コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
注意⚠️
この小説はぽんこつチャンネル様のゲームと同じでやっていきたいと思います
・アンチやネタバレはお辞め下さい
・鬱先生がウツ・ラインヴァイス。コネさんがコネシマ・ノインテーター。瑠海がルウ。
・関西弁は無くさせて頂きます。すいません
・表情やを言葉などで表しますが気にしないで楽しんでください
ウツ「はあ⋯⋯
たくさん叱られました」
ウツ「お母様が亡くなってから、今まで⋯⋯」
ウツ「ラインヴァイス家の跡継ぎに
ふさわしい人間になろうと、務めてきたんですけどね」
ウツ「やっぱり私には無理なんでしょうか⋯⋯」
ウツ「また、一からやりなおしです⋯⋯」
ウツ「でも、お父様は無事だったみたいで
ひとまず安心ですね」
ウツ「でも、そしたらやっぱり⋯⋯
協力者なんでしょうか⋯⋯」
ウツ「も、もしそうだとしても
なにか理由があるに決まってます」
ウツ「お父様が殺人に
手を貸すなんてありえません!」
ウツ「⋯⋯⋯⋯」
ウツ「⋯⋯もうすぐお母様に会えるって
どういうことなんでしょうか?」
ウツ「それに昨日、一人の死体が見つかったって⋯⋯」
ウツ「私が見たのは二人だったんですが⋯⋯」
ウツ「コネシマ様がなにか
見つけれくれると良いんですけど⋯⋯」
コンコン
ウツ「⋯⋯窓?」
ウツ「コウモリ!
この部屋に入りたいんですか?」
バサバサッ
ウツ「コネシマ様⋯⋯」
コネシマ「ん?
ちょうど血の効果が切れたか」
ウツ「コネシマ様!✨」
ウツ「すすすす、すっごいです!✨✨」
ウツ「やっぱり吸血鬼って
コウモリに変身するんですね!」
ウツ「他にはどんなに姿になれるんですか?」
ウツ「犬とか、霧とかよく聞きますけど
どうなんですか?✨」
ウツ「他にはどんな能力があるんですか?」
ウツ「っていうか、お疲れですよね、ね!」
ウツ「血を、ほら、私から、直接
吸ったりしたら、いいんじゃないですか?」
コネシマ「落ち着けアホ」
ウツ「あ、つ、つい取り乱してしまいましたが
あれですよ?ち、知識を深めるために⋯⋯」
ウツ「実際に体験してみてこそ
より深くその道を追求できるというか⋯⋯(💦」
コネシマ「分かったから、座れ、アホ」
コネシマ「もうすぐ会える⋯⋯か」
ウツ「どういうことでしょう⋯⋯」
コネシマ「ふむ⋯⋯」
コネシマ「お前の父親の部屋を、調べた結果から
予想できることがあるが⋯⋯」
コネシマ「やはり、父親が行動する現場を
押さえてしまうのが一番だな」
ウツ「ということは、お父様はまた
夜に出かけるということですか?」
コネシマ「その可能性が高いだろうな」
コネシマ「安心しろ、父親の監視は
ルウにさせておく」
コネシマ「お前が毎晩、警戒する必要はない」
ルウ「地味なのに面倒なことを
僕に押し付けちゃってさあ⋯⋯」
ルウ「まあ、ウツちゃんのために
がんばるよー」
ウツ「ルウ、ありがとう
よろしくお願いします(ニコッ」
ルウ「はいはーい」
コネシマ「とりあえず一週間は様子を見る」
コネシマ「それまでお前も
おとなしくしておけ」
コネシマ「あと、なにかあったらルウを呼べ」
ルウ「鏡に向かって僕の名前を
呼んでくれたら出てくるよー」
ウツ「わかりました」
コネシマ「あ、そうだ
これをお前にやろう」
ウツ「⋯⋯鍵、ですか?」
コネシマ「父親の部屋の合鍵だ
作っておいた(ドヤ」
コネシマ「まだ使えそうだから
お前が持っていると良い」
ウツ「あ、ありがとうございます!✨」
ウツ「うへへへ⋯⋯
吸血鬼の血で出来た鍵⋯⋯」
ルウ「うわあ⋯⋯(引」
コネシマ「⋯⋯やっぱり返せ」
ウツ「嫌です!
一生の宝物にするんですから!」
ウツ「あ、違います!
あくまで、コレクションとして、です!」
ウツ「吸血鬼の血で作られた鍵とか
とてもレアじゃないですか⋯⋯」
コネシマ「はあ⋯⋯」
コネシマ「ま、まあ良い
好きにするがよい」
コネシマ「そういうわけだから
俺は一度城へ戻るぞ」
ウツ「はい!
ありがとうございました!」
ウツ「それじゃあ、もう少し休みましょう
ちょっと疲れました」
とてもふわふわとしていて⋯⋯
自分の体がなんだか別物になったような感覚
水の中にいるような浮遊感と
手足に重りがついているような不自由さ
夢⋯⋯
私は今、夢を見ているんですね
クラウス「ローゼ⋯⋯ローゼ⋯⋯
きっと大丈夫だ、ローゼ⋯⋯」
お父様と⋯⋯
ローゼ「あらあら⋯⋯
そんな悲しそうな顔をしないでください」
ローゼ「あなたには似合いませんよ(ニコッ」
クラウス「⋯⋯ローゼ⋯⋯」
お母様⋯⋯
子どもの頃は原因不明の病気にかかり
それからずっと、病気と闘っていたお母様
女性が家の仕事を継ぐことは
あまりないのですが⋯⋯
お母様は、ラインヴァイス家の一人娘だったので
仕事を継ごうとしていました
しかし、お母様にそんな余裕があるはずもなく
だからお母様に代わって家を保つために
ムコ養子として迎えられたのがお父様だった
そこに恋愛の過程なんてなくて
単純に家のためだけの政略結婚
貴族の間では特に珍しくない、当たり前のことでした
それでも⋯⋯
ローゼ「あなたに初めて出会った時⋯⋯
なんて怖そうな人だと思ってたんですよ」
ローゼ「だって、あなた
全然笑わないんですもの(笑」
ローゼ「でも、それが誤解ってことは
すぐにわかりましたよ」
ローゼ「だって出会って一言目が⋯⋯」
ローゼ「『無理をしていますね』」
ローゼ「でしたから」
クラウス「それは⋯⋯
見たままを言っただけだ⋯⋯」
ローゼ「あなたに初めて会ったあの日⋯⋯
本当に具合が悪かったんです」
ローゼ「でも、私は周りに心配をかけないように
大丈夫なフリをしていました」
ローゼ「けっこう上手に隠せていたんですよ(笑」
ローゼ「だってあなた以外
誰も気づきませんでしたから」
ローゼ「その時私は⋯⋯
あなたに恋をしたんです」
ローゼ「すでに結婚することは決まっていたから
『よっしゃー!』って、思ったんですよ」
クラウス「私も、私もだよ、ローゼ」
クラウス「君の周りを気づかう優しさに」
クラウス「病気であることに負けない強さに」
クラウス「気づけば恋をしていたんだ⋯⋯」
ローゼ「ふふふ⋯⋯
両思いですね」
クラウス「いまさらなにを、言っているんだ」
ローゼ「だって確認しておかないと
最後まで私の片思いじゃ寂しいでしょ?」
クラウス「最後だなんてそんな⋯⋯」
クラウス「そんなこと⋯⋯
言わないでくれよ⋯⋯」
ウツ「お母様!」
ローゼ「あら、私の可愛いウツちゃん
お見送りに来てくれたんですね(ニコッ」
ウツ「お見送りだなんて⋯⋯
嫌だ!そんなこと言わないで!」
クラウス「ローゼ、まだまだウツには
母親が必要なんだ」
クラウス「私にも、お前が⋯⋯(震える声」
ローゼ「ふふふ、嬉しいこと言ってくれますね」
ローゼ「でも、私にはわかっているんですよ
もう⋯⋯これ以上生きられないことは⋯⋯」
ローゼ「だから⋯⋯
おいで私のウツちゃん」
ウツ「嫌だよ⋯⋯お母様⋯⋯(泣」
ローゼ「ウツちゃん
あなたにあげた、そのペンダントはね」
ローゼ「お母さんのお母さん⋯⋯」
ローゼ「つまりウツちゃんのお祖母ちゃんから
貰った、私の宝物なのよ」
ローゼ「困ったことがあったら
助けてくれるんだって(ニコッ」
ローゼ「だから、無くしちゃダメだよ?」
ウツ「それなら今⋯⋯
今、お母さんを助けてよ⋯⋯(泣」
ウツ「嫌だよ⋯⋯お母さん⋯⋯」
ローゼ「ウツちゃん
あなたは私と違って、元気に育ってくれたね」
ローゼ「これからは、心も強く育ててほしいの」
ローゼ「そして、私のように⋯⋯
ウツちゃんらしく生きてね」
ローゼ「これから先、あなたには
つらいことが待ってるかもしれない」
ローゼ「でも逃げないで前に進めるように⋯⋯
そうすれば、きっと大丈夫だから」
ウツ「⋯⋯お母様、なにを言ってるの?」
ローゼ「⋯⋯その時がきたらわかるわ」
クラウス「ローゼ⋯⋯」
ローゼ「あなた⋯⋯ウツちゃんのこと
よろしくお願いしますね」
ローゼ「私の宝物のウツちゃんが
私の宝物の、ペンダントを持ってるんですよ」
ローゼ「それはもう、すっごーい宝物なんですから(ニコッ」
クラウス「私の⋯⋯
私の宝物はお前とウツだよ」
クラウス「私は一つも⋯⋯失いたくない⋯⋯」
ローゼ「もう、わがままですね⋯⋯」
ローゼ「最後は、笑顔に包まれて
旅立ちたいと思ってきたのに⋯⋯」
ローゼ「なんで二人とも⋯⋯
泣いてるんですか⋯⋯(泣」
ローゼ「そんな顔されたら⋯⋯
私も⋯⋯私だって⋯⋯」
ローゼ「もっと⋯⋯もっと生きたかった!
生きて、生きて⋯⋯」
ローゼ「あれ⋯⋯?
おかしいですね(泣」
ローゼ「こんなはずじゃ⋯⋯
もっと、きれいにかっこよく⋯⋯」
クラウス「ローゼ!
生きよう!生きるんだ!」
ウツ「お母様!お願い!
死ぬなんて嫌だ!(泣」
ローゼ「ごめんね、二人とも
ごめんね⋯⋯ごめんなさい⋯⋯(泣」
クラウス「ローゼ⋯⋯?」
クラウス「ローゼっ!」
ウツ「お母様!お母様っ!!(泣」
お母様が亡くなったあの日⋯⋯
もっと生きたかった、という言葉が⋯⋯
お父様を縛り付けてしまったんです
でもきっとお父様はそれを乗り越えます
また以前のように、優しいお父様に戻るはずです
だから⋯⋯
ウツ「あれ?私⋯⋯」
ウツ「思った以上に
寝ちゃってたみたいですね⋯⋯」
ウツ「お母様の夢を見ていたような⋯⋯
そんな気がします」
ウツ「お母様⋯⋯
もしもう一度、会えるのなら⋯⋯」
ウツ「私だって会いたいです」
ウツ「でもそれは無理だって
わかってます⋯⋯」
ウツ「私は、わかってるんですよ?」
ウツ「でも、お母様⋯⋯
私もまだ、お母様が亡くなったあの日から⋯⋯」
ウツ「お母様と同じように⋯⋯
前に進めていないんですかね⋯⋯?」
ピリリリッピリリリッ
ウツ「わわわわわ!!
で、電話です!(ビックリ」
ウツ「心臓が飛び出そうでしたよ!
誰ですかこんな時間に!」
ピリリリッピリリリッ
ウツ「内線⋯⋯お父様の部屋からです」
ウツ「もうすぐ日付が変わるというのに
いったいなんでしょうか」
ウツ「⋯⋯はい、ウツです」
クラウス「ウツ⋯⋯喜べ⋯⋯
ついにローゼにまた会えるぞ」
ウツ「お父様?いったいなにを⋯⋯」
クラウス「すぐに私の部屋に来い
今すぐにだ」
ウツ「お父様?お父様?」
ウツ「切れてしまいました⋯⋯」
ウツ「なんでしょうか⋯⋯」
ウツ「とりあえず行ってみましょう」
ウツ「コネシマ様にも
伝えておいた方がいいですね」
ウツ「えっと⋯⋯ルウ?」
ルウ「はいはーい、ルウだよー」
ルウ「どーしたの?
こんな夜中にさ」
ウツ「お父様から呼び出しがありましたので
今から行ってきます」
ルウ「あらら、一人で大丈夫なのかな?」
ウツ「大丈夫ですよ
だって、私のお父様ですから」
ルウ「うーん⋯⋯
答えになってない気もするけど⋯⋯(苦笑」
ウツ「ねんのため、コネシマ様にも
伝えておいてくれますか?(ニコッ」
ルウ「わかったよー
気をつけてね」
ウツ「はい、ありがとうございます」
ウツ「それでは、行きましょう」
ガシャーンッ!
ウツ「きゃっ!(ビクッ」
ウツ「な、なんの音でしょう⋯⋯」
ウツ「あっちも気になるけど⋯⋯」
ウツ「お父様は急ぎの用事みたいでしたし
先にお父様の部屋へ行きましょう」
ウツ「あれ?
鍵がかかってる⋯⋯?」
コンコン
ウツ「お父様、ウツです
開けてください」
ウツ「⋯⋯おかしいです」
ウツ「ま、まさかお父様の身になにか!」
コンコン
ウツ「そ、そうだ、コネシマ様からもらったこの合鍵⋯⋯」
ガチャッ
ウツ「開きました!」
ガチャッ
ウツ「お父様?」
ウツ「お父様⋯⋯よかった⋯⋯
無事でいらしたんですね」
ウツ「どうしたんですか?
こんな暗がりで⋯⋯」
クラウス「ウツ⋯⋯よろこべ
ついに時はきた」
クラウス「私はローゼと共に
この屋敷を出るつもりだ」
クラウス「ウツよ、お前も一緒に来い
ローゼもそれを望んでいる」
ウツ「お父様?
いったい、なんのことです?」
クラウス「さあ、一緒に行こう、ウツ」
クラウス「私はローゼとお前の
三人で暮らせれば、それでいいんだ」
ウツ「おとう⋯⋯様?(後退り」
クラウス「大丈夫だ、私が二人とも守ってやる
なにも不自由などさせない⋯⋯」
ウツ「(後退り」
ドンッ💥
ベルント「旦那様、用事ってなんでしょうかー」
ベルント「うわ、暗い⋯⋯」
ベルント「え⋯⋯?」
ベルント「う、うわあああああああ!!」