※注意※
・腐作品です。地雷の方は回れ右
・同棲しています
・この作品は2.5次元の方を使った作品です。
とてもデリケートなものなので,本人様に迷惑をかけないようにしてください。
・本人様とは0.1mmも関係ありません
・できるだけ気をつけてはいますがキャラ崩壊があるかもしれません。
・主は小説をあまり書いたことがありません。文章がおかしい所があるかもしれません。
これらが大丈夫な方はどうぞ。
shk side
パリーンッッ
静かな朝に1つ、ガラスの割れた音がする。
「やっちまった…」
やらかした。完璧にやらかした。
いつも朝ご飯や夜ご飯は交代ごうたい、俺とぶるっく、2人でやっている
今日は俺が朝ご飯を作る番だったので少しだけ早めに起きた。
いつもより良い目覚めだったので 今日は良い日になるかもな。 なんて思った矢先
食器棚を開けて2人分のコーヒーを入れる為にマグカップを取り出した。
のだが、ここで事件が起きた
俺が生憎手を滑らせてぶるっくの方のマグカップを割ってしまったのだ。
別に普通に売ってるものだからそこまで怒らないとは思いたいが…
そんな事を黙々と割れたマグカップの前で立ち尽くし、考えていると
隣の部屋のドアが開いた
br「シャークん?!今なんか割れた音したけどだいじょーぶ…?」
shk「ん…あ俺は大丈夫なんだけど…その…ぶるっくのマグカップ割っちゃってさぁ…w」
br「えっ…?」
shk「いや〜すまん…手が滑ってさ…また新しいの買ってくるからそれまで俺の使ってて」
br「……」
あれ…なんで喋らないんだ?
br「…だ。」
shk「なんて?」
br「僕ッ…僕このマグカップじゃないと嫌だ!!!」
shk「えっ?」
まさかのぶるっくからの返答で思わず間抜けな声が出てしまう
そんなに大事なものだったか…?
shk「いや何いってんるんだよ…別にそこら辺のイオンモールとか行ったら売ってるだろ?!」
br「ッ…これじゃないと意味が無いの!これじゃないと……」
ぶるーくが朝にも関わらず大きな声でそう言う
こんなぶるーく初めて見た。
いつもふわふわしている性格だからこそ、こんな時どうしたらいいか分からない
shk「なんでそれじゃないといけないんだよ…」
ぶるーくがこんなに大切にしているからきっと…何か思い出深い物なんだろうか…
br「…覚えてないの…?」
覚えてない…?
shk「覚えてないって…何をだ…?」
br「……」
黙り込んでしまった。
いや、本当に分からない…。
br「へ〜……シャークんって思い出を大切にしないタイプだったの?…w」
…は?
shk「は?」
br「へ〜…そうなんだ。じゃあ納得だわぁ…あはは…」
何を言ってるんだこいつは
確かに俺は人の話をあまり聞くのが得意ではなく、なかむとかに稀に怒られてしまうが別に記憶力が悪い訳ではない。
別に3,4年前ぐらいの記憶だって頑張れば思い出せるし…
shk「いや何言ってんだよ…俺別に記憶力が悪いとかではねぇし、」
br「え?wこのマグカップについても覚えてないのによくそんなこと言えるよね〜w」
shk「…」イラッ
そこまで言う必要があるか?
俺はなかむとよく喧嘩する。
それはどちらもどちらかの発言や行動に気が食わないからそれが納得出来るまで言い合いとかをするんだ。
だから分かると思うが俺は気に食わない発言があったら少しイライラしてしまう
最初こそ別になんともないが、
どうもこんな煽られ自分を罵られる様な事を言われたら気に食わない。
shk「チッ…そんなに言う必要あるかよ。」
だから俺は言い返した。
もしかしたら、もしかしなくてもここで冷静な判断をしていれば平和的な解決も出来たのかもしれないが
俺にそんな冷静な判断が出来るほどの余裕はなくって
つい、言い返してしまった
br「…は?なんでシャークんが怒るの?」
ぶるっくの声がいつもの声よりワントーン程低くなる
……待てよ。俺は今やばい事を言ってしまった…?
そんな事が頭の中で分かっていても俺の性格上吹っかけられた喧嘩はちゃんと片付けとかないと気が済まない。
気がついた頃にはぶるーくと言い合いになっていた。
shk「怒るも何もただのそこら辺に売ってるマグカップだろうがw、そんなに怒る理由が俺には分かんねぇ。」
br「はははっ…ほんっと何も考えようとしてないんだね。馬鹿みたいw」
shk「は?誰が馬鹿だよ。煽ってきたのはそっちだろうが。」
br「何も覚えてないシャークんが悪いでしょ?」
どんどんどんどんお互い言い合いがヒートアップしていく。
shk「なら教えてくれたっていいだろうがよ!!!」
br「ッ…五月蝿い!!うるさいうるさい!もうシャークんなんて大っ嫌い!!!」
shk「…っ…あ゛ぁ゛!!…そうかよ。俺もお前みたいな自分勝手な奴、こっちから御免だわ!こんな家出てってやるよ!!」
br「お好きにどーぞ?」
shk「…そうかよっ、じゃあな」
そう言い捨て、俺は自分のスマホと財布だけを持って先程まで、ぶるっくと一緒に住んでいた家を出ていった。
本当になんなんだよ…買うって言ってんだろうが……
shk「でも…」
………分かってる。知ってるんだ。どう足掻いてもこんなの俺が悪いって事。
俺がぶるーくのマグカップを割ったから喧嘩になった。
俺が覚えていないから喧嘩になった。
俺があそこで反論したから大喧嘩になった。
shk「分かってるのに…ッ」
つくづく自分の性格に嫌気がさす。
自分が悪くても目元が熱くなるのは何故だろう。
shk「ッ…ヒック…自己中って…ブーメラン俺に刺さりすぎでしょ…w」
………俺きらわれたかな…嫌われたよな…。
当たり前だ。だって全て俺が悪い
大好きだった彼
こんな低い俺の声を可愛いって言ってくれて
深夜遅くまでゲームに付き合ってくれて
俺がしんどい時は一日中俺に寄り添ってくれて
毎日飽きずに優しくて包み込んでくれるような、何処か暖かい声で大好きっ言って
俺を優しく抱き締めてくれるぶるーく。
離れたくない、嫌われたくない。
俺を捨てないで…なんて
言う資格すら俺にはないって言うのに。
こう思ってしまうのは心にくるものだ。
こんな時少女漫画みたいな…。モブにナンパされて彼氏が助けてくれる。みたいな展開でもあればよかったんだがな。
現実はそう甘くない。
ま、最近そんな展開が身近にあったような気もするけどな
shk「誰かに相談……」
…も、辞めておこう。
ここまで来て何故人に相談しないのか自分でも分からない
だけど人を頼りたくなかった。
自分の事なんだから、自分でどうにかしたかった。
今ここで悩んでも何も思いつかない
でもどうしても…嫌われても…別れたいっていくらぶるーくに思われてても…辛い…けど、
基このまま謝らないでいるのも俺的には嫌だ
shk「はぁ〜…そこら辺ぶらぶらするか。」
酷く長いため息が出る。
…まぁ歩いている事でもしかしたらぶるーくが言っているマグカップについてさぐれる可能性もある。あれが俺がなにかしたものだったりしたら、の話だが
いや…俺が何かしただけでぶるーくがあんなに反応するかも怪しい
少し自意識過剰だったかもしれない。
悩んで悩んで
俺はこれが1番自分の中でいいと思って自分住んでいる街をぶらぶらした。
shk「なんか…寂しいな。」
いつも出掛ける時はぶるーくが居たから余計そう感じるのだろう
俺がゲームのソフトでも買いに行こうとすると
「シャークんどっか行くの?!え、僕も行きたい!ね?!良いでしょ〜?」
とか言って着いてくるのが本当に愛おしくて大好きだった
いつもふわふわしているのにいざと言う時にかっこいいんだからやめて欲しい
そういえば…
shk「…ゲームソフト…」
ゲームソフト…か…。
ショッピングモールなら何かあるかもしれない。
生憎財布はあるし……行くか
いや、たまには歩きで行ってみよう。そう遠かぁない。
それに気分転換になる
いつまでもブルーな気分だと謝ろうにも謝れないかもしれないしな
shk「こんな1人で遠くまで行くの久々だな…w」
そんな事を呟きながら俺は1人ぶらぶらと歩いていった
道中で毛の色が少し赤みがかった野良猫に出会った。
瞳は綺麗な青色で
その猫はとても人懐っこくまるで、ぶるっくみたいだった。
俺自体 猫派犬派と聞かれたら猫派な為少しはブルーになっていた心が明るくなったかもしれない。
歩いている途中もマグカップについて思い出そうとするが中々思い出せない。
そしてそうこうしている内にショッピングモールについた。
shk「〜っちぃ…」
やはり結構な距離を歩いたからか、はたまた俺の今の心が重くて疲れたのかはしらないけど
今は秋の季節なはずなのに結構暑かった。
shk「とりあえず行くか…」
ショッピングモール内に入ると少し涼しい風が俺にあたる
これはすぐ寒くなるやつだ。
ぶるっく…寒い時外なのに抱き着いてきたなぁ…人がいるからめちゃくちゃ恥ずかしかったけど、その分嬉しいのもある
だけど嫌われていたりしたらもうそういう事もないのかなと思うとまた気持ちがブルーの方面へ行きそうになる
shk「とりあえず回ろう…」
そこから俺は色んなお店を回った。
そして、1店舗 あの割れた奴と同じでは無いものの赤と緑、ぶるっくと俺のイメージカラーのペアのマグカップがあった。
今更これを見ても遅いか…w
shk「そういえば、高校2年の時に何回目かのデートでお互い出し合って何か買って、相手にプレゼントしようみたいなやつで…ぶるっくは緑のマグカップ、俺は赤マグカップ買って2人で笑いあったな…」
結局マグカップ交換し合うって言うヤバい図ができたんだっけな……………
…あ?
shk「…これじゃん……」
絶対これじゃん。いやなんで俺冷静に考えなかった?考えたら分かったじゃねぇか…
俺のクソ野郎…馬鹿野郎…
なんで…
shk「思い出さなきゃ良かった…。」
なんで今なんだよッ…もう遅せぇよ……
考えたら分かったという悔しいと言う気持ち
なんであの時思い出さなかったのかと言う自分への怒り、後悔
そんなマグカップを大切にしてくれて嬉しい気持ち
そうやって色んな心の気持ちの海に溺れている時に横から声がした。
??「シャー…クん…?」
shk「へ?」
その…その横からした声の人物は……赤いダボッとしたパーカーを着ていてふわふわとして声の…そんな声とギャップのある背の高さがある人物……そう。ぶるーくだった。
shk「な、んでぶるっくが…」
いきなりの事で所々が裏声になる
…いや……なんで…出会っただけでビビってんだよ俺…あやまらないと…きらわれてても…
br「…」
shk「っあ…ク…ぶるっく…」
br「なに?」
やはりぶるっくの俺への態度は心無しか少し冷たい…??…けどさっきよりは冷たくなくなったような…気がする
しかし…やはり謝るというのはとても勇気が居るということが改めて分かった
ましてや少しだけ時間空いただけで謝る…最高に気まずい…、
…あやまらないと…たとえ…許してくれなくても。その覚悟で行こう。
大丈夫…。俺が悪いならちゃんとあやまらないと…。
shk「ぶるっく…許してくれなくても良いッ…から…」
目元にまたもや大喧嘩した後と同じように熱くなる
br「…」
shk「ごめん…なさい…」グスッ
言え…た。よし、これでもう…悔いは……
少しだけだが安堵した瞬間
その気持ちは一瞬にして…良い意味で砕かれる
ギュ〜
俺より一回り…いや二回りだろうかでかいぶるーくに抱き締められる
今、自分で何が起こっているのかが全く理解出来ていない。
shk「っえ…ぶる…っく?」
br「…なさい」
驚きのあまり涙が引っ込む。
こんな小さい声のぶるっく初めて見たかも…なんなんだろう…
shk「ん…あ〜…小さくてよく聞こえないんだけど…」
br「…ね…ごめんねぇぇ〜ヒック…シャークんごめんねぇ〜…ごめんね…ウゥ…嫌いにならないで…僕の事嫌いにならないでぇ…!!」
shk「え?っえ?」
全く理解出来ていなかったのに更にぶるーくが俺に謝ることによってもっと分からなくなった
それもそのはず、さっきまで喧嘩をしていた相手が今俺の事を抱き締めて…それに泣いてめちゃくちゃ謝ってくる
こんな状況になったら誰もが困惑するだろう
それにぶるーくが謝る必要性が全くない。悪いのは全部俺なはずだ…。
…と言ういうかこんな所で言うのもなんだが…
shk「ちょっ…おまぶるっくここ外!後なんでお前が謝るんだよッ…!!悪いのは俺だろ?!」
br「ごめん…(泣)
僕が悪いんだもん…喧嘩になった原因だもん…本当にごめんねシャークん…
理由ぐらい教えるなんて容易いのにぃ…
あんなに怒っちゃって…僕の事もう嫌い?嫌いだよね……うぁぁぁぁ…ごめんなさぁいぃ〜!!!」
何回も何回も謝ってくるぶるーく
頭を俺の肩にぐりぐりと押し付けておまけに抱きしめる力まで強くなる
いや待て今「僕の事嫌いって聞いたか?」
…俺が…ぶるーくのことを嫌い…?
そんな…そんな訳……!!
shk「…嫌いな訳ないだろ!!!」
俺にしては結構大きめな声が出る
…ここがショッピングモールなのを忘れて。
まだ今日は人が少なくて良かった…。
いつも恥ずかしくてこういう事をあまり言えないのだが今は感情の思うがままに発言をしているせいでいつもの恥ずかしいと言う感情がなくなり、思っているままのことをぶるーくに伝える
shk「まずまず割っちゃったのは俺だし…それに………マグカップの事、思い出した。あんな大事な事忘れててた俺に非がある…。
だから…そんな謝んないでくれよ…。」
br「!!…思い出してくれたの?!」
俺がマグカップのことを思い出したと言うとガバッと言う効果音がつきそうなくらい勢いよく俺の肩に蹲っていた顔が上がった
shk「うん。…本当に…ごめん。」
少しだけ沈黙が流れた
だけどその沈黙の時間はすぐ無くなった。
br「いや…でも違う!悪いのは僕!ぼく!!」
shk「は?いや俺だ!」
br「ぼ〜く!!!」
shk「俺!!!」
さっきの会話が嘘の様に子供みたいに会話をする
…やっぱりぶるっくと一緒がいちばん楽しいわ…w
br「あはっ…w」
shk「ッ…w」
br.shk「はははっww」
br「…ねぇシャークん?」
shk「なに?」
br「…もう1回お揃いのマグカップ買わない…?ほら…その…」
shk「ぶるっくが良いなら俺はいいけどよ…あ〜その…なんだ。仲直り最初にしといた方が…後々スッキリするというかなんというか…ほらあれだよ。」
言葉が全く出てこない
語彙力を鍛え直す日が近いかもしれない
br「あはは〜ごめんね〜それがさっきだったね…
じゃあシャークん?あの…僕と仲直り…してくれる?」
…まぁまだ、俺がマグカップ割ったのにぶるっくが先に言うのは不満っちゃ不満だけど
shk「…あったりまえ。またよろしくな!!」
br「うん!!また宜しくねシャークん!だぁいすき!」
ギュウゥ…
力込めすぎだろこいつ…どんだけ嬉しいんだよ…。まぁ俺も嬉しいんだけどさ…w
本当に…嫌われてなくて良かったぁ〜…
shk「ちょっ!!お前力込めすぎだろ?!離れろ…」
br「やだ〜♡僕今日一日この状態でいる〜」
shk「はぁ…マグカップ買えないけど良いのか…?」
br「む。それは嫌!じゃあ買うか〜」
そう言い俺を抱きしめていた手を離してズボンから財布を取り出すぶるーく
正直言うと少し寂しかったりする。
まぁそんな我儘言ってられるほどイチャイチャしたくないから言わないけど
shk「ちょい待て」
br「うぇ?」
shk「俺が割ったから俺が払う。頼むからこのぐらいはさせてくれ…」
まじでこのぐらいはさせてもらわないと釣り合わさなすぎるし…。
俺はそういいズボンのポケットから財布を取り出す。全然足りるな。
br「…じゃあそうしてもらおっかなぁ〜ぁ?
またひとつ、僕の宝物増えちゃうね♪」
shk「は…///…大袈裟だろ…」
こいつは…急にイケメンになるから心が持たない
br「え〜?シャークん照れてるのぉ?可愛い〜…可愛すぎる!ぅ!」
shk「チッ…あぁうっせうっせ!!!///さっさと買って帰んぞ!!!」
br「は〜い♡ 」
おまけ
翌日
shk「…」
br「シャークんおはょ!」
shk「ん。はよ。ねむぅ…」
br「朝ごはんの準備してるの〜?」
shk「見たらわかるだろ!!」
br「いぇーい!じゃあ僕昨日買ったマグカップに色々やっといて!」
shk「おけ。」
br「やったぁ〜じゃあ着替えてくるね!」
shk「へーい」
ほんとうに仲直り出来て良かった
ご覧頂きありがとうございました!!
リクエストのbr×shkでした。
やはり喧嘩パロを書いてるとSAN値がごっそり削られていきます…。
これにて現パロの喧嘩パロのリクエストは❌となりますのでリクエストはご遠慮頂けるように思います
それではまた次の小説で_______。
投稿遅くなってすみません
コメント
2件
ノリで音読してたらめちゃくちゃ長くていい話すぎて混乱、
はい、とてつもなく好きです ありがとうございました😇 やっぱり喧嘩っていいですね… shkさんの心理描写の書き方めっちゃ好きです(((語彙力