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【 A中視点 】
ぴーーっ、と言う機械音と同時に身体がふわりと浮く感覚がした。何事かと辺りを見回すと、周囲には建物があった。どうやらテレポートをさせられたらしい。同様に辺りを観察している自分に目が止まった。
A中 「なァ…手前…」
B中 「あ“?」
ちょんちょん、と肩を叩いて声をかける。こう言うとあれだが凄い徹夜明けの俺みたいな雰囲気を放っている其奴に話しかけるのを少し躊躇ってはいた。でも意外と対応が優しい…と言うのを期待するも、速攻睨まれて撃沈した。
A中 「……これって何が目的だと思う?」
B中 「そンなん知らねェわ。どうせアレだろ、夢オチとかじゃねェの」
A中 「ンな適当な……」
適当に流され、顔を顰めたのもお構いなしに、(B)中也はくあっと欠伸をしながらポートマフィアに酷似したビルの中に入って行った。 どうやら隠れるつもりらしい。
A中 「……、」
自分がいた世界と唯一変わらない、広くて青い空。
現実逃避をするように見上げていると、パッと空が変わった。
と言うのも、残り時間を表示するディスプレイ表示されただけなのだが、空すらも別世界になったと思うとなんだか疲れてきた。ディスプレイにはちょうど28分を切ったところだった。
A中 「残り28分…、まだ移動しなくてもいいな」
反A中「うぜェな‼︎だから離れろっっ‼︎」
A中 「…?」
東の方からデカデカと声が聞こえて其方へと足を運ぶ。
自分の声なので違和感は凄いが、話し方的に、太宰に猛烈にアピールしてた青髪の俺だろうと推測した。
反B中「お、おれ、にげれないよ…つか、つかまっちゃったらなにされるか、わかんない…し」
反A中「だとしても二人で行動すンのはリスクが大きいだろ‼︎」
反B中「で、でも…まいごになるかも、だよ…?…ぁ」
喫茶店の裏で何してンだ此奴ら……⁇?
面倒臭そうだったので来た道を戻ろうとすると、気弱そうな俺と目があった。
反B中「だっ、だざいにちゅーされてたおれ…‼︎」
反A中「あ”?…まじじゃねぇか…」
(反B)中也の視線に気付いたのか、視線がまた増える。ため息をこっそり溢して二人を瞳に捉える。
A中 「別にあれは事故だ、事故。語弊を招く言い方はやめてくれると助かる…。」
あの事故(彼方が勝手にやってきたので会って俺に一切の非はないので事故とする)をこっちの太宰が引きずって来たら本当に面倒臭い。というか、怖い。自分の腰が。
反B中「わ、かった…、でもうらやましいなぁ…おれ、だざいからキスしてもらったこと、あんまな
いから…」
悲しそうに目を伏せるのを見ると、此奴らの方には何か問題があるようだ。多分青髪の俺もそれを察したのか、少し黙り込む。
反A中「…まァそりゃ積極性の問題だろ。見たところ手前、気弱そうだし」
反B中「う…でもきみは、ぎゃくに…」
反A中「あ?ンだよ最後まで言えや」
A中 「手前は逆にうるせェよな」
言うのが怖いのか、良いところで口を注ぐんだ奴の言葉を継ぐ。
目をやると、(反B)中也はそれに同意するかのように微かに頷いていた。
反A中「手前らグルかよ…。まァいいわ、俺は逃げる」
反B中「じゃ、じゃあおれも…」
A中 「ン、じゃあまた」
(反A)中也は振り向きさえしなかったが、手を挙げて反応してくれた。なんだかんだ言って2人は仲が良いらしい。それか、彼奴(反A中)の面倒見がいいだけなのか。
A中 「俺もそろそろ動くか…」
辺りを見回して最初に目に止まった、倉庫のようなところに隠れることにした。
【 A太視点 】
チラリと室内に表示されているディスプレイに目をやる。残り20分。20分も中也に会えないと思うとまたため息が出てくる。
A太 「はぁ……」
反A太「30分って意外と長いですよね…」
周りには誰もいなかった筈なのに、その声と同時に気配を感じ少し驚く。
声の主は、先程中也を起こしていた彼だ。
反A太「さっきは…なんだかごめんなさい。お二人に関わってしまって」
A太 「ぇ?…嗚呼、別に構わないよ、きみには敵意がないとわかったからね」
敵意があるとすれば、と奥にいる彼と似た風貌の人物を捉える。
反B太「……(ニコ)」
流石、と言えばいいのか視線に直ぐに気付いたらしい彼は怪しく笑みを返して来た。どこか嫌悪感がでてきてサッと目を逸らす。
反A太「……彼には中也を触れさせたくないですよね」
A太 「‼︎…嗚呼、」
反A太「多分、彼は彼処にいる太宰が苦手です。」
指の先を見ると、包帯面積がさらに広くなっている自分を見た。何処か見覚えがあるような、ないような。
反A太「仲悪そうでしたよね?…あの人なら良い感じに脅してくれそう…」
淡々とそう語る彼には申し訳ないが、見た目も関係しているのか何処となく彼奴(反B太)と同じ雰囲気を感じてしまう。
確かに、なんて飾り気のない適当な相槌をうった。
反A太「…鬼ごっこ、頑張りましょうね」
A太 「……嗚呼、そうだね」
私の返事を聞いて彼が無邪気に微笑んだ時、ディスプレイのタイマーが0となり、勢いよくぴーーーーっ!!!と機械音が始まりを告げた。
A太 「(…中也は絶対私が捕まえる…‼︎)」
スクロールお疲れ様でした🍵
お願いがあるのですが、ここまで見てくださった読者様に、どの太宰 にどの中也が捕まって欲しいかコメントをしていただきたいです…!!!!コメントが来次第、続きを書き始めます。次は多分ちゃんと🔞あーる🔞です‼︎
捕まったらどうなるか、皆さんはお分かりいただけましたよね……😏