか、まだ足んないか」
「まっ、〜〜〜!♡きもち゛、れす!♡
ごぇん゛って…〜〜!♡あぁあ゛っ、ひ゛〜〜♡」
「ごめんなぁ?ちょっと意地悪しちゃった♡」
ほんの少し強めにお腹側を押すと、にゃあにゃあ文句を言っていた黒猫はあっけなく白旗を上げた。軽く謝っても本人は余韻が長引いているのか虚空を見つめて身体を時折跳ねさせていた。それに、こころなしか内股をもぞもぞと擦り合わせている。
そういえばテツ、一回もイってないな。後一押しかな。
そう考えて、爪先で前立腺がありそうなところだけ重点的に軽く引っ掻くように擦る。そうすると本当に当たったのか、再び喉を晒して淫らな声を漏らし始めた。
「あぁ゛ッ〜〜〜?!♡ぅ゛、んんぅ゛…!は、
ぁああ゛……っ、!♡は、ん…〜〜〜!♡」
「ほら、一回出しとけ」
「ぁ゛っ!ま、って゛、んぁあ゛……っ!♡
い、っく゛、♡イく、ぅ゛〜〜〜!♡」
一層身体をがくがくと震えさせ、びくん、と快感に跳ねている様子を見て、やっとイったんだなと判断できた。着衣のまましているしテツは服の裾で中心を隠すしでよく分からなかったのでほんの少し安心した。
あまりの身体の反り具合に後ろに倒れそうになるテツを支えると、まだ身体は余韻で不規則に震えたり跳ねたりしていた。
tt side
ぱぺに突っ込まれた指を動かされ絶頂を迎えた俺は、未だに身体が余韻に浸ったまま動けないでいた。咄嗟にリト君が身体を支えてくれたからよかったが、あわやベッドボードに頭を直撃させるところだった。危ない。
一旦落ち着こうと必死で深呼吸を繰り返していると、何を思ったのかリト君は急にぱぺを自分の指から引き抜いてぽいっとベッドの隅に置いた。引き抜かれた刺激でまた身体が跳ねる。今そいつは俺の分身なんだからもう少し扱いを丁寧に、と文句を言ってやろうとしたが、次の瞬間には俺の視界はリト君で埋め尽くされていた。つまりは押し倒されたのである。そして数年付き合っている仲なので、リト君の瞳に先程まではなかった捕食者のような鋭い光が宿っていることに気づいてしまい喉がヒュッと情けなく鳴った。
「ア、アノ……リト君…??」
「ん?」
「いやその、ん?じゃなくてですね…」
「ダメ?」
「その顔やめろ貴様ァ!」
きゅるん、とでも効果音が付きそうなくらい子犬みたいな顔をされてじたばたと暴れる。なんだかんだ俺はリト君の甘えた顔に弱い。同期には散々「可愛くない」「可愛こぶるな」と辛辣に扱われるその顔が、俺にとってはどうしても可愛く見えてしまう。これも惚れた弱みかと内心悔しがっていると、急に唇を塞がれ、しかもいきなり舌まで入ってきて。俺は抵抗をやめてしまった。
「んぅ?!は、んん……っぅ…ふ、」
「ん……、ん……っは…な、ほんとにダメ?」
「こんのエロガキィ…」
「それはお互い様だろ。で、どうする?
俺はテツに判断任せるけど」
「ぐ……す、る…」
結局負けて頷けば、またすぐに深いキスをされる。舌を絡め取られ、唾液が混ざり合う下品な水音がするもんだからこっちとしては恥ずかしい他ないが、気持ちいいものは気持ちいいので何も言えないでいた。
酸欠直前でやっと離れると、胸焼けしそうなくらい甘くて蕩けたような視線を向けられて、その瞳いっぱいに写っているのは紛れもなく俺で。それで少し優越感に浸れたのを秘密にして、触れるだけの口づけを返してやった。
どれくらい時間がたっただろうか。もう分からないし、分かろうとも思わないし、そもそも出来ない。ずっと、本当にずっと愛撫を繰り返され頭が馬鹿になってしまいそうなのだから。
元々リト君は俺を傷つけたくないという一心で愛撫を毎回それはもう丁寧にやってくれるのは承知している。だが、今回は俺でも気付けるくらい執拗でより一層丁寧、というよりゆっくりだった。
おかげで何度も酸欠になりかけるわ乳首は翌日痒くなるのが察せるくらい真っ赤にぷっくり膨らんでるわ首筋や内腿はもはや虫刺されという言い訳を口にすることさえ許されないような、尋常じゃない数のキスマで溢れてるわでもう散々だ。
今はというとこれまたねちっこく中を二本の指で念入りに解されている。ぱぺを使ったとはいえ拡張されたわけではないのは俺とて理解しているが、あまりにも長い。なんなら焦らされているのではないかとさえ感じてしまう。本人は真剣な表情をしているので結局何も口に出せない。
「ねぇ……っは、んんぅ…っ!も、
いいってっ、あ…!ぁ、ああァ゛……っ!」
「もぉちょいだから。
ほら、イヤイヤすんのやめような」
「ン゛………っ、ぅ…っは、んん…」
まるでこちらが駄々をこねる子供のような扱いをしてくる。抗議する口をキスで無理やり塞ぐのは全く子供扱いではないが。最初にキスをありえないほどして酸欠にさせかけたのをやっと学習してか、舌を絡めてもすぐに離すようになった。正直助かった。こちらはヤニで肺が終わっているので体力と呼吸がともに持たない。自業自得という言葉には受け流しておくことにする。
「もぉちょい」は体感五分ほど続き、やっと指が引き抜かれた。リト君の指が完全にふやけているのを目視できて若干引いてしまう。そんなになるまで中に指があったのかと。
放心している内にゴムを装着してきたらしいリト君が改めて俺の足の間に入り込んでくる。それきり動きを止めたのは、体位を俺に任せてくれる合図だからだ。そのままの体制でいいとリト君の腰に足を回すと意図を汲み取ってヒクついて仕方ないそこに先端があてがわれる。そして一度許可を取るように目線を合わせた後ゆっくり中に押し込んでくる。
「ふぅう゛……っは、ああ…ッ」
「大丈夫?…ちゃんと息しろ」
「は、は……へい、き…」
「ん、一回全部入るまで頑張ろうな」
痛みは全く無いが、代わりに少しの圧迫感。言われた通りに深呼吸すると酸素が身体に巡る。ここでやっと息を止めていたことに気づけた。褒めるように頭を撫でられ、またゆっくりと中に侵入してくる。やがて肌が密着し、奥に先端が当たる感覚がして二人して息を吐いた。
いつもならここでリト君が止まって、「慣れるまで待とうな」とかなんとか気遣いの言葉をかけてくれるが今回は違うらしい。ぱぺで一回イったせいで、気の所為だと願いたいが若干感度が上がった中はどうしてもきゅうきゅうとリト君のそれを締め付けて離そうとしなかった。それに何を思ったかリト君は締め付けを振り払うかのように腰を打ち付けられる。
「あ゛〜〜〜っ?!♡ひ゛、あぁア゛!♡
まっ゛、ぁぐ…?!ぉ、゛あ〜〜〜!♡」
「っは、ごめ、とまんね……ッ」
「ばかァ゛っ、あぁ…〜〜っ゛!♡
も゛、すぐイ゛っちゃ、ア゛〜〜〜ッ♡」
「………っ、テツ、てつ…っ」
マズいと頭の中で警告が鳴った頃にはもう遅く、止めてもうわ言のように返事を返して押し込んでくる。挙句の果てに腰を動かしながら耳を甘噛みして舌を入れてくるのでたまったもんじゃない。そして早々に前立腺を重点的に狙われすぐに達してしまった。
それでも止まらない律動と耳に直接響く水音で上と下を同時に責められ抵抗しようにもできない。手足を動かそうが押さえつけられるし口からはもう嬌声しか出ないしでどうすればいいというのか。
俺が何回も絶頂しているのに対しリト君は一回も出していない。男として、生物として格上の相手に組み敷かれているという事実に自身のマゾ気質が引き出されぞくぞくと背中に興奮が走った。
「可愛いな、テツ……ッ
俺のでこんなとろとろになって、」
「ぉ゛、うぁ゛あ〜〜〜っ♡
イッてぅ゛!♡むり、ぃイ゛〜〜〜!♡」
「はは、ずぅっと垂れ流しじゃん
壊れちゃったな?」
「だれの゛、せいだと、おォ゛っ〜〜〜?!♡
あ、ぁああ゛…ッ゛、んん、ゥ゛…!♡」
「うーん、俺♡」
声色こそふざけているが、動きと表情…特に目がこの行為がお遊びではないと嫌でも証明してくる。耳から口が離れても、次には鎖骨や腹部に吸い付き更にキスマを残していく。普通なら何個残すんだと言うところだがそんな余裕はもちろんない。
リト君の言った通り、俺のそれはもう勃つことすらなくなり、勢いのない体液を垂れ流しにしているだけになってしまった。それでも身体は絶えず震え跳ね続ける。多分、気づかぬ内に中イキもしていると思う。お互いそれを指摘するのも忘れて、隙間を埋めようとするかのように抱き合った。
「っは、ん………っテツ、俺もう、」
「あぁあア゛!♡い、ぃ゛からぁ……っ!
や゛ぁっ、へん゛!へんなイき゛方しちゃっ、」
「怖くないからな、テツ……っく、ぁ…!
ん゛…っは、出る〜〜〜ッ゛♡」
「あ!♡ひ、ぎ……っ゛ぁあ!♡
ォ、お゛ぉ…ッ〜〜〜〜〜♡♡」
がつがつ奥は突かれるし当然のように前立腺は潰してくるしで喉から無理やり絞り出したかのような潰れた声が出る。
あ、変なイき方する、と察して慌てて声を掛けるが、まるで慰めるように返事をされてそういうことじゃねぇ!と内心ツッコむ。結局制止も意味なく終わり、深い絶頂を迎えてしまった。甘く重いしびれが全身を走っていき全く戻る気配がない。
中でリト君も果てたのか、ゴム越しにどくどくと熱を持った重たいのが排出されていくのを感じる。長い吐精が終わっても抜かず、お互い荒い呼吸を整えようと酸素を取り込む。
落ち着いてきたところでリト君がずるりと離れる。身体が汗と体液でまみれ、シーツもぐちゃぐちゃだった。でも今はそれを気にする人物はこの空間にいない。二人して力尽きたようにベッドに隣り合って寝転がる。
「………ぁのさ、」
「ん?」
「あ、いや、普通に聞きたいんだけど
なんで急にぱぺ捨てて普通のに…?」
「え?…あー、なんかよくよく考えたら
テツが気持ちよくなってるの、
半分はぱぺの力じゃね?って考えてさ
急にムカついてきちゃってぇ……」
「うわぁ!いきなり落ち着くな!」
色気もクソもないピロートークとやらを繰り広げていると、もちろん性行為をした身体には疲れが出てくるわけで。会話している内にお互い返答がゆっくりになり、遅くなる。風呂も洗濯も、やらないといけないことはまだまだたくさんあるがそれは起きた後でいい。
起きた後当然俺の身体は悲鳴を上げるだろうが、代わりに甲斐甲斐しくリト君が世話を焼いてくれるので悪くないと思う。陽だまりのような橙色と海のようなミントグリーンを目に焼き付けて、ゆるやかに眠気に身を委ねた。
そして後日、Oriens三周年記念グッズとしてヒーロー衣装のぱぺを出すという案が会議に出た時、やたらとリト君がこちらをにやにやしながら見てきたので、一発グーパンをかましてやるのだった。
END.
皆様お久しぶりです。作者です
大変おまたせしました〜〜〜!!
長らく完成できずにいて申し訳ないです
誤字脱字などありましたら随時修正していきます
コメント
2件
最高すぎます!!!、😭ほんとにありがとうございます!!🙇🏻♀️ 人形に嫉妬する宇佐美がもう流石すぎて、見てる時にウハッてなりました🤣まじで話の作り方が上手すぎて毎日見てます👀😭 いつもニヤニヤしながら見てるので口角上がりっぱなしです笑🤣ほんとに良すぎました♥️ これからも頑張ってください😊!応援してます💪まじで大好きです︎💕︎︎︎💕︎︎
うわあああああ最新話読み終わったよ!!😭💕💕 ぱぺで感覚繋がっちゃう設定、もう最高すぎるでしょ…!リト君がぱぺ見つけて「え、やだ」って拒否るところからもう完全にリト君のペースやん!!笑 でも最後のピロートークで「半分はぱぺの力じゃね?ってムカついた」って言うリト君に「うわぁ!いきなり落ち着くな!」って突っ込むテツのコンビネーションが尊すぎる…😭🌷 ちゃんとお互いの気持ち大事にしてるとこもエモい!三周年グッズの話でニヤニヤするリト君にグーパンかますテツ、正義!! ねう。さん、待った甲斐ありました…!!✨