「えっなんだよ俺って」
思わず言葉が出た。でもそれは、俺の中の本心であった。
女が「俺」なんて気持ちわりぃ、最近は擁護派とかいるけど俺は断固反対派。
まぁ、空気悪くしたらやだし…
「や、ごめんなんでもな」
「いやいや!ごめんねこっちこそ!
…ねぇ、私のこと覚えてないでしょ」
「え、なんでばれたの?」
「んー、秘密かな」
…やば、ばれたか、気まずい…
「あ、全然いいんだよ?私も侑李くん、みんなの前で自己紹介するまでわかんなかったし」
「いやぁほんとごめんな~!!え、名前教えてくれないか?ついでに連絡先」
「あたし、日奈だよ。まぁ中学校とか後半あんま来てなかったしね~
はい、このQRコード、LINEね」
「ん、登録しといた!
ひな…ひ、な……あ、保健室の秀才?」
「えなにそうよばれてたの?w」
「そうそう、滅多に教室来ないのにテストいちいかっさらってってた…
あ、…触れないほうがよかった?」
「…や、大丈夫だよ、事実だしね~
あ、私これからバイトなんだ、、また連絡してね」
「え、忙しいな、頑張れー!またな」
「うん、 みんなにも言っといて」
「はーい」
ふぅ、よし、かわいい子と連絡先交換できた!ちょっと微妙な雰囲気だったけど…w
後で連絡入れよ~
「おい侑李~俺とも話そーー!!」
「あ、はーい」
………