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夕方、ケイジの神葬が執り行われた。場所は、エデリアの帝都にある聖堂だった。ルミラリアからはわずかながらも付き合いのあったユウリと法皇のみが出席した。

白石の床上には、長椅子が並んでいた。大人に交じって十代と思しき男女もおり、フィアナの姿もあった。沈鬱な眼差しを前方に向けている。

左右の壁はそそり立つかのように高く、頭上でアーチを描いていた。窓はなく、壁に等間隔に並ぶ蝋燭が静かな光を投げかけている。

聖堂は、ほぼ全てのものが白色だった。例外は正面に位置する、黒い棺である。その内側にはケイジが横たわっており、穏やかな顔つきで覚めぬ眠りについている。

しばらくして、黒色のゆったりした服を着た老人が前に出てきた。片手に持っていた本を開き、厳かな佇まいで息を吸い込んだ。

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