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月明かりと猫

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月明かりと猫

1 - 月明かりと猫

♥

93

2025年12月24日

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⚠️nmmn⚠️


「━━━━━━はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・ッ」


俺の中から熱いものが込み上げてきて、先端からトロリと白い液体がこぼれる。


また、俺はシードで抜いてしまった。


ツンツンした態度とか、全てが俺の心を掻き立てる。


最近撮った録画を見返して、また俺はシードに発情してしまっているのだ。


男が好き、いわゆる俺はゲイだ。


周りから気持ち悪いと思われることは重々理解しているから、こうやって一人でシているのであって・・・。


もちろん、ゲイ専用のマッチングアプリでマッチした人と身体を重ねたこともあるが、俺の心は満たされなかった。


(シードじゃないと、ダメなんだ・・・)


俺はいつも、叶わぬ恋をしてしまう傾向にある。


特にゲイを毛嫌いしているような、ツンデレ系男子に。


勝手に好きになって、勝手に失恋して、、。


それが俺の、いつもの恋愛スタイルだった。


そう、あの日が来るまでは_____。





「「「「乾杯!!」」」」


その声と共に、四人のグラスがカランと音を立てる。


この時にはすでに四件目で、みんな頭に酔いが回っていた。


ニキニキとせんせーと俺は、かろうじて立っていられるくらいまで酔っ払っているのにも関わらず、ニキニキが次々にお酒を頼んでいく。


シードは俺たちほどでは無いが、顔が真っ赤で、ほとんど呂律が回っていない。


四人とも、もうお酒を飲んではいけないと分かっているけれど、仕事の疲れなどが重なり、四体のアルコールモンスターを生み出してしまったのだ。


もう何杯飲んだか分からない。


ニキニキが最初に酔っ払って、お酒を次々に注文していった結果がこれだ。


そんなニキニキは、「ぼびーのおひざに、だーいぶ!」などと言って、せんせーの膝に頭を乗せて、寝息を立てながら、夢の世界へと迷い込んだ。


これはいわゆる、膝枕というものだ。


俺はそんな二人を横目に、シードを見つめていた。


「なにみつめてんだよ…!!」


あまりにも俺がシードを見つめていたからなのか、シードに気付かれてしまった。


「シードちゃんも俺に膝枕されて見てほしいなーって」


「するわけねぇだろ!ばかがよ…!!」


「ちぇー、まぁやってくれるとは思ってなかったけど」


やはりダメだったか、と苦笑してしまう。


そしてニキニキ達の方へ視線を戻すと、ニキニキが「う”っ…」という呻き声をあげた後に、せんせーの膝がニキニキの吐瀉物まみれになった。


「ちょ、ニキ何しとんねん。大丈夫か?てか、俺のズボンに吐くなよ、これめっちゃ高かったやつなんやで!?!?」


「う”ぅ…まだ気持ち悪い……」


「もう……はよトイレ借りなな。……ほら、ニキ行くぞ」


「う”ぅ…うん……」


そう言って、二人はお店のトイレに数十分こもり、やっと出てきたと思うと、二人の洋服は先程より増して吐瀉物まみれになっていた。


「二人とも大丈夫なの!?!?」


「さすがにこんな状態では店おれへんし、俺らは先帰っとくわ。二人はどうする?もうちょいおるんか?」


「いや、俺たちもそろそろ帰ろうかなー。」


「分かったわ。今日は久しぶりにみんなでたくさんお酒飲めて良かったわ。おやすみ」


「そうだね、おやすみ」


そういって俺たちは店を後にした。




「そういえば、シードちゃんって終電大丈夫なの?」


「……あ、やべ……。すっかり終電のこと忘れてた……。悪い、とめてくんね?」


夜風が吹き、俺の心が揺れ動くのを感じた。


「べ、別にいいけど。どうせ泊まるなら、お酒とか買って帰る?」


「まじ!?助かったー!!お酒飲む!」


別にいいけどとかって素直に言えなかったけど、シードが俺の家に泊まる事実が嬉しすぎて、そんなことどうでも良くなった。


少し歩いてコンビニに着くと、二人でお酒ツマミをどんどんカゴに入れていき、お酒も何本かカゴに入れた。


てっきり一本だけだと思っていたが、夜風に吹かれて少し酔いが覚めたらしい。


そのままレジに向かい会計をしていると、やっぱりこれもとアイスを二本持ちながら俺の元に向かってきた。


そして会計を済ませると、帰り道は二人でソフトクリームを頬張りながら、とぼとぼと歩いていた。


「ベッドひとつしかないけど、一緒にベッドで寝る?」


「は?気持ち悪い!俺がベッドで寝るから」


「やだわ!家主の俺がベッドだから!」


「こっちもやだわ!」


そんな醜いベッドの争いをしていたら、俺の家に着いた。


「お邪魔しまーす」


「どうぞー」


シードが丁寧に靴を合わせる。


口調は乱暴だけど、そういうところはしっかりしているところが、シードの好きなところ。


しばらくシードは俺の部屋を見渡したあと、「俺、このままだと寝ちゃいそうだから、お風呂先もらっていい?」と半分服を脱ぎながら言った。


「まぁいいけど、風呂入れるからちょっとだけ待っててね」


「うい」


シードが俺の家の風呂に入るという事実だけで、オカズができてしまった。


しばらくするとお風呂が沸いた音がしたので、シードが風呂に入った。


やばい、これ、我慢できるのか…?


でも、手を出したらそこで関係はジ・エンド。


だから、仕方なく我慢するしかないのだ。


そんなことを考えていると、シードがお風呂から出てきた。


「お風呂ありがと…」


その姿は、下着に上半身は裸で、首元にタオルを巻いているだけだった。


「全然いいよ〜!…それよりもその格好……」


「着るもん持ってきてないから、なんか貸してくんね?また洗って返すし」


「……う、うん。いいよ…!」


「……ありがと」


これっていわゆる彼シャツというやつでは……!?!?


俺は適当にTシャツを引っ張り出してきて、シードに渡した。


「サイズ合わなかったら教えてね。一応大きめのやつなんだけど」


「お前俺のこと太ってるとでも言いたいんか??普通に入るし」


不貞腐れたようなその表情も、たまらなく可愛かった。


「じゃぁ俺もお風呂入ってくるわ。適当に座っててね」


「分かった」


そう言って、俺はお風呂に入った。


洗い終わって湯船に浸かっている時、シードのことを思い出してしまい、男根が熱を帯びてゆくのがわかる。


(ば、バカ…!!おさまれよ、俺のチンポ…!!万が一勃起してるとこ見られたら終わるんだぞ!?!?はやく沈めなきゃ……)


いち早く沈めるために、いつもより刺激を与えながら、ひたすら上下に擦った。


頭の中で風呂上がりのシードを思い浮かべて自慰したからなのか、すぐに俺は射精した。


溢れ出る吐息を我慢するべく、湯船に顔を埋めると、さっきまでシードがこの湯船にいたのかと考えると、慌てて湯船から顔を出した。


あともう少し湯船に顔を埋めていたら、再び元気になってしまうところだった。


これ以上は危険だと判断した俺は、お風呂を出ることにした。


服を着て自分の部屋に行くと、俺が待てなかったのか、一缶空になっているビールと酔っ払っているであろう、シードがいた。


「来るの遅いよぉ…」


完全に目が蕩けており、通常ではありえない甘えん坊モードに突入していた。


まぁ、一時間前まではベロベロになるまでお酒を飲んでいたし、きっとシードもキャパをもうとっくに超えていたのだろう。


「ごめんね、待たせちゃったね、ビール持ってくるわ」


「…うん。俺の分もお願い」


「そんなに酔っ払ってるけど、大丈夫なの?」


「だいじょーぶ、だから」


いや、全然大丈夫じゃないだろ。


まぁ、残ったお酒は俺が飲むかーと思って、二本のビールとさっき買ったおつまみを抱えながら、自分の部屋へと向かった。


部屋の扉を開けると、シードが「こっち座れぇ」と寝まねき下。


なんだこの生き物、可愛すぎんか!?!?


「お待たせ〜。色々とおつまみ持ってきたよ」


「ありがと」


「じゃあ飲むかー」


「飲もー」


そう言って俺たちはビールに手を伸ばした。


ただでさえ酔っている身体に、さらにアルコールをぶち込むことで、明日の二日酔いは確定しただろう。


俺は前から気になっていた洋画を再生した。


ゾンビ映画で、主人公たちが必死に生き延びようと足掻いている姿を見て、アルコールが入っているからなのか、俺の頬に涙が伝った。


「……は、お前泣いてんの?」


「シードこそうるうるきてるくせに…!」


「は、俺はお前みたいに泣き虫じゃねぇから…!」


「お、俺も泣いてないから…!」


そんな言い争いをしているうちに、なぜか濡れ場へと突入していた。


女性の甘美な声が俺の部屋に響き渡り、気まずい空気が漂う。


(シードも、こういうシーンで照れたりするんだ…)


「お、お前なんで俺の方見てんだよ…!!」


「べ、別に見てないから!!シードの自意識過剰だから!!」


(まさか見られているとは…)


そろそろ終わるかな?と思っていたが、いくら待っても濡れ場が終わらない。


二人とも、あまりの気まずさに、一気にお酒を飲み干した。


「今喘いでる女優さん、なんかシードに似てね?」


「は?似てるわけねぇだろ」


シードは「きっしょ」といいながら、おえ、と吐いている真似をした。


でも、俺はお酒でおかしくなってしまったからなのか、シードの耳にそっと息を吹きかけた。


「・・・ゃあッ///」


シードは自分でこんな声が出ると思っていなかったのか、一気に顔が赤く染まった。


「ほら、似てるじゃん」


「…ば、バカ…!!それはお前が急に変なことしてくるからだろ!?!?」


「でも、女の子みたいだったよ?」


「俺はそんな声出ないからな!気のせいだから!」


必死に弁解する姿が、余計に俺の心を掻き立てた。


「ねぇ、どこまでいけるか、試してみない…?」


「────は?」


俺はシードの身体を押し倒し、そっとシードの胸元に触れた。


「ど、どこ触ってんだよ!」


「ほら、全部忘れて気持ちよくなっちゃお?」


そして俺はシードの服の中に手を入れ、スーッと手を滑らせた。


「・・・ゃあッ・・・///」


シードの甘美な声に、俺の理性がどんどん薄れていく。


俺はシードのズボンヘと手を伸ばし、ゆっくりとシードの下着まで脱がせた。


「・・・ほ、ほんとに気持ち悪いから!!やめろって!!」


「大丈夫だよ、?優しくするから」


「そういう問題じゃねぇって!!」


「シード、嫌なこと全部忘れて、気持ちよくなっちゃお?」


そう言って俺はシードの男根へと舌を這わせた。


鈴口から裏筋に向かって彼の男根に舌を這わせるとき、嫌悪感を表に出しているにも関わらず、彼の男根は俺が舐める度にうねりながら、少しずつ膨張しているのが舌先から伝わってくる。


「・・・ゃあ”ん’ッ・・・///」


だんだん顔が赤くなって、身体に熱を帯びてゆくのが分かる。


「・・・まじ・・・ッ・・・ころす”・・からな・・ぁあ”ッ・・・///」



「シードちゃんに殺されるなら本望だよ」



「…そ、そんなこと冗談でも言うなし!!」



「・・・てか、咥えながら喋るな!!」


相変わらずツンツンしているが、感じているのがひしひしと伝わるくらい、シードの男根が濡れてきている。


「シードちゃん、きもちい?」


「そ”んな・・・わけ、な”ぃから”ぁ・・・♡♡」


「我慢汁、溢れてきてるよ?」


そう俺が言うと、シードは羞恥心に耐えきれなくなったのか、顔を隠して「見るなぁ・・・///」とつぶやいた。



(なんだこの可愛い生き物は…!!)


俺はもっとシードの羞恥心に駆られる姿を見たいと思い、執拗にシードの男根へと舌を這わせた。


舌を動かす度に、シードの身体が跳ねる。


相当、出来上がっているな、と思った。


「・・・ゃあ”ん”ッ・・・///」


「・・・もう・・ッ・・無理ぃ・・・ッ///」


シードの身体がトクトクと熱を帯びて、鈴口からトロォっと白濁とした液体が溢れて、俺の口内へと注ぎ込まれた。


俺はシードの精液で埋め尽くされている口内を見せつけ、ゴクリと飲み込んだ。


「ご馳走でした♡」


「・・・ば、ばか・・・!!!キモイから今すぐ吐き出せって!!!」



シードは俺が飲み込んだ姿を見て、心底ありえないという顔をした。


「無理だよ。それとも、シードちゃんの手で吐かせてくれるの?」


俺が少し挑発的な態度をとると、やり返したくなったのか、シードが俺の下着へと手を伸ばした。


膨張している俺の下半身を見てシードは少し目を見開いて、「人がイってる姿見て興奮してるの、変態すぎ…」と小声でつぶやいた。


仕方がないだろう。誰だって好きな人のブツを見たら、興奮してしまうじゃないか。


「変態なのは、どっちかな?」


俺が少しからかってみると、シードは俺の男根を咥えながら上目遣いで睨みつけてきた。


あまりにも、可愛すぎる。


というか、まつ毛が長くて、まるでお人形さんみたいだ。


好きな人に口淫をされている事実が俺の心を掻き立て、絶頂するまでが短かった。


多少しどろもどろになりながらも、頑張って舌を這わせている姿が、堪らなく可愛く、俺の男根が熱を帯びて、鈴口からたらぁ、と白濁とした液体が溢れ落ちる。


先ほどの俺を真似するかのように、見せつけながら俺の精液をゴクリと飲み込んだ。


「汚いけど、いいの?」


「当たり前に嫌だけど…?」


「なんか、精液の交換みたいになったね」


シードは俺がそう言った途端、シードに対抗心が芽生えて「それはやだから・・・りちょの手で吐かせて・・・?」と言ってきた。


お酒が入っているせいなのか、やけに素直で可愛いな、と思った。


シードは俺の手を取り、人差し指と中指を咥えてきた。


急な出来事に俺は少し動揺したが、俺の手を必死に咥えて舐め回している姿が艶っぽく、おれは見惚れてしまった。


じゅぷ、じゅぷ、と卑猥な音が広がる。


指に触れる舌が心地よく、俺は今よりももっと深くまで指を突っ込んだ。


俺が指を動かす時に、たらぁ、とシードの唾液が指を伝う。


官能的な視線を送りながら、一生懸命に咥えている姿が愛らしい。


「お”ぉ”」というシードの嗚咽する声が響き、今まで知らなかった感覚が呼び覚まされる。


涙目になりながら必死に「離して」と訴えている姿が滑稽で、もっと苦しんで欲しいという感情が芽生えた。


俺はさらに奥へと指をいれると、シードが嗚咽する回数が増えていき、喉から熱いものが込み上げてきて、嘔吐してしまった。


やっと解放された途端、シードが涙目で「サイテー…!」と俺の首筋をがぶりと噛んできた。


「躾のなってない猫ちゃんには、お仕置きだよ?」


そう言いながら、俺はシードを押し倒すとともに、服を全て脱がせた末に、シードの菊門へと男根を滑り込ませた。


「・・・い”ッた”ぃ”・・・!!!」


あまりの痛みと衝撃で、シードは思わず叫んだ。


一度もほぐしておらず、開発もしていないであろう菊門だからなのか、ナカは狭くきつかったが、それがまた俺の快感を呼び覚ました。


「・・・ばか”…ッ!!!!」


「動くよ?」


全て挿入れ終わったあとに、俺はそうつぶやいた。


シードは必死に首を横に振り続けているが、今更もう後戻りなどできるはずがない。


そして、俺はゆっくりと腰を動かした。


シードの気持ちと理性を置き去りにして────。











痛い。ひたすらに、痛い。


性行為に快感を覚えなかったのは、初めてだ。


りいちょが動くたびに、俺の声にならない「ひゅう…」という叫びが出てしまう。


互いの身体が打ち付け合い、パンッパンッとなっている状況が、今俺は抱かれているのだと自覚させられる。


「どう?気持ちいい?」


気持ちいいわけがあるか。


女性とするときだって痛くならないように前戯があるのに、本来使うはずのない菊門に挿入れているのだから、前戯は必須だと思うのだが…りぃちょは童貞なのか…?


いや、そんなはずは無いと思うし、「女抱いてきた!」とか平気で連発するようなばかなんだけどな…。


「まじで…ゃめろ”ッ…!!」


「痛がってるの?可愛いね」


俺は動かされる度に目頭が熱くなるのを感じ、必死に泣くのを我慢する。


そうは言っても、先ほどから溢れて止まないこの涙に抗うことは不可能だった。


りぃちょの腰が、少しずつ速くなる。


圧倒的異物感に、俺の中に不快感が広がる。


「…ガチで……キモいし………、い”たぃか”ら”ぁ…!!」


「わー!こわいこわーい。」


怖がってないくせに。


てか、反省するどころか、からかわれている状況が、イライラする。


ヘラヘラした態度で俺の処女が奪われてしまったのも、腹が立つ。


俺の心情が顔にも出ていたのか、りぃちょが「シードちゃんって、ほんとに猫ちゃんみたいだよね。ほら、ニャーって鳴いてみて?」とからかうような声色で言った。


「言うわけねぇだろ!!バカが!!」


完全に舐められている。


俺は誰かのペットじゃねぇんだよ。


りぃちょの所有物みたいな言い方が、腹が立つ。


「俺バカじゃないもーん。じゃあさ、先に喘いだ方がバカ猫ってことで、いい?それなら、シードちゃんも納得だよね?」


「いいよ。俺は絶対に喘がねぇし。バカ猫はおめぇだよ」


「じゃあ、よーいスタート!」


頭に血が上っていたのもあって、ついついりぃちょの誘いに乗ってしまった。


りぃちょのスタートの合図があってから、りぃちょは俺をうつ伏せにして、挿入してきた。


もう、何度も突かれているせいか、痛いという感情の中に、快感を覚えてきた、ような気がする。



「……ゃ…あ”ぁん”…ッ…♡♡」


「あれ?さっきより反応いいね。可愛い♡」


「………かわ”…ッ……ぃくなんか”……ね”ぇし…!」


「ほら、自然と腰動くようになってきたね?興奮してきた?♡」


「……してる…わけ……ッ…なぃだろ”ぉ……♡♡」


「でも、シードの”ここ”、大きく固くなってきたよ?」


「…………こ…れは、ちがくて…ぇ……ッ」


「変態♡」


「……が…ッ…ちでぇ……ッ…ちがぅ…かり”ゃあ”ぁ……ッ……♡」


つい数分まで痛みで狂いそうだったのに、一度快感を覚えればこれだ。


やはり、三大欲求には抗えないのだろうか。


痛くてたまらなかった最奥も、今では快感へと誘う媚薬のように感じる。


何度も最奥に届く度に、俺の口から甘美な声が漏れ出る。


「………ゃあ”……ッ…ん”ッ……♡♡」


「声、我慢しなくてもいいんだよ?もっと、聞かせて?」


俺が必死に声を出すのを我慢している姿を見て、りぃちょは俺の耳元で囁いた。


「…………あ”ぁ”……ん”…ッ……♡♡………ぃぐ…ぅ……♡♡♡」


「ほら、声聞かせてよ♡」


「……イ”ぐ…ぅ……ッ…ゃばい”…ッ……も”ぅ……む”り”ぃ……ッ♡♡」


「イっても、いいんだよ?」


「………イ”ぐ……ぅ”……ッ……♡♡♡♡」


そうして、俺の鈴口からたっぷりと、白濁とした液体が溢れ落ちた。


「よくできました……ッ♡」


その言葉と同時に、俺の菊門へと熱を帯びた液体がトクトクと流れ込んでくる。


そう、俺はりぃちょに中出しされたのだ。


「………は?なに、してんの…?」


「…ご、めん…。我慢、できなくて……」


「妊娠したら、どうすんだよ…!!」


「…………へ?」


「子供できたら、どうすんだよ…!!」


「……なに、言ってるの、シードちゃん…?男同士じゃ、赤ちゃんはできないよ〜?」


「………………あ…ッ……。…あの、焦って…ちゃって……、だか…ら…、」


「ほんとうに、赤ちゃんできたら良かったのにね?」


そう、りぃちょが俺の耳元で囁いて、俺の肩がぴくりと跳ねる。



なんか、今日の俺はおかしい。


こんなに酷くされて、痛みで涙が止まらなくても、なぜか、彼を拒むことが出来なかった。


「りぃちょの、ばか!!!!」


俺はそういいながら、全力でりぃちょの頬を叩いた。


「俺を……弄び……ゃが…ッ…てぇ…!!!」


俺がそう言って、もう一発りいちょの顔面にお見舞いしてやると、やっと事の重大さに気付いたのか、絶望した表情で、俺を見つめた。


「………ゃ……ぉ…れ…、シードちゃんに……なんて…ッ…ことを……?」


「ようやく、正気になった?」


「………ぁ……ッ…、ご……ごめん……なさぃ……。ほ…んと、に……ごめ……なさぃ……ッ」


りぃちょは泣きながら俺に謝罪の言葉を繰り返し吐いた。


“好き”という感情が、こうも人を狂わせるものなのかと、身をもって知った。


「悪気はないみたいじゃし……、俺の願い一つだけ聞いてくれたら、許してあげる」


「…な、なんでも聞く!!なんなりと!!!」


「その言葉、ぜってぇー忘れるんじゃねぇよ?」


「もちろん!!」


りぃちょの顔がぱぁっと明るくなり、俺の口角がニヤリと上がる。


「じゃぁ、今日からりぃちょは”俺の犬”な?」


「………へ?…………ぃや……、ゃる!!犬になる!!」


「ほら、おすわり」


「………わ、わん…ッ!」


りぃちょはぺたりと地面に座った。


裸のりぃちょに、まるでペットのような扱いをするように命じる俺は悪趣味だな…と思うけれど、先ほどまで家畜のように掘られていた俺に比べれば、マシな方だろう。


俺の高いプライドが、やり返したくてウズウズしていたからなのかもしれない。


「わんっ!!」


俺がわしゃわしゃと頭を撫でてあげると、りぃちょは満面の笑みで俺に微笑んだ。


まるで、本物の犬みたいだな、と思った。


「ちんちん!」


「わんっ!」


そうして手を伸ばされたのは、俺の”ちんちん”だった。


「いや、そっちじゃねぇじゃろ!!!」


「わんっ!!」


こいつ……何も聞いてない……。


何が「わんっ!!」だよ。


りぃちょの舌は俺の亀頭をていねいに舐め、しだいに裏筋へと舌を滑らせた。


「………ゃ…あ”……ッ…ゃめ”…ぇ…ろ”ぉ……ッ♡♡」


執拗に、俺の気持ちいいところを責め続けるせいで、甘美な声が漏れ出てしまう。


「……お”お”……ん”…ッ……ぃぐぅ………ッ…♡♡」


俺の男根が、ぴくぴくと脈打つ。


「………ゃ……あ”ぁん”…ッ……む”り”…ぃ”………ッ♡♡」


身体中の神経が男根に集中し、脳が快楽に支配される。


「…………ゃ………ぁ”ん”……ッ……♡♡」


りぃちょは口淫しながら、俺の太ももから始まり、身体中をゆっくりと撫でた。


「………ひゃ……ぁ……ッ♡♡」


触られたところがが熱を帯びて、快楽がまとわりついて離してくれない。


じゅぷ、じゅぷ、と卑猥な音が広がり、俺は顔をあからめる。


「…………お”ぉん”……ッ♡♡………も”……ッ…む”り”…ぃ……ッ♡♡」


一気に身体が熱くなるのを感じ、鈴口から白濁とした液体が溢れた。


りぃちょは俺が絶頂するのを感じ取ってか、イく寸前で男根から口を離していた。


俺の胸と腹に白濁とした液体が飛び散った。


「……きゅ……ッ…ぅに……フェラする…から…ぁ……♡♡」


「やっぱり、シードは猫ちゃんだね。エッチの時だけ甘えん坊なんだから♡」


蕩けた俺の顔を見て、りぃちょがつぶやいた。


「ちげぇし!!」


俺は慌てて反論したが、これでは何を言っても無駄だろう。


「………てか、俺のこと好きって、マジ?」


「……まじ、だけど?………キモイよね、今更だけど」


「あたりめぇだろ、まぁ、いいけど、付き合ってあげても、なんか、好きっぽいし…」


小声で俺はつぶやいた。


「………今、なんて言った?」


よほど心外だったのか、りぃちょの目が見開かれる。


「何度も言わねぇよ、ほら、返事は?」


「い、イエスだよ、もちろん!」


「返事は、わんだろ?」


俺はからかうような口調でりぃちょに言った。


「わ、わん…!」


りぃちょは恥ずかしそうに言った。


どうして、無理やりされた相手と付き合うことにしたのかは、分からない。


気づいたら、そうつぶやいた。


いや、分かっていたのかもしれない。


振りほどけるくらい、りぃちょは力が弱かったのに、俺はされるがままされてしまった。


触れられても、嫌じゃなかったんだ。


あぁ、きっと、俺は前から自分が気づかないうちに、りぃちょに惚れていたのかもしれない。



「シード、改めて言うね。好きだよ。」


「…お、れも……すき…」


口に出すのはやはり恥ずかしくて、ついつい小声になってしまう。


「もう一回!!しっかりと言って!!」


「はぁ?もう言わねぇ!!!」


「も〜もう一回言わないと、ツンデレにゃんこって呼ぶよ?」


「ダル………、仕方ねぇなぁ….、好きだよ───これで良いかよ!!」


「〜〜~~~~〜♡♡♡」


俺がそう言った途端、りぃちょはベッドにバタリと倒れ込んでしまった。


勝手に昇天するな!!!


はぁ、もうバカバカしい!!


俺ももう寝るし!!!!


りぃちょの隣で寝るのは嫌だったが、床で寝る方が嫌だったので、俺は壁側に無理やり体をねじ込んで眠りについた。










がたんっ、と大きな音と強烈な痛みで目が覚めた。


痛すぎる。


原因は、シードの寝相のせいだろう。


突然蹴って起こしやがって!!


家主を床で寝させる。なかなかの悪ガキだな、と思わず笑ってしまった。


時計を見てみると、午前三時だった。


クソビミョーな時間で、思わず腹が立ってしまう。


シードはというと、ベッドの上ですやすやと眠っている。



相変わらず、この長いまつ毛とお人形さんみたいな顔、やっぱりすきだな、と思った。


カーテンから漏れ出た月明かりに照らされていて、より一層美しさを引き立てている。


「好きだよ」


そう呟いてから、俺は部屋を後にした。












カーテンから漏れ出る日光が、俺の目を覚ました。


隣には、りぃちょがいなかった。


「おいりぃちょ、どこにいるんだよ」


いくら待っても返事がなく、イライラして俺はベッドから身を下ろすと、一枚の手紙があることに気が付いた。




ツンデレにゃんこのシードちゃんへ♡


まず、昨晩はほんとうにごめんさない。

許してくれるとは、思ってないです。

だから、俺はシードちゃんから離れることにしました。

前提として、俺は、シードのことが大好きです。

その気持ちに、偽りはありません。

でも、こんな酷いことをして、恋人になるなんて、俺の心が許さなかった。

シードを幸せにできるのは、俺じゃない。

そう、強く思いました。

だから、昨日は夢だったと思ってください。

どうか、他の人と幸せになってください。

俺は、誰よりもシードの幸せを願っています。

今まで、ありがとう。


りぃちょより





俺は手紙を読んだ途端、涙が溢れて止まらなかった。


「俺の幸せを願っているなら、俺と一緒にいてくれよ!!」


俺は大声で叫んでも、きっとりぃちょには届かないのだろう。


勝手なこと、すんなよ…………。


俺の恋心だけ奪っていきやがって…!!


俺の悲痛な叫びは届かないと分かっていても、叫んでしまう。


りぃちょが出ていくとき、俺が気付けていたら───。


考えたって無駄だ。


LINEも全てブロックされていた。


でも、気付いたら走り出していた。


りぃちょが頼りそうな女研メンバーに、片っ端から電話をかけていったら、ニキがりぃちょは近くの漫喫にいるよ、と情報を貰った。


俺は慌てて漫喫に入ると、ちょうど部屋から出てきたりぃちょに出くわした。


「シードちゃん…!?なんでここにいるの!?!?」


りぃちょは心から驚いた表情で俺を見つめていた。


「ニキから教えてもらったんだよ。勝手に出ていくなんて、どういう神経してんだよ。」


「……俺は、出ていくって決めたんだ!!口出ししないで!」


「俺を幸せにできるのは、りぃちょしかいないんだよ!!」


「…でも、俺…シードに酷いことしたし……、俺はシードを幸せにはできないよ…」


「それでも!俺はりぃちょが好きだ、好きなんだよ!!」


お互いに、感情が昂って涙がポロポロと溢れてきた。


「頼りなくて、クズで、ばかで、そんな俺でも、いいの…?」


「どんなお前でも愛すって決めたんだよ!!そんな、お前が好きなんだ!」


そうして、お互いに抱き合ったあと、部屋の中に入ってキスをした。


やっと、気持ちが通じあったのだ。


初めは唇に軽く触れるだけのフレンチキスだったが、お互いに昂ってきて、舌を絡めるようになった。


お互いの吐息と唾液が混ざり合い、淫らな音が広がる。


気持ちが昂り、お互いに身体を触っていると、コンコンとノックの音が響いた。


「ちょっとお客さん、そういうのは別の場所でやってよね。もぅ、最近の若い子はみんなそうよ」


と店員さんに注意されてしまい、慌てて荷物をまとめて店を後にした。


「まさかバレちゃうとはねー、」


「恥ずかしかったんだからな!」


俺が照れ隠しでキレていると、りぃちょが俺の手のひらにキスを落とした。


「………は?何してんだよ…!!人前でキス…とか、するなよ…!!」


俺の顔が先ほどよりも赤く染ったすがたをみて、りぃちょはご満悦そうだった。


「反応可愛い♡」


「可愛くねぇし!!」


またりぃちょは俺をからかう…。


でも、そんな何気ない日常が、これからもずっと、続けばいいのに、と願った。



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