正しくなれない
⚠注意⚠
原作のネタバレ
人物の過去の変更
隠語有り
歌詞変更
ちょっと切ない
解釈によって意味変わる可能性有り
↑恋愛表現らしきところ有り
登場人物
中原中也 太宰治 織田作之助
この物語は中也視点、太宰治視点で進みます。
視点切り替えの時→・・・
初めは太宰治視点です。
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私はポートマフィアの太宰治_
『だった』
織田作之助という私の親友が居た。
だが、私の判断一つで彼を死なせてしまった。
彼は最期に言った。
『人を救う側になれ。 どちらも同じなら、いい人間になれ。弱者を救い、孤児を守れ。正義も悪もお前には大差ないだろうが。そのほうが幾分か素敵だ。』
私はその後、ポートマフィアを裏切り、 探偵社に加入した。
本当は相棒を裏切りたくはなかった。
でも、親友のお願いだから_
でも、これは未来の話。
私は正しくなれない
俺は人間じゃない。
俺はただの人造人間だ。
ロボットだ。
ある日、俺を作った研究所から抜け出した。
ずっと走り続けた。
足を止めることはなかった。
あれからどれくらい走ったのだろうか。
俺は森の中に居た。
そう、霧が毒を見たんだ。
あの時、どうすれば彼が死ななくて
済んだのだろうか。
片っ端から確かめたくて_
分かるまで考え続けていたい
…なんて、未来の私は言う。
私に相棒ができたのは_
疲れ切って、倒れて居たところを誰かが
救ってくれた。
俺は俺を偽った。
優しく振る舞って、作り笑顔を見せて_
どうしても仲良くなりたかった。
俺には友達なんて居ないから_
ある日、私は森に来た。
ただ気分で森に出掛けただけ。
暫くそこで歩いていると、奥に人が見えた。
それは男の子だった_
酷く衰弱していて、体は疲れ切って
動かせないらしい。
私は彼が自分を偽っているのが分かった。
彼は私に作り笑いをしてみせた。
衰弱しているのに、体が疲れ切っているのに…
『無理しなくていいよ』
俺は目を丸くした。
俺が自分を偽っているのがバレていた。
『嫌われてしまう…』
そう思えば思うほど、涙が溢れて止まなかった。
彼は泣き出した。
私は焦った。
男の子の慰め方なんて知らなかったから_
その出来事が起きてから1年。
俺はポートマフィアに入っていた。
理由は自分でもよく分からない。
もしかしたら”あいつ”に
『君、ポートマフィアに入らないかい?』
と言われたからかもしれない。
ポートマフィア、太宰治に_
太宰は俺を救ってくれた恩人だった。
森で俺を拾ってくれたのは太宰だった_
でも、この幸福はそう長くは続かなかった_
太宰がポートマフィアを裏切った。
ポートマフィアを辞めたんだ。
『ごめんね』
私が見ていた未来は本当の事だったらしい。
織田作之助は亡くなり、
私はポートマフィアを裏切った。
当時、私は18歳。
彼に出会ったのが15歳。
『たった三年間の付き合いだったけど、
ありがとね、中也。』
それから毎日が辛かった。
ずっと胸が痛くて、苦しくて_
毎日、虚しさと哀情に襲われた。
それから2年がたったある日_
私は武装探偵社の一員として彼の前に現れた。
私は優しく微笑んで、彼の背中を撫でた。
俺は静かに涙を零した。
そして口を開いた。
『俺は、相棒の太宰治を 失った…奪われた』
彼の口から出た一言。
私はその一言に首を横に振った。
『違うよ、そうじゃない』
彼は固まった。
まるで時間の流れが止まったかのように_
『偽りで出会えた僕らは何一つも奪われてない』
そして、また彼は口を開いた。
『手前は一回奪われてるんじゃねぇの?』
あいつは目を大きく開いた。
何故だろうか。
あいつが泣き出す気がした。
私は涙を堪えた。
彼に情けない私を見せたくなかった。
どうしても_
でも、彼は私の背中を優しく揺すった。
私の涙をほのめかす様に_
とうとう私は涙を堪えきれなくなった。
あいつは俺の前で初めて涙を流した。
『辛かったよな。俺にはその辛さがわからねぇが、手前の涙を受け止めるくらいなら出来るぜ 』
私は彼の言葉に小さく頷いた。
そして、再度口を開いた。
『ありがと、中也_』
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今回も意味不明になってしまった…。
今度解説出すね〜!
それじゃ、バイバイ!(。・ω・)ノ゙
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