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それから月日が経ち、俺たちはバンドを組むことにした。メンバー集めや作詞作曲を頑張り、いつの間にか沢山のファンを持つようになった。
俺はまだ若井を諦めてはいない。
w「元貴!あのさ、カフェでちょっと相談に乗ってくれないかな…?」
ある日、若井からカフェに来て欲しいと誘われた。
カフェはあの時のことを思い出してしまうから、苦手なんだよなと思いながらも返事を返した
m「うん、いいよ」
w「ありがとう!じゃあの時のカフェで!」
よりによってあの時のカフェかよ…まぁ若井の為だし行くか。
w「俺、昨日あの彼女と別れたんだよね..」
m「別れた…?」
え?別れた?彼女と??聞き間違えじゃないよな..
w「うん、バンドに集中しすぎって言われちゃって..笑っちゃうよな笑」
若井の顔を見ると、全然いつもの若井の笑顔ではなかった。
m「別れちゃったんだ..まぁ若井には彼女が居なくても僕たちが居るから!これから彼女のこと忘れるぐらいの思い出つくろうよ!」
ニヤけるのを我慢しながら俺は言った
w「そ、そうだよな!これからもっと有名になってあいつを後悔させてやろう!」
これは俺にとって最大のチャンスだ。そうとなれば
m「あ、せっかくなんだし僕の家で飲もうよ!酔ったらどうせこの事忘れるって!」
w「俺お酒飲めないけど..ま、いっか!飲も飲も〜!」
今夜家で若井をどうしてやろうか。想像するとニヤけが止まらない
そして時間が経ち、若井が俺の家のインターホンを押す。
m「鍵空いてるよー」
ドアが開く音を確認し、若井をリビングに招き入れた。
何か沢山入っているものを持っているので気になって聞いてみると
w「いや、もう楽しみすぎてめっちゃ買っちゃった笑」
m「そっか笑、早く飲もーよ!」
w「そうだな!」
w「もう本当なんなんだよぉ//あんだけ長い時間過ごしたって言うのにさ〜!//彼女なんだったら俺の生き甲斐受け入れろよ!」
ベロベロに酔った可愛い若井の小言に相槌を打ちながらタイミングを見計らう
w「元貴みたいな人が彼女だったら良いんだけどなぁ〜」
来た!
m「じゃあ、付き合っちゃう?」
w「それも良いかもね〜」
w「えっ?今なんて言った?付き合う?」
酔いが覚めたのかベラベラと話す若井がまた愛おしい
m「待って、今の無し、俺の話目見てちゃんと聞いて」
m「俺、若井が中学の時からずっと好きでした。付き合ってください!」
w「..本気?」
m「まじ」
w「…喜んで!」
若井が”いつもの”笑顔じゃないとびきりの輝いてる笑顔で言った。
あぁ、彼女に向けてた笑顔もこんな感じなのかと少し若井の”元カノ”に嫉妬をしてしまう
m「まじ?今からもう俺たち付き合ってるって事?」
w「になるね..てかお前から告ってきたくせに何言ってんだよ..めっちゃハズくなってきたんだけど…」
m「…若井!」
告白が成功したのが嬉しすぎるあまり、若井の腕を引いて口付けをしてしまった
w「ん..ふぅ…//ちょ、急すぎだって…」
顔を真っ赤に染める若井が可愛らしい
ずっとこのままがいいのにな
Just a Friend.
END
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