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綾歌視点
皆が、私達の遅刻の事を忘れたと思われる頃。
「えー、みなさん!学園祭の日程が決まりました!7月21日、水曜日です!」
というお知らせが入った。
「わー!」
「楽しみ~」
「いぇぇい!!」
そんな中でも、隣の席の今井怜奈(イマイ レナ)ちゃんだけは、
「めんどくせぇ~、」
と言っている。怜奈ちゃんのこういうところ、怜奈ちゃんらしくて面白いなと思う。
「ねぇねぇ怜奈ちゃん。」
私が怜奈ちゃんに話しかけると、
「なんだよ。」
と、荒い口調で返事をしてくれる。口調は多少荒くても、彼女の優しい性格を知っている私は、そのまま続ける。
「あの、学園祭一緒に回らない?」
今年は優愛と遥斗が休むから、一緒に回れる人が居ないのだ。十夜は休まないが、流石に男女二人で一緒に回るのはまずいだろうと言うことになった。
友達だし、別に良いと思うのだけれど。
「ん~、」
考えていたと思わしき彼女が口を開いた。
「まぁ、いいzあ、まったまった!あの三人が居るなら却下!」
なんだ、そんなことか。
「今年は、優愛と遥斗が休むから、四人で回れないの。十夜も、二人だけで回るなんて嫌だって断られちゃって。」
しまった、今、回る人がいないのを十夜のせいにしてしまった。私が怜奈ちゃん以外の子を誘えない、臆病者なだけなのに、、
「ふーん。まぁ、それならいいけどさ……」
嫌そうにしてる、?嫌だったかな、、??
「え、あ、ごめん、いやだった、?いやだったよね、」
「え、いやそういう訳じゃ、」
「「……」」
き、気まずい、、
「で、二時間目に席替えです!これで朝礼を終わります!一時間目は、選択授業です!音楽科を選んだ人は防音室へ、数学科を選んだ人は多目的室へ行ってください!」
「はーい!」
私は数学科の方が得意だから、音楽科の方を選んだんだっけ、
「綾歌、、一緒に、行くか、?」
あっ、そっか、怜奈ちゃんも一緒、気まずいな、、でも、こんなことで気まずいとか思っちゃうの、私神経質すぎ…
こんな時、優愛なら……
ダダダダダダダダッ!!!
も、もしかして、!!
「あぁぁぁぁぁやぁぁぁぁぁ!!」
「廊下は走ってはいけません!」
ゆ、ゆあっ…!よかった。
「ご、ごめんね!優愛と行くから、!」
「あ、待てよ、!」
タタタタッ
ゆあっ、!ありがとう、!後で優愛の大好きなポテト奢ってあげよう。
怜奈視点
「ねぇねぇ怜奈ちゃん。」
正直、少しだけびっくりした。私に声を掛けた綾歌にも、一緒に回ろうと誘ってくれるんじゃないだろうかと期待してしまった自分にも。
「なんだよ。」
荒い口調になってしまった。やっぱ私は駄目だな。
「あの、学園祭一緒に回らない?」
oh……まさか期待が現実になるとは。驚いたが、嬉しくもあった。
私なんかが綾歌と一緒に回ってもいいのだろうかと考え込んでしまう。
「ん~、」
まぁ、
「まぁ、いいzあ、まったまった!あの三人が居るなら却下!」
あんな陽キャ(一人を除いた)達と一緒に回るなんて、死んでもごめんだね!
「今年は、優愛と遥斗が休むから、四人で回れないの。十夜も、二人だけで回るなんて嫌だって断られちゃって。」
私と回りたい理由って、それだけかよ、
いやいや、誘ってもらえただけ、有り難い。
「ふーん。まぁ、それならいいけどさ……」
あ、しまった。素っ気なくしちゃったかも。
「え、あ、ごめん、いやだった、?いやだったよね、」
は、?
「え、いやそういう訳じゃ、、」
「「……」」
駄目だな、私。最悪、、
「で、二時間目に席替えです!これで朝礼を終わります!一時間目は、選択授業です!音楽科を選んだ人は防音質へ、数学科を選んだ人は多目的室へ行ってください!」
あ、私は数学嫌いだから音楽にしたんだっけ、綾歌も一緒、!誘ってみよ、
「綾歌、、一緒に、行くか、?」
すると綾歌は少し考え込むような顔をして言った。
「ご、ごめんね!優愛と行くから、!」
え、、?
「あ、待てよ、!」
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長くてすみません!
一個解説!
怜奈視点のところで綾歌を呼ぶ優愛の声が書かれていなかったのは、綾歌に一緒に行こうと言って貰いたい一心で、周りの声や音が聞こえていなかったからです。