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3件
今度はR系とか書いてみたい…少なくとも純愛系で(
ぐふぅッッ💕💕 百合ぃ‼️尊いぃ‼️ 歪みすぎてる愛...最高ですッッ✨
ベラルーシには、想い人、つまり好きな人がいる。
家もそこそこ近くて学区が同じ。小動物のような可愛さがあって明るく、よく笑う。
プレゼントだと言うマフラーが似合っていて、それが自慢気なのも可愛い。
はぁ、とため息をついてから声を漏らす。
こんなに完璧な子、エストニアちゃんしかいない、と。
そう、エストニアこそがベラルーシが想っている人なのであった。
特段仲が良いというわけではない。
いつも彼女と一緒にいるリトアニアとは長い付き合いらしいし、彼氏だっている。
ただ、エストニアの真面目さや健気さに惹かれて、いつしか本当に好きになっていた。
「…ぁ、エストニアちゃん…」
遠くのほうでエストニアが一人で歩いているのを見つけた。
一緒に帰ろうって声をかけてみる?
ううん、気持ち悪がられたらどうしよう…。
そんな考えが頭をぐるぐる駆け巡る。
結局声をかけることはできなかった。
でも、ベラルーシにとってはそれでもよかった。
エストニアの姿を見るだけで、ベラルーシは多幸感に包まれていたから。
ああ、なんて可愛いんだろう。笑い方。歩き方。小さな歩幅も、頑張ってフィンランドについていこうとするところも。
食べてしまいたい。
私だけのものにしたい。
私、だけの…。
ベラルーシを繋ぎ止めていた何かが、ぷつん、と音を立てて切れた。
もうベラルーシに理性などなかった。
エストニアは彼氏のフィンランドと別れのハグをしてから帰路についた。
寒いなぁ、帰ったら暖房をつけなきゃ…。
フィンランドからプレゼントされたマフラーをぎゅっと握る。
フィンランドに暖めてもらっているようで、自然と笑みがこぼれた。
「…ね、ぇ、エストニアちゃん」
急に後ろから声をかけられた。
見ると、ベラルーシのようだった。
あぁ、今の見られていないといいんだけど。
だが、ベラルーシはそんなこと気にも留めていないようだった。
顔は赤らみ、エストニアを見ている目には何か不信感がある。
「ど、どうしたの?ベラルーシちゃん」
「急なんだ、けどさ、うちに今から来ない?家族が今誰もいない、から… 」
怖い。家族がいない?尚更危ない。今のベラルーシと二人きりなんて何されるか分からない。
しかしエストニアはこくん、と小さく頷いた。
その瞬間、頭に鈍い音が響いて
視界は真っ黒に染まった。
「…っ…ど、こ…ここ…」
頭がジクジクと痛む。
殴られたのだろうか…とすると誘拐?
倉庫のような場所だし、手足が鎖で拘束されている。誘拐じゃなくても似た何かだろう。
「ぁ、ベラルーシ、ちゃん…だい、じょうぶ…?」
付近にベラルーシが立っていることに気づいた。
「おはよ、エストニアちゃん」
…いや、誘拐なら、なぜベラルーシは縛られていない?なぜベラルーシが包丁やバットを持っている?
そして、なぜ
ベラルーシは笑っているのだろう?
「頭、痛いよね、ごめんね」
口元はにやついている。その瞬間に理解した。絶対ベラルーシの仕業だと。
「…ねぇ、私のマフラーは?リトアとスオミは無事なんだよね?」
「はは、さすがにお友達は大丈夫だよ。心配するなんてやっぱり優しいね。私が欲しいのはそんなエストニアちゃんだけだよ」
「…わた、し?」
そう、と頷くと同時にベラルーシは包丁を取り出した。ご丁寧に熱してある。
「…でもさ、私と二人きりの時に他の人の名前出されると、嫉妬しちゃうなぁ?」
エストニアの近くに寄り右腕の鎖を外す。
ほっとしたのもつかの間、ベラルーシは包丁を大きく振りかぶった。
じゅっ!!ざしゅっ!!
「?!ッぃ゛ッッだいッゃめ゛でッッ」
ゆっくりと皮膚を焼かれながら腕を切り落とされる。
ぼとっ、と床に落ちた腕を拾い上げ、ベラルーシは腕から滴り落ちる血を舐めた。
「可愛い、可愛いよエストニアちゃん…」
恐怖に歪んだエストニアの顔をじっとりと見ながら言う。
「…でも私、まだ足りないや」
エストニアのもとに駆け寄ったと思うと、その細く白い首に手をかけた。
「?!やめッ、死んじゃ゛ッ」
「黙って」
軽く睨んでから、少しずつ手に力を入れていく。
「かッ…ゃえ゛ッッ……… 」
ついに首の骨が折れるほどの力を数秒加え続けると、エストニアは力なく倒れた。
「ふーッ…はは、これで、やっと私のもの…」
とどめとして喉元に包丁をひと突き。
包丁をぺろっと舐めてからベラルーシはエストニアの服を脱がせていった。
「~♪」
ベラルーシは鼻歌交じりにエストニア“だったもの”を切り開いていく。
あの可愛い顔はもうただの肉片、そして骨に成り果てていた。
次にベラルーシは体の解剖に取りかかった。
まずは胸の辺りに包丁を入れ、股まで一直線に裂く。
そこに手を突っ込み、臓器を取り出す。
手で取れないものは包丁で切った。
ぶちぶち、と血管や繊維を引きちぎりながら心臓、胃、腸などの臓器を体外に出す。
しばらくすると、そこそこの肉片や臓器が集まってきたので、一旦解剖は中断することに。
トレーにそれらを乗せ、キッチンへと運び込んだ。
じゅぅ…
フライパンに油。塩。それからとっておきの肉を入れて焼く。
なんとも言えない良い香りが広がり始めた頃、蓋を取ってみる。
こんがりと焼きあがったそれはとても美味しそうだ。
リビングに行くとすでにいくつかの料理がテーブルに置いてあった。
鳥刺しのような肉の刺身。
レバーのような心臓の煮物。
ウインナーのようなものは腸だろうか。
いずれも人肉だと分からないほど完成度が高い。
女子が一人で食べるには多い気もするがベラルーシには足りないようだった。
「美味しい…美味しい…エストニアちゃんの味…なんて美味しいの…」
私の血を交ぜたらもっと美味しくなるかな?
私の臓器も入れたらソテーみたいになるかな?
そうしてベラルーシも自分の血や肉を取ってはエストニアの肉に交ぜて食べる。
そのせいで目玉は一つ無くなったし、体中スカスカ、重度の貧血などとても健康とは言えないが。
エストニアと交ざれて、
エストニアと一つになれて、
エストニアをずっと独り占めできる。
それだけでベラルーシは世界一幸せだった。