テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
右左一奥
587
1ヶ月という無茶な期限は無くなったものの、騎士達を鍛えるという依頼は変わらない。俺とゼロは、カルアさんの希望を出来るだけ細かく聞きとってから、穏便にお帰りいただいた。
心なしかスッキリした様子のカルアさんを見送ると、何故か急にぐったりとした疲れを感じる。
「どうぞ。疲れた時には甘いものですよ!」
シルキーちゃん達が労ってくれる。
俺には大好物のアップルパイ、そしてゼロにはまだ見た事がないデザートが運ばれる。
「あの、新作なんです」
淡いピンク…桜色の髪の桜ちゃんが、緊張した面持ちで説明してくれた。
「フルーツいっぱい!カスタードタルトです!いちご、キウイ、オレンジ、ピーチ、グレープ、5種類のフルーツとカスタードクリームが絶妙なハーモニーを奏でる、自信作なんです!」
緊張してた割に、長セリフを淀みなく言い切ったな。偉い。
美味そうだけど、一人で食うにはちょっとでかい。直径15cmくらいあるんじゃないか?
「ゼロ、俺にも一口」
「多分食べきれないから、潔く半分あげるよ」
あ、やっぱりデカいよな。
「うん、確かにフルーツの酸味とカスタードの甘さが絶妙だね!」
「ああ、美味いな。ただ量が多すぎるから、カットして出した方がいいんじゃないか?」
うん、マジで美味い。
ブラックの珈琲とも相性が良く、俺達はあっと言う間に平らげてしまった。
桜ちゃんはその様子を嬉しそうに見届け、食べ終わった皿を纏めると、スキップしながら厨房に戻っていった。
明日から、これもメニューに加わるんだろう。
美味しいオヤツでちょっと元気を取り戻し、向かう先はモニタールームだ。
カルアさんの登場で中断した、スターセイバーの特訓を再開したいからな!
マスタールームに戻った俺は、早速魔道書を開き、さっき理解したばかりのスターセイバーの呪文を繰り返し繰り返し呟く。
まずは淀みなく言えるようにならないと話にならないからな…。
30分も呟いていたら、ある程度スラスラと言えるようになってきた。これなら、魔力をのせて詠唱しても、いけるかも知れない。
体を巡る魔力を両手に集め、集中しながら呪文を詠唱する。
……ダメだ。
途中でつっかえて、不発に終わる。
何度か詠唱しては失敗し、さすがにちょっと疲れてきた。朝からずっと練習しているからか、魔力も少なくなってきたし…。
「一息入れる?」
コメント
1件
うわぁ第149話も読み終えたよ〜!!🌸✨ カルアさん帰った後のスイーツタイム、めっちゃほっこりした〜!🍎 桜ちゃんの新作タルト、フルーツ5種類も乗ってて贅沢すぎる!しかもゼロと半分こして食べるシーン、なんか親友感あってじーんときた😭💕 そしてスターセイバーの練習、まだまだ苦戦中なんだね…!でも詠唱がスラスラ言えるようになってきたところ、成長感じられて嬉しいよ!「一息入れる?」のセリフで終わったのが気になる〜次が待ちきれない!🔥