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これでよし…!」
10月の中旬頃、僕はそう言って会社にとあるポスターを貼った。
『今年のハロウィンは“仮装コンテスト”を開催! 優勝者には豪華賞品あり!』
「…皆どんな反応と仮装をしてくるかな…?楽しみ…!」
僕はそう言って、自室に戻り作業を再開するのだった。
「仮装コンテストぉ?マジかよ〜…」
「おんりー!これ見て!」
「仮装コンテスト…?もしかして、ハロウィンのリアル企画って事かな?」
「たぶんそうやろ!どんな仮装にしようかな〜♪」
「ふふ。おらふくんったらテンション上がりすぎでしょ…w」
「仮装コンテスト!?優勝者には豪華景品!?うっし!ぜってー俺が優勝してやる!」
ポスターを見たドズル社メンバーは、個人の作業もこなしつつ、衣装作りに専念していた。
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〜ハロウィン当日〜
ハロウィン当日、僕はドズル社メンバーを一旦会議室に集めた。会議室は、事前にハロウィン仕様に飾り付けしておいたのだ。
皆は、それぞれ仮装用の衣装や小物を持ってきていた。
「皆さん集まりましたね?…それでは! これより、ドズル社ハロウィン仮装コンテスト2025を開催します!!」
「「「「いぇーい!!」」」」
僕がそう言うと、皆はそれに乗っかるように盛り上げてくれた。
「早速始める前に…ルール説明をします!」
僕はそう言って、ルールが書いてあるホワイトボードを指し示した。
「まずは、この後仮装して出てきてもらう順番を決めます。順番が決まりトップバッターになった人は、隣の小会議室で着替えてきてもらってそこのドアからまた入ってきてください。入ってきたら、今僕がいる位置に立って仮装のテーマの説明をして退場となります!」
「テーマ説明すんの〜?マジかよ〜…w」
「説明しないと意味無いじゃないっすかw」
「それはそうやなw」
皆がそうこう言ってる間に、僕はくじの箱を机に置いた。
「それじゃあ、順番決めの棒を一本ずつ取ってください!」
皆が棒を取り、最終的にこのような順番となった。
1番目・ぼんさん
2 〃 ・おらふくん
3 〃 ・MEN
4 〃 ・ドズル
5 〃 ・おんりー
「嘘!?俺がトップバッターなの!?」
「ぼんさんお疲れ〜っす!w」
「MENやばぁw」
「ふふっw」
「では、ぼんさん!お願いします!」
「はぁ〜い…w」
ぼんさんは力なくそう言って会議室を後にした。
「ぼんさんめっちゃ嫌そうやったなぁw」
「確かにwそりゃトップバッターは誰だって嫌だもんね〜…w」
〜数分後〜
コンコンコンッ
「おっ!どうぞ〜!」
ぼんさんが会議室を出てから数分後、ノック音が聞こえてきた。
…ガチャッ
「おおっ!ぼんさんかっけぇ〜!」
「トップバッターヒューヒュー!」
おらMENがぼんさんを冷やかしつつも、ぼんさんは渋々皆の前に立った。
「え〜、ではぼんさん!仮装のテーマを教えてください!」
「…はい。え〜っと…俺の仮装テーマはドラキュラ…です…。」
「声ちっちゃ!w」
「ぼんさん頑張れ〜!w」
「頑張れ…!」
ぼんさんが恥ずかしいのか小さい声で言うと、おらふくんとおんりーがぼんさんを安心させようと応援していた。
「えっと、テーマのポイントとしては…え〜…俺のイメージカラーの紫を所々散りばめたところかな…?w」
「めっちゃ自身無さげやんw」
「分かんないんだもん!wテーマ説明とか難しいわ!w」
「ぼんさんが吹っ切れたw」
「「「www」」」
その後も順番にコンテストが進んで行った。
「ども〜!ぼくは、去年とは一味違う可愛い感じにしたいと考えて、パンちゃんになりきってみました〜!ポイントは〜…え〜っと、この黒いお耳!ぼく、あんまり手芸とか得意やないから、おんりーに手伝ってもらいました!おんりーありがとな!」
ぼ「おらふくんらしくていいね〜!」
ド「おんりーも協力してたんだw」
お「急に手伝ってって言われたのでびっくりしましたw」
め「もはやチートだろw」
〜MEN〜
「え〜、私の仮装テーマはズバリ!般若で〜す!前に、『全員同じ回答になるまで終われません』みたいな企画やった時に、『生活の質が上がる家電といえば』って問題で俺が3Dプリンターって答えたじゃないっすか?そん時の般若の顔をお面代わりにして、俺の考える般若の衣装をダンボールで作りました!ということで、後でぼんさんから根こそぎお菓子を奪い取ろうと思いま〜す!w」
ぼ「なんで俺なのよ!?w」
おら「衣装のクオリティ高すぎやろ!w」
お「もはやダンボール工作w」
ド「MEN流石すぎる!w」
〜ドズル〜
「次は僕ですね!僕の仮装テーマは、カボチャパンツマンです!チャームポイントは、このおしりのカボチャの顔と、オレンジと赤の蝶ネクタイ!さすがにリアルで半裸はヤバいので、半袖シャツにしました!wあとは…頭のカボチャ帽子!カボチャ衣装を探してたら発見したので、すぐに取り寄せました!w」
ぼ「なんで半袖シャツなのよw」
め「リアルでも肌を見せつけていくスタイルw」
おら「カボチャパンツめっちゃ可愛いですね!wぼくも欲しいw」
お「ふふっ…wドズさんらしい仮装だな…w」
〜おんりー〜
「えっと…俺の仮装テーマは、キョンシーです…!ポイントは…帽子ですかね。キョンシーさも出しつつ、自分らしさも入れてみました…!帽子に付いてるお札も含めてほぼ全て手作りです。あとは…この袖の部分ですかね。中々上手くいかなかったんですけど、試行錯誤を重ねてこのような袖になりました」
おら「おんりーすご!さすがおんりーやな!」
ぼ「すげぇ…」
め「クッソ…!俺のダンボール般若よりクオリティ高ぇじゃねぇか…!!」
ド「さすがおんりーだね!衣装のデザインもめちゃくちゃオシャレ!」
こうして、5人の仮装の紹介が無事終了した。
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「皆さんお疲れ様でした〜!皆かなり個性のある仮装でしたね〜w」
僕はそう言って、会議室の特等席に座った。
「ほんとそれよw」
「でも、皆クオリティも高かったですよね〜!」
「ぜってー俺が一番だな!」
「衣装はダンボールなんだよなぁ…w」
「ではでは、結果を出すのでしばしお待ちを!」
僕はそう言って、他のドズル社メンバーに見えないように小さなホワイトボードに名前を書いていった。
「…最終結果を出しました!今から発表します!」
僕はそう言って、立ち上がった。
「…ドズル社ハロウィン仮装コンテスト2025優勝者は……」
「…キョンシー仮装のおんりーです!!」
僕がそう言っておんりーに目線をやると、おんりーは少しオドオドしていた。
「おんりーおめでと〜!」
「やっぱおんりーチャンだよなぁ〜。衣装のクオリティも凄いもん。」
「え!?もしかしてぼんさん、俺のダンボール般若のクオリティバカにしてます!?」
「してないから!w MENのクオリティももちろん凄いけど!」
「こらこらw さて…おんりー、優勝した今の気持ちを教えて欲しいな!」
「あ、えっと…まさか自分が優勝するなんて思ってもいなくて…受け入れるのに時間がかかってしまいましたが、優勝出来てとても嬉しいです!ありがとうございます」
おんりーがそう言うと、会議室に拍手が響き渡った。
その後、景品としてハロウィン限定のお菓子をおんりーに贈呈し、そのままハロウィンパーティーを皆で楽しんだのだった。
ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎𝕙𝕒𝕝𝕝𝕠𝕨𝕖𝕖𝕟✩.*˚
fin☆